70年なら一瞬の夢さ、やりたくねえことやってる暇はねえ

僕は昔から好きなことしか出来ない子だった。
小学校の頃は休み時間と放課後は全てプロレスごっこに費やしていたし、高校の頃は授業はろくすっぽ出ずに遊んでばっかりいた。10代の頃はバンドと酒と夜遊びしかしてなかったかも(笑)

26歳の頃に真剣にギターの講師を辞めて就職をしようと悩んだ。特別な資格も持ってなかったし他にやりたい仕事もなかったけど、とりあえずなんか就職しないとまともに結婚も出来ないんじゃないかと悩んだ時期があった。

就職情報誌を色々見て思ったことがある。それは「どの仕事も俺には務まらなさそう」そして「どの仕事を選んでも俺はすぐ辞めそうだ」ということ(笑)

接客は愛想がないからダメ、製造業とかはコツコツ一人でやるのは苦手なんでダメ、営業は自分がいいと思えないものを勧めるのは出来そうにないんでダメ、飲食とかは多少向いてるかもと思った時期もあったけど基本的にザ、アバウト人間で味付けとか超適当にしてしまいそうでやっぱりこれもアウト(笑)

つまり、好きなギターを捨てた時に自分という人間に何が残っているのかを考えたら本当にこれ以上ない位果てしなくからっぽだった(当時はまだ柔術とも出会っていなかった)

その時に初めて気付いたのが「俺は好きなことして食っていくしか道がないんだな」ということだった。自分の好きなことをひたすら突き詰めて、そしてその素晴らしさを人に伝えていくこと、それしか自分の生きていく道は残されていなかった。

高校時代に親父からいつも言われていた言葉。「好きなことがあるというのはそれだけで幸せなことなんだ。だからもし本気でやりたいことがあるんだったら迷わずそれを突き詰めろ」

当時高校生の僕は「あ?そんなの当たり前だろ、ロックスターになってプール付きの豪邸建ててやるよ」
とか思ってたっけ。

そんな高校生の時に思っていた気持ちも26歳になる頃には段々薄れていく。
当時憧れていた自分とは全然違う生活に段々と現実を直視しだす。

多分僕の分岐点は26歳の決断だった。
あそこで「無難に就職」という選択肢を選んでいたら間違いなく今の僕はないだろう。
好きなギターの仕事を続けながら好きな柔術を続けてきたからこそ、今の僕があるのは間違いない。

今は亡き親父が僕が子供の頃から言い続けてくれた「好きなことがあるというのはそれだけで幸せなことなんだ、だからもし本気でやりたいことがあるなら迷わずそれを突き詰めろ」という言葉のおかげで今の僕がある。

明日死ぬかもしれないし大病を患うかもしれない。
だからこそ今やりたいことを本気で突き詰める。

「70年なら一瞬の夢さ、やりたくねえことやってる暇はねえ」
70歳まであと25年、ブルーハーツのこの言葉が突き刺さる。

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