詩6531 「線」

画像1 なぜ、よい線が描けないのだろうと いうわたしと なぜ、という言葉をおいてけぼりに 線を走らせる子ども わたしは線を追いかけるが ほんとうのところ 正しい線とか あるべき線などはなく 心の臓から出たいっぽんの線が 指の先にからみつき いっしょに遊ぼうと誘うのだ 心のままに
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