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乳腺科の専門病院へ行く。

前回は、1つ目の病院でエコーとマンモグラフィーを受けたところまで書きました。今回は新しい病院での話です。

前の病院からのデータを持って紹介された病院へ。初めての病院。癌かもしれない恐怖。ただそれだけで心もパニックでした。まずは先生とお話をした後にたまたま30分後に空いているというMRI検査をすることに。たまたま空いているとか本当にラッキーなわけですが、ラッキーだったようなそうでなかったような出来事が。

乳がんのMRI検査をされた方はご存じかもしれませんが、20分くらいうつぶせ体勢で受けるこの検査。何かあったらこれを押してくださいねと言われて小さな風船を渡され、ヘルメットをつけ狭い筒の中で検査をします。恐怖と息苦しさで長時間待っていましたが、検査が始まる様子がしません。限界まで来た時、風船を押しました。飛んできた技師さんに

「やっぱり無理でしたかぁ。ちょっと故障しまして復旧待ちなんです。」

って。えー!ですよ。こんな辛い体勢で癌かもしれないと不安を抱えながら故障待ちも知らされずにいるなんて無理です!故障は造影剤を注入する自動装置が動かなくなった模様。しばらく待ちますが、復旧のめどもたたず、ただ時間が過ぎていくのみ。技師さんと看護師さんとの相談で、看護師さんがタイミングを合わせて造影剤を打ってくれることに。これ、また同じ時間同じ体勢になるのか?!と泣きそうになりましたが、これを受けないことには先に進めないので、頑張りました。

検査後、先生の診察です。

開口一番

「この形は悪性腫瘍と疑っています」

でした。意外とあっさり言うものなんだなと思ったのを覚えています。そして、悪性腫瘍は形がイガイガしているなと思いました。私の場合、反対の胸に良性の塊があるのですが、そちらはつるんと丸い綺麗な形なのです。先生からは、

「両胸にある腫瘍を両方細胞検査しましょう。片方は大丈夫と思いますが、万が一悪性の場合は一緒に治療が出来ますから」

と言われ、その日は悪性の疑いのある胸の細胞診検査をして帰宅することに。次の日にもう片方の胸を検査することに。1週間後の検査結果は家族とくることと言われて帰宅しました。

その日は1歳8か月になったばかりの息子の前で、なんで私がぁ!と大泣きをしてしまいましたが、母から子どもの前だけでは泣いたらダメだと言われて、子どもの前で泣いたのはその時だけです。しかし、本当になんで私がって言うのがその時の1番の気持ちでした。

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