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わたしがTENGAバーで学んだこと

TENGAプロデュースのバー「BAR AGNET」が六本木に期間限定でオープンした。 全国のTENGAファンが招待された。TENGAファンってなんだ? おそくら語尾が「ンガ」なほどTENGAを愛する人々のことだろう。

TENGAに関する記事を書いたことをきっかけに、取材させていただいた広報の工藤さんと西野さんにご招待いただいたンガ。

僕はお客さん同士がわちゃわちゃやっているバーの空気が苦手だし、六本木という街すら抵抗感がある。オープンな猥談をしたいとも思わない。だけど何事も経験だ。取り入れたものはすべて血肉となる(その後糞となって排出される)。とは言え、やっぱり一人だと死ぬかもしれないので友人に声をかけて二人で行った。

案内文のドレスコードのところには、「※必須ではないですが、TENGAのシンボルカラーである“赤”を身につけてご参加いただければ幸いです」とあった。赤い服なんて持っていただろうか。100均で買ったサンタ帽ならあったかもしれない。それで良いだろうか。ダメだろう。まあ最悪鼻血でシャツを血に染めてやれば済むだろう。あるいは「血走ってるじゃないですか!?目が!!」と言って押し通るか。ツレは律儀に赤い服を着て来た。

店内は、ビレバンあたりで売っていそうなTENGAライトに照らされていた。来場者の男女比は半々。意外と女性客の姿も目立つ。

バーでは、この日のために用意された“下半身に効く”オリジナルのドリンクとフードが振る舞われた。性に絡んだと言っても、新高円寺の焼き鳥屋にあるウインナーとミートボールで男性器を模した「女学生の友(本当にそういう名前なのだ)」のような料理のことではない。

まずはオリジナルカクテル「TENGA SWEET LOVE CUP」で乾杯。肌老化の原因のひとつである活性酸素が引き起こすトラブルを防ぐことが期待できるチョコレートリキュールを使ったカクテルとのこと。薬機法完全対応の説明文だ。薄いミロの味がした。

前菜は「サーモンマリネ」。サーモンといえばイクラをブリブリ産むほど元気だし、熊に噛まれてもイキってる。当然、下半身にも良い。そんなことはメニューの説明に書かれていなかったが、とにかく何かが良いらしい。

そしてメインディッシュはなんと牛肉をローストしたという一品で、蒸し焼きにされた肉の味がする。肉と言えばワンピースのルフィーもよく食べているように、努力・友情・勝利の象徴だ。当然、下半身にも良い。そんな肉にカプサイシンソースがぶっかけられている。トウガラシに含まれるカプサイシンは血流を改善し、ホルモンが分泌されやすくなるらしい。

デザートは甘酒チョコナッツ。唐辛子で刺激的な風味付けもされている。ここにきて(カクテルにも入っていた)チョコと(肉のソースにも使われていた)唐辛子の合わせ技だ。甘酒については言及がなかった。もうネタが尽きたのかもしれない。

お腹が満たされ少し余裕が出てきたところで改めて周りを見渡す。そこで気づいた。別にみんな赤い服を着ていない。なんならTENGA広報のお二人も赤じゃない(緑とか茶色とかなんか大地っぽい色だった)。こういうときのドレスコードは意外と無視して良いものらしい。

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