重賞VISI👁N💨皐月賞（ＧⅠ）

皆様こんにちは。奥野です。

皐月賞は思い出深いレースでもあり、大好きなレース。サニーブライアンが勝った１９９７年の皐月賞。馬連51,790円をヒットさせました！　その年はまだＪＲＤＢが存在してなかったから、はっきり言いましょう！自力です💪

といっても、証明するものありませんから、信じる信じないは貴方し…いえ、私の徳にかかってますね(笑)

さて、今年の皐月賞は、サニーブライアンの年ほど混戦ではありませんが、昨年のコントレイルとサリオスの年と比べたら、少し実力が拮抗している感はあります。

３歳戦を攻略するポイントはどこにあると思いますか？

新馬戦の勝ちっぷり？　トライアルの内容？　騎手？　調教？　馬体の良さ？　気性の良さ？　など、いろいろと診るべき個所はあります。

近走の勝ちっぷりこそ最も重要と言えるかもしれません。調教（追い切り）の動きもそうです。そこで成長性が伺えますね。

誰が騎乗するかもポイントですね。主戦の継続騎乗なのかテン乗りなのか…。

馬っぷりの良さもまた、隆起フェチの私にとっては欠かせないチェック項目です。脚の長さ、胴の長さ、蹄の形やその他パーツの特徴など、細部のチェックも必要でしょう。もっと細かく言うと、繊細な肩の動きに注視しています。

気性や賢さも大事。気性が悪い馬はどんなに走るのが速くても勝てません。そのあたりは表裏一体ではありますが。

もし１６頭のスピード性能が同じだったとすると、聡明な馬のほうが勝つ可能性が高いと思いません？　乗り役の言うことを聞いてちゃんと真っ直ぐ走ってくれる馬、指示に応えてくれる馬のほうが、先にゴールにたどり着くはず。そこに優秀な騎手の頭脳や技術が加わればもっと前進します。

はい。私がこの時期の若駒の能力を評価するうえで最も大切にしているのが、その「賢さ（知力）」です。

Ｇ１に出走してくる馬は概ね賢くて一生懸命です。それでも本当に力の入れ加減や抜き加減を本能的に分かっている馬というのは非常に少ないんですね。

人間でもいるそうじゃないですか。上司の指示を待って動く人、指示通りに動ける人、指示通りに動けない人、指示を待たずに自発的に動ける人、自発的に動いてもいらない事ばかりする人。すべてを完璧にこなし上司の座を奪ってしまう人(笑)。いるでしょ？

もちろん、正しく走るための教育を受けているかどうかも関わってきます。そこは育成牧場や厩舎の各担当の腕ですね。だから今は外厩といわれる育成牧場や厩舎を調べることが欠かせなくなっています。（ストライダービジョンに掲載）

高い知性が備わっていれば、走る力では全然劣っていたとしても、２着や３着に好走させることもできるのです。そこは走り方次第。しっかりと優秀な騎手の指示に応えて走ることができれば…。

もっと言うと、賢くなければ正しいトレーニングを積むことすら難しくなりますから、強い馬にはなれません。

オルフェーヴルやディープインパクトら異次元な馬たちはさておき、今回のように力が拮抗しているときほど「賢さ」が明暗を分けることになります。

そんな馬をどう見分けるの？って言われたら言葉では上手く説明できません（汗）。

レースを見て～っていうのは我々プロがすることなので、それはお勧めできません。

一番わかりやすいのは馬具を観ることです。土曜のアーリントンCを例にとって説明しましょう。

（JRDBのパドック情報より）

「ハミ」の部分をみてください。ホウオウアマゾンはＥ、*〇となっています。これは、前走がエッグハミで今回はノーマルハミに替えてきました、ということを示しています。

（馬具についての解説はＪＲＤＢのnoteをご覧ください）

エッグハミやノーマルハミは、いわゆる普通のハミ。「ベストのハミ？」というわけではなく、あくまでも一般的で特に問題のない馬、もっと言うと、ちゃんとハミ受けができる馬に使われます。チャカチャカして行きたがる馬には使いにくいということです。（桜花賞のメイケイエールはどうだったかな？）

最近ではトライアビットといわれる優れたハミを使うところが多くなっているようですが、G1に出走してくるほどの馬にはあまり使われないです。使用が裏目に出ることもあるのか、全く使われなくなった厩舎もありますね。

ざっと数字に落とし込んでみました。

2017年以降のＧ１、基準１～５番人気の馬のハミごとの成績です。上がレース当日のハミ、下が前走時のハミ。パッと見ただけでもノーマルハミの成績が良いことが分かりますよね。ちなみに、「ノーマルハミポチつき」というのは、ノーマルハミをさらにマイルドにした感じのハミ。

