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オークス 全頭前走分析

奥野です。今年のオークスは予想のしごたえがあって、前日からかなり入れ込んでしまってます😅

勝つのは桜花賞組かあるいはそれ以外か。
過去10年の勝ち馬データをみてみると、当然桜花賞組が優勢で【1着4頭・2着1頭・3着2頭】。
それ以外は忘れな草賞で【1着2頭】。フローラSが【3着1頭】。

もう一つ大きなポイントとして、『3着を外している馬がいない』という部分。

あともう一つ。これは割と大きな情報です。
「スキぽち💓」で出そうか迷ってます…。いや、そこまで大した情報でもないか。
『前走と同じ騎手であること』です。
2年前勝ち馬のスターズオンアースに関しては、川田騎手が取る馬をミスって強い方をルメール騎手に譲った結果(実際は優先契約や厩舎や馬主との関係性による)で、川田騎手が乗っていてもおそらく勝ち負けだったはずです。
3歳牝馬ですからね。癖を知り尽くしていることが重要になってきます。

そして、馬体重が500kgを超える大型馬の好走もありません。
2001年以降、2014年のバウンスシャッセの3着があるぐらいで、あとは二桁着順。
ただ、これに関しては、正味な話、大型馬で勝ち負けできそうな馬がいなかったいうことが本当のところなので、それほど重要な情報ではありませんね。数自体が少ないですから。今年も1頭だけです。
理想の馬体重は、450~470kgとなります。

実績面では、重賞勝ちがあること。せめて連対の実績は必要。これはほぼ人気馬が該当しているので、そんなに重要ではありません。

前走のレースタイプは、『逃げ・先行よりも差し・追込』。桜花賞のペースで逃げや先行をした馬は、長距離だと折り合いをつけづらくなります。
ただ、前走が桜花賞ではなく、トライアルや中距離のオープン特別では、先行してもスローからミドルペースでの競馬になるので、その点心配はいりません。
要するに、『短距離に近いマイルの競馬をさせていないかどうか』はかなり重要なポイントです。

そんなもんですかね。
ステレンボッシュ、大丈夫かなぁ…。

※スキぽち💓で良いことあるかも?

オークス全頭前走分析

①ミアネーロ B
 前走フラワーカップ 1着 2番人気
 脚長でスレンダーな体型は長距離のそれで動きも柔軟。折り合いに不安もなく、競走センスは非常に高い。
 好発を切ってすっと折り合い中団へ。インで動き出しにくい状況にも我慢して脚を溜められた。4角では、小回りコーナーも減速することなく好位をキープし、空いたスペースへ持ち出し一気に追い出す。長距離馬らしく、坂での加速は多少もたついたものの、じりじりと速度アップして前を捉えてそのままゴール。精神面を含め3戦目の牝馬とは思えない走り。余裕をもって馬作りができている証拠。

②クイーンズウォーク B+
 前走桜花賞 8着 3番人気
 トモと腹袋の容量が大きいためマイラーっぽく映ってしまう。実際は四肢がすらっと伸びて、ストライドの大きい走りをする中距離馬。
 前走のパドックは活気に乏しく、手先で歩いている感じで小ぢんまり映った。
 2番から楽にスタートをきってセーフティーゾーンを探りながら出していくも、外から他馬の波が掛かり気味に押し寄せてきて、かなりストレスの掛かる位置取りになった。
 直線でも閉められ塞がれの連続で、満足に追えず。道中のストレスもあいまって、早々に脚をなくしてしまった。伸びない内目を走らされたのも痛かった。不完全燃焼と言わざるをえない。
 もう一段上昇の余白を作っているはずで、中間の調教では川田騎手が跨り、脚色とコンタクトの最終確認が上手くいったご様子。溜めれば切れるところを改めて証明してもらいたい。

③エセルフリーダ C
 前走ミモザ賞 1着 3番人気
 箱型の中距離馬。2000mがギリギリ。
 前躯が少し頼りなく、スタートでも後手を踏む。1角の入りも悪く、仕方なく後方待機。しかし終始手ごたえは良く、4角の回り方も完璧。追って速い脚で加速できた。スケール的に重賞は厳しくても非重賞のオープン特別なら十分通用する。

