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~第129回~「摂社と末社」

神社では、祀られている神様が一柱だけということは少なく、ほとんどの場合は複数の神様を祀っています。

本殿に祀られている神様がメインの神様(主祭神)だとしますと、境内にお祀りされているそれ以外の神様のお社は「摂社」や「末社」といいます。

「摂社」は主祭神と関係の深い神様を祀っている場合。

「末社」とは主祭神とはあまり関係のない客分の神様を祀っている場合、とおおよそ区別されているようです。 戦前の旧官国幣社においては、摂社と末社を区分する基準が設けられていました。

現在でも摂社・末社の呼称は、戦前の基準による区分をそのまま用いていることがあり、特に本社と由緒の深い神社には摂社の呼称が用いられております。 氷川神社の摂社には天津神社や門客人神社などがあり、また末社は御嶽神社、稲荷神社、六社などがございます。 ちなみに六社は八柱の神々を祀る末社で、以下①~⑥となります。 ① 住吉神社。御祭神の底筒男命(そこつつのおのみこと)・中筒男命(なかつつのおのみこと)・上筒男命(うわつつのおのみこと)は、伊弉諾命が身を清めた時に生まれた神々で、航海の神様です。

② 神明(しんめい)神社。御祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)。伊勢の神宮に祀られている皇室の祖先神で須佐之男命の御姉神であり太陽の神様です。 ③ 山祇(やまつみ)神社。御祭神は大山祇命(おおやまづみのみこと)。足摩乳命の御親神で、山の神であり諸産業の神様です。 ④ 愛宕(あたご)神社。御祭神の迦具土命(かぐつちのみこと)は火を司る神様です。 ⑤ 雷(いかづち)神社の御祭神は大雷命(おおいかづちのみこと)。農林業の神様です。 ⑥ 石上(いそのかみ)神社。御祭神の布都御魂命(ふつのみたまのみこと)は神武東征軍を救った刀の神様。戦の神様であり健康の神様でもあります。 氷川神社では本殿以外にも多くのお社がそれぞれの神様を祀っています。

そしてその神々は日本の国土や人々を見守ってくださっているのです。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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