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「世界性」ということへ・山本浩貴さんとの対談をして/一日一微発見255

先日、僕の新著『アート戦略2/アートの秘密を解き明かす』の刊行記念トークとして、気鋭の文化研究者/アーティストである山本浩貴さんにお願いして、下北沢の書店B&Bからオンライン対談の配信をした。

僕はこの刊行記念トークの第一弾を山本さんと話したいと強く思った。
それは2020年代に入って、コロナ禍による社会の変質や、東京オリンピック後の空白ということもあるし、自分も含めて、従来のやり方でやってきたことが、急速に失効していく実感があるからだった。

本の中でも書いたのだが、時代(アートワールド)はコロナ禍と並走して「ソーシャリー」の意識が加速化している。それは社会の矛盾の亀裂が露呈しているからだ。

そしてそれは、2重に進行している。
さまざまな「社会の矛盾」が、コンテンポラリーアートをうみ出す根本的なモチベーションになっていること。

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