④パレハ E
 前走忘れな草賞 6着 5番人気
 8頭立ての5番人気。422kgと小柄にもかかわらず腰が決まっておらず幼さをうかがわせた。
 走りも全体的にまだ覚束ない。

⑤コガネノソラ C
 前走スイートピーS 1着 6番人気
 正確に知的に走れる賢い馬で、小さい体でもフォームはダイナミック。体力勝負にでこそ力を発揮する。
 前走はゲートでやや後手を踏むも、ペースアップに寄与した馬が数頭いてくれたおかげで隊列がばらけ、揉まれにくい展開に。
 道中は外も2列目でいつでも動き出しやすいポジション。一頭で浮くシーンもあったが、集中力を切らさずに追走。直線でも追ってしぶとく伸び差し切った。もたれないのでスピードのロスも少ない。優秀な部類。

⑥サンセットビュー E
 前走フローラS 9着 10番人気
 線が細く肉量にも乏しい。現状はスピード競馬への対応が難しいと思われる。
 難しいスタート位置で、ゲートの出は悪くなかったが位置を取れず後方から。序盤は少し掛かっていた。
 道中は3列目、直線向いてばらけず4列目でモタモタ。加速も出来ずそのまま後ろでジタバタして終わった。

⑦ステレンボッシュ B+
 前走桜花賞 1着 2番人気
 462kgと決して大きくはない馬体でも、ボリューム感が凄く、+20kgぐらい大きく見せていた。
 ただ、まだ少し前肢の可動域が狭く、その分頭の位置も高く、現状はトモの性能だけで走って結果を残している。
 スタートは遅れて一時最後方。序盤で強引に盛り返して2列目の中団やや後方に位置取る。そのままアスコリピチェーノに圧力をかけ壁にして自身の走路をきっちりと確保。直線向くところでは追って伸びるだけのリズムが整えられていた。こんな競馬ができる鞍上だからこその位置取りで、普通の騎手には無理だろう。
 スケール感では抜けている存在も、競馬が上手いかと言われれば、モレイラ騎手やルメール騎手があっての結果なので、今のところ絶対王者とは言いきれない。先述したウィークポイントを解消できていれば2冠も楽々制覇ということになるのだろうが…。

⑧ホーエリート C
 前走フラワーカップ2着 8番人気
 中肉中背で綺麗にまとまったタイプ。常に重賞で勝ち負けするほどの力強さはないものの、時計の掛かるスタミナ馬場なら3勝クラスでも戦い抜けるだけの力を持ち合わせている印象。
 前走は序盤で引っ掛かったのが少し勿体なかった。位置取りはベターで勝負どころでも理想の動き出しができた。追える原騎手が進路を確保してまっすぐ走らせた結果でもある。

⑨ラヴァンダ B
 前走フローラS 2着 10番人気
 可動域が狭くてもしっかりと稼働していて、股関節の決まりもよく、スピードをロスしづらい駆動システムを搭載。
 2走前のチューリップ賞は、太め残りでかつ、少し気負っていた。道中もロスにロスを重ねた競馬で、力を全く発揮できず。
 スタートは頑張って枠なりに出して好位へ。少し遅れた1番人気馬にその道を譲らなかったのはえらい。
 道中インのポジションでややストレスが掛かっていたが、ギリギリ我慢できていた。
 直線は進路取りの都合で選んだ最内で前が壁になるロスが発生。外からも押し込まれてさらにロス。その逆の外側を選べていたらまた結果は違ったかもしれない。優秀な馬ではあることは間違いない。

⑩アドマイヤベル C
 前走フローラS 1着 2番人気
 それほど見栄えのするタイプではないが、勝ち気でも折り合えるところが長所。使いつつ成長していて、体もだいぶふっくらと見せるようになってきている。
 レースは中団から。インで折り合って、終始ロスなく立ち回ることができた。道中脚を溜めることができたことが最大の勝因。
 適鞍で今後も注目したい一頭。

