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「黄金週間」…連休明けからでも大丈夫

学校では、新年度スタートの一週間を「黄金週間」と呼んで、計画を立てている。「黄金週間」とは5月のゴールデンウイークのことではない(笑)。この時期の取組みは、これからの1年間に大きく影響する重要な時になる。いわゆる「初頭効果」である。
そのためには,すべきポイントがある。


○学級経営方針を伝える

こんなクラスにしたいを明確に具体的に伝えること
  例 仲間を大切にする(全学年)
    基本的な生活ができるようにする(1年)
    自主性を身につける(2年) 
    全員進路を開拓する(3年) 
ここでのポイントは,それを達成するためにためにはどうするのか?と生徒自身に考えさせることである。  
この活動を仕組むことで、新しいクラスになったばかりで不安を感じていた生徒たちに安心感・包まれ感が生まれる。
話し合ったことを、学級だよりの題名などに盛り込んだり,保護者へ伝えたりしていく。

○学級目標をつくる

他のクラスにない自分たちの言葉を創作するように促そう。団結心が芽生え,何より自分たちが大切にする。
また、学年目標や学校経営方針につなげる意識は大切である。
これができている,成長していると思えた事象があれば,ほめる材料になる。ここが大事である。

○学級組織づくりは、生徒に任せてみる

2・3年生は,基本的な約束事を押さえた上で,できるだけ生徒たち自身に、学級組織づくりの方法から決定まで委ねてみる。存在感,良好な仲間関係,自主性が育つ。
1年生は,係活動や当番活動の組織づくりに時間をとるなど、クラスの中の存在価値づくりに重きをおく。誰がどんな役割をしているか見える化する。そしてそれぞれの’いいところ探し’を随時行う。

○班長会の役割を明確に

班長会を定期的に開き,クラスの現状,課題を収集,共有するとよい。
ここでは,「リーダーの育成」,「クラスのよい点をクローズアップすること」,「疎外感を感じている生徒の早期対応」などが期待できる。

※班長会は,「定期的に」といっても、学級の実態や時期を考慮して…、できる範囲で構わない。
班だけでなく、各行事の実行委員など,さまざまな形でフレキシブルに。

〇担任は生徒のサポート役に

担任は、生徒たちを支援、援助していくことを伝える。
生徒の失敗のやり直しを保障する,困っている生徒の味方になるなど、担任がサポートすることを伝えるとよい。
生徒一人一人が、挑戦することの価値を感じ、 役割の責任を果たすことへの意欲が増し,学級全体のモチベーションが高まることで 居心地のよいクラスを目指すことができる。

※もちろん,これですべてうまくいくはずもない。
他の先生方と情報を交換しまがら,自分なりのアイデアで生徒との出会いの場づくりを工夫して,1年をスタートさせよう。
困ったときは,まわりの同僚がサポートしてくれる。  ⇒ OJTのすすめ


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