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アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい…
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ…
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2022年9月の記事一覧

「女は女、女は女…」(ヴェニスとチューリヒで見た3つの展覧会をめぐる)/一日一微発見…

「Eine Frau ist eine Frau ist eine Frau...(女は女、女は女…)」というのは、スイスのアー…

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この場で考え、即行すること(ヴェニスで考えていること)/一日一微発見336

よく「計画がない」と怒られたりする。まぁ、計画はないことはないし、極論すればずっと考えて…

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ゴダールよ永遠に(チューリヒの宿にて書く)/一日一微発見335

小鳥たちが小さな庭で騒いでいる。 ここはヒッピーぽいオープンな飲みの場所で、僕ら(僕と妻)…

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「現代写真のアナキズム」@NACCは何をしようというのか?/一日一微発見334

なんといっても、アートがラディカルなのは、資本主義の世界において「価値」「値段」や「目的…

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リ・ウーファンにおける「アート思考」について/一日一微発見333

今年の春に直島の李禹煥美術館に行き、それまで味わったことのないような体験をした。 その時…

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滝と裸体。上田義彦の新作『Máter』をめぐって/一日一微発見332

作品「Máter」は、ラテン語で「母」や「源」という意味だ。木で作られた特製の額に、小さな写…

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ローリー・アンダーソンのVRで月に行く(国際芸術祭あいち2022)/一日一微発見331

芸術祭にはテーマやキュレーターによる構成の意図があるが、体験する側には「自由度」がある。 アートのよい所は互いに「正確」を求めあうのではなく、オープンである自由度があることだと思う。 しかし、とりわけ「現代芸術祭」となるとなぜか「難解で意味がわからない」と言い出す人もいる。「感じたり」「楽しんだり」よりも、「理解する」を優先した教育や生き方の結果なのだ。 国際芸術祭あいち2022でも正直、ぴんとこない作品もあるけれど、キュレーターが観客が遊べるところをうまく創っているな

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