普段、SAVやら展開やら１番人気やら言うてますが、実はこういうところもしっかりとチェックしていて、各種指数にも反映させております(^^♪。ストライド競馬の直前展開予想にも使ってますよ！

前日・直前展開予想とは

なお、ハミの種類で頭の良さが決まると言っているわけではありませんので、その点誤解なきようお願いいたします。

前置きが長くなりすぎました(;'∀')。

では、今年の皐月賞の予想です。

👉 ストライダービジョン

まずはこちらをダウンロードしてください。

ストライダービジョン_皐月賞.pdf

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👉 勝ち負けのボーダーと各種アビリティ

雨によって馬場が悪くなっていて、外伸びが目立っています。なので時計はもうこの際見ないことにします。

勝ち負けのボーダーラインは67。クリアーしているのは、⑧ダノンザキッドと③ステラヴェローチェの2頭。この2頭はＧ１出走履歴があり、好走しているため、高く出た可能性があります。

中山芝コースのアビリティ。先行力型はつぶされて瞬発力、持続力、持久力型が台頭しています。日曜の環境においては、持久力、持続力がより強くなる可能性があります。

👉 SAV指数

馬番 馬名　　　　　　　　 SAV 基準単オッズ 基準人気 放牧先
08番 ダノンザキッド　　　 113　  3.3 ① ノーザンファームしがらき
07番 エフフォーリア　　　   98　  4.4 ② ノーザンファーム天栄
01番 アドマイヤハダル　　   83　  5.9 ③
15番 グラティアス　　　　   76　 17.8 ⑨ ノーザンファーム天栄
03番 ステラヴェローチェ　   73　 14.3 ⑥ ノーザンファームしがらき
09番 ラーゴム　　　　　　   67　 14.6 ⑦ ノーザンファームしがらき
05番 ヴィクティファルス　   66　  8.2 ④
06番 ヨーホーレイク　　　   62　 27.4 ⑪ ノーザンファームしがらき
11番 ディープモンスター　   59　 12.1 ⑤ 吉澤ステーブルWEST
13番 タイトルホルダー　　   59　 22.9 ⑩ ブルーステーブル

下位がかなり拮抗しています。

⑧ダノンザキッドの113は、実績ベースの勝率に換算すると35.7%。馬券圏内率は58.6%。⑦エフフォーリアの98は、勝率26.3%、馬券圏内率51.7%。

下位から積極的に馬券に加えたいのは、持久力や持続力が高い⑨⑥⑮。

👉 SAV指数・追走力・瞬発力チャート

勝ち負けゾーンにぴったりと嵌っているのが⑦エフフォーリア、③ステラヴェローチェ、⑨ラーゴムの３頭。他、⑥①⑪⑧。しっかりと末脚を活かして走り切れる馬たちです。

⑧ダノンザキッドは、追走力によった競馬をしてきているためにこのような配置になっています。上がりの競馬をさせればできるはずですが、「気性」を考えると、現状は先行させて押し切る競馬があっているのでしょう。SAVの値は減点が入ってのもので、120を超えてこなかったあたりにいささか不安を覚えます。前走のハミはリングハミでした。

⑦エフフォーリアは、実質東京コースで作ってきた実績で、右回りの小回りコースはどうなの？という不安を持たれるところでしょう。馬力が高く、気性も比較的穏やかで頭もよさそうです。前走は鞍上の指示にしっかりと応えて快勝しています。前走のハミはノーマルハミ。

⑨ラーゴムは512㎏の馬格を持ちながらも、軸がぶれず、速く大きく動けるタイプ。前走はリングハミを使ていて、道中少し引っかかるシーンがみられました。気になるのはそこだけで、非常に質の高い一頭です。

⑥ヨーホーレイクは、持続力３位。ノーマルハミです。気性が穏やかで突っかかって行くところがありません。それゆえ常に後方からとなってしまうのがネックと言えばネック。しかしそこをうまく利用できれば、ホープフルＳのように折り合いの付きやすさと確実な末脚を活かして、馬券圏内に持ってくることができるはず。テン乗りでも難しくないタイプなので問題ないでしょう。

👉 展開を読む

ゴール前は⑧ダノンザキッドが抜け出しています。伸び矢印が長い⑦エフフォーリアの猛追を振り切れるかどうか。

３着争いは熾烈。①③⑨⑤⑥、そして⑮。

👉最終決断は、直前展開予想にて

⇒直前展開予想とは