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強さってなんだろう?

大人の事情、様々なしがらみをくぐり抜けた結果としてつけられた勢いに任せた強引なキャッチコピー。それを「大胆フレーズ」と名付け、一人で楽しんでいる。なんのこっちゃと言う方には、まずは定番のこれを見て欲しい。

「ドデカミンストロング」に与えられた「ここ一番の強さに!」の力強い文字。「ここ一番という時に!」ではなく「ここ一番の強さに!」だ。間違えているわけじゃないがもやっとする。「メガシャキ」には「スパイスの力」と書かれているが、その力については言及がない。「あとは言わなくてもわかるよな?」という男らしさ。清涼飲料水がゆえの効果効能を謳いたいができない感がひしひしと伝わっくる。商品名もドデカミンな上にストロングだし、ファイトも超バクハツしている。ファイトって爆発していいもんなんだ? セーラームーンの曲の「思考回路はショート寸前」という歌詞を聞いた高校の同級生が、「セーラームーンってロボットなの!?」と言い出したことを思い出した。これもドデカミン(ストロング)の爆発効果かもしれないが、よく考えたら今あまり関係のない話だった。

なお、Amazonの商品ページでは平均星4つと高評価で、レビューを見てみると「体調が悪いとき飲んで見ました。飲んで寝てゆっくりして時間を過ごしたら良かったです」(何が?)や「私はパイン味かなって思ったんですが本当は何味ですか?」(ドデカミン味)と概ねファイトバクハツな様子だ。

もう一つ、これも飲み物ネタで恐縮だが「お~いお茶 濃い茶」に一時付けられていたシールより。

「冬の健康維持にガツン!とカテキン」の文字が踊る。まさかカテキンに「ガツンと」という形容詞がつくことになろうとは千利休も思うまい。写真ではわかりづらいが、ボトルの下には商品名が英字で「Strong Green Tea」と書いてある。「濃い茶」は英語でストロォ~ンググリーンチーだ。イトゥーエンが言ってるんだから間違いない。

気になったキャッチコピーを見かけたらぜひ「#大胆フレーズ」とハッシュタグをつけて投稿して欲しい(自分の心に)。密かにウォッチし続ける所存だ。

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