⑪ヴィントシュティレ E
 前走未勝利戦(牝) 1着 3番人気
 ゲートで外にモタレて他馬に迷惑をかけながら、そのままハナへ。3F通過時点で8馬身ほどのリード。2番手が頼りなく、勝負所でこれを追走できない。そのまま押し切り勝利。上がりも掛かりすぎてて特に強調する点が無い。

⑫チェルヴィニア B
 前走桜花賞 13着 4番人気
 見るからに太め残りで腰も決まっておらず、仕上げ一息の印象を持った前走。スレテンボッシュやアスコリピチェーノの仕上げが良すぎたせいもあって、それらと比較すると数段見劣った。
 初めての右回り。ゲートは五分も大外枠なりの追走で、良いポジションに取り付けない。少し脚を使って無理やり中団の3列目に持って行った形。4コーナーへ向かう際も終始3列目でロスロスの追走。ずっと脚を使わされていた。
 直線に入ったところで左手前で内にモタれて失速。しかしゴール前は右手前でもう一度伸びてきていた。体力もあるし左回りの方が走りが安定するのかもしれない。

⑬スウィープフィート B+
 前走桜花賞 4着 6番人気
 脚長で胴もあって、いい意味でのダルい感じは桜花賞よりもオークス向き。すでにオークス出走の権利を持っていたが、難しい桜花賞で目一杯の競馬をさせるよりも、オークスを見越した競馬を試したほうが良かったという判断。それが見事に嵌って4着。より大回りとなる東京コースで、最後方から追込みに賭ける競馬はリスクが高いが、前走で見せた道中の追走シーンからもう少し前でも競馬ができそうな雰囲気はある。
 脚を殺さずに、ギリギリの位置取りで競馬を進めた鞍上の手腕もさすがだが、我慢してそれに応えた走りができた馬も立派。

⑭ライトバック B+
 前走桜花賞 3着 7番人気
 馬体の張り、歩きのリズムなど、もう1ハロン短かったら本命にしていたかもしれないほど研ぎ澄まされていて、競走でもしっかりと結果を残した。今回もその時の状態を維持できている。
 体型的には距離は長いと言わざるを得ないが、そこは走りでフォローできる範囲。
 桜花賞では、最後方から最速の上がりで走破。上がり3Fが32秒8だから、もう少しペースが速かったら着順が入れ替わっていた可能性もある。

⑮サフィラ C
 前走クイーンC 9着 2番人気
 阪神JFで1番人気の4着。そこからの成長を期待していたが、むしろ失望。筋肉が減って細くなり、歩様にも力強さが感じられず。
 レースでは好発をきっていい位置に取り付いたものの、折り合いに気を使っていてリズムが良くなく、勝負所で押っ付け押っ付け。残り400m地点では全く手ごたえが無くなり後退。良かったのはスタートぐらいで、あとは良いところなし。この時期に成長が見られないのでは…。

⑯ショウナンマヌエラ E
 前走桜花賞 17着 18番人気
 新潟2歳ステークスから成長している感もなく、馬体はメリハリが失せつつあり、動きも緩慢。マイルではもうスピードに対応できなくなっている。
 桜花賞ではがんばってハナに立ったがそれまで。レースを引っ張って適度な流れを演出したのは立派。距離は2000m以上が理想。もはやダートのほうがいいかもしれない。

⑰タガノエルピーダ B
 前走忘れな草賞 1着 1番人気
 チューリップ賞では不甲斐ない結果で桜花賞の出走権を得られず忘れな草賞へ。断然の1番人気に応えて完勝。鞍上は川田騎手に替わり、この馬本来の走りを引き出した。手前の替え方などまだ不安定な面があるものの、跳びが綺麗で伸びがあり、直線の長いコースでこそ力を発揮する。そういう意味でオークスは楽しみな舞台。気になるのは枠順だけ。無理に出していかずに、後方内で脚を溜めつつ、徐々に外に進出する形が理想。

⑱ランスオブクイーン C
 前走未勝利戦 1着 1番人気
 体にまだメリハリがなく完成形には程遠い。しぐさもあどけなさを残す。
 競馬は非常に上手で跳びも大きくスピード馬場にも対応できる。もう少し経験を積めば2勝クラスでも通用する力を持っている。 


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