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宣告

「大事な話がある」と言われて4月3日の朝。

当日私は用事があったので実際に夫に話を聞いたのは19時頃でした。夫はその間帰ってこず。話があるというのでてっきり帰って来てから話すのかと思ったら時間が出来て連絡をするとLINEでツラツラと話し始めました。

前置きがしばらく続きつまり何が言いたいのか?と聞くと

「離婚した方が良いと思ってる」

と冷たい言葉が私の目に入りこんできました。

結婚して5年。日々色んな事はありましたが私自身は結婚生活自体は幸せな時間でしたし、仲良く過ごしてきたと思っていたのでそれは私だけで夫は違ったのだというショックも大きかったです。

そこからLINEで7時間話し合いをしました。

突然離婚宣告を受けた時、人は冷静にはなれません。でもネットで調べると「まずは落ち着いて冷静に」という文章を良く見ます。それは正しいのですが実際その場面になった時冷静でいられる人間は既に「離婚」を日々の中で想像できてる人間だけだと思います。

7時間、夫と話した中で夫から聞いた「離婚理由」は大きく分けると三つ

1.私の性格的に不変を好み変化を嫌う

 2.尊敬できなくなった

3.セックスレス    

更に付け加えると

「義務とか責任だけで夫婦関係を続けていくのは苦しい」「愛情がなくなった」「今からお互い出来る事はあると思うけど温度差がありすぎる」「俺ばかりが我慢して頑張ってる」

法的に見ればどれも離婚事由にはなりません。私は正直彼からの話は夫婦の別れ話ではなくカップルの別れ話を聞いてる様でした。

因みに法的に認められている離婚事由

 民法第770条【裁判上の離婚】
①夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
②裁判所は、前項第一号から第四号までに掲げる事由がある場合であっても、一切の事情を考慮して婚姻の継続を相当と認めるときは、離婚の請求を棄却することができる。

つまりそれ位結婚し夫婦となるという事は責任があり簡単には離婚など出来ない様になっているのです。夫からの話しはそれをわかってない様にしか聞こえませんでした。

ましてや3のセックスレスに関しては私が拒絶したわけではなく2021年1月までは行為自体はありましたし、2月頃から彼の方が臨んでも萎えて終わってしまう事が続いた為、彼も2月3月は何か思い悩んだ風でもあり仕事も忙しい時期だったのでその問題は私の中で少し後回しにしていたのは事実ではありますが・・・セックスレスがと言われると正直納得いきませんでした。

最初から夫はずっと言い続けてきた言葉があります

「俺の気持ちは変わらない」

変わらない、というより変わる気がない言葉に私には聞こえました、正直彼と細かい話をしていく中で二人で向き合って努力する事が出来れば乗り越えられる問題ばかりだったから。

その日は結局夫は朝7時頃帰ってきましたが、話し合いの末折り合いがつかないので一週間ホテルに行って距離を置いたらどうかと私から提案しました。夫はそこから一週間ホテルに滞在する事に。私はその間この夫の残骸しかない二人の空間で友人に相談しながら過ごしました。

一週間食欲もなくなり寝れない日も続いてましたがこの時は正直「怒り」に近い感情が私の中を占めていた気がします。彼の言葉がどうにも幼稚過ぎて私の中で何も落ちてこないから。

勿論LINEしてる中で真っ先に聞きましたよ「女でもできたか」と。

凄い何の返信よりもレスポンス早くて逆に怪しいな!!って思いましたけど、いないという彼の言葉を信じずにそこを掘り下げても仕方ないなって思ったのでそれ以上は深追いしませんでした。

とにかく夫と離れた一週間考えて考えて・・・幼稚だなと思いながらも夫が何故そこまでの思考に行ってしまったのか、今後夫に対してどうしていったら良いのか凄く考えたし沢山ネットで検索しました。

「夫、離婚切り出された」とか「夫 離婚 したくない」とか

そのワードで検索してると必ず出てくる言葉がありました

「人を変える事は出来ない、変えられるのは自分だけ」

それは分かるけど自分自身が今どうしたら良いのかわからない状態である時にはあまり意味のない言葉でしたね。

私は性格上理論派ですし感情的になるのも苦手でヒステリックも起こさないし何かあっても冷静に理論的に話し合っていくタイプです。

でも彼の言い分を聞いてもピンとこないというか彼自身も理論派なのに筋が通ってなくて何というか「違和感」は正直最初からありました。でもまずは彼のいう「離婚」を考えるきっかけとなった所を本質的に知る事、そこを理解する事が出来ない限り私が理論でどうこう出来る状態ではないのは分かってました。

悶々としながらただ過ぎてく時間

とても長い一週間でした

彼は今一人になりたいだろうとホテルに滞在してる時は最低限の連絡しかしませんでした。ホテルは一週間、次の日曜にチェックアウトすると聞いていたのでチェックアウトしてそのまま一度帰ってくると思ってました。

そしてチェックアウトの前日の土曜日

彼からLINEが来ました

「やっぱり気持ちが変わらない」


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