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3月のライオンきっかけでリアル将棋界にハマった話その2

前回の記事で3月のライオンにハマるまでを書いた。今回はそこからどうやってリアル将棋界にハマったかを書いていこうと思う。

3月のライオンにハマったのは17年の春だった。ストーリーのおもしろさとともに将棋の魅力も感じていた。いろんな思いを抱えて盤上で必死に戦う棋士たち。それは漫画の中だけはなくリアルにもいるのだ。リアルの将棋が見てみたくなった。そういや日曜日のお昼に将棋やってたな、それを見てみよう。そう思ったけど、今日は平日。とにかくすぐ見たかった。

ニコニコ動画で将棋の動画を探して見た。将棋の、というか棋士の動画だ。それがまためちゃくちゃにおもしろかった。リアル棋士おもしろい。漫画に負けず劣らずキャラが濃い。例の「豊島?強いよね」動画はいつだったか見たことがあった。私はニコ厨だったのでランキングに載ってたとかで見たんだろう。初めて見たときも笑ったけど、リアル将棋界に興味を持ってから見ると本当におもしろい。将棋界にも棋士にもお堅いイメージがあったけどそんなことないんだな!

そして探してみたらニコニコ生放送で将棋の中継があるという。ありがたいと思った。記憶にある最初に見たものは17年の天童の人間将棋の中継だ。人間将棋ってほんとにあるんだ……!と感動した。そして棋士(三浦九段と阿部健治郎七段)がコスプレして口調も変えて喋りながら指しているのがとてもおもしろかった。視聴者のツッコミコメントを見るのも楽しい。

それからニコ生とニコニコ動画、日曜は将棋フォーカスとNHK杯を見るようになった。

そして少しずつ棋士のことも覚えていった。羽生世代の先生や、解説が面白い木村先生、山崎先生の動画が多かったのでこの辺りの棋士から覚えていった。若手のことはまだあまり知らなかった。

知ってる若手は藤井聡太先生くらい。藤井聡太先生がすごいことは素人の私にも分かった。デビューからの連勝記録、凄まじい報道陣の数……。将棋の内容は分からずともとにかくすごい棋士が現れたんだなと思った。藤井先生の将棋の中継が多いから見る機会が多く、その度に勝つので当然好きな棋士になっていった。

そしてあるとき、藤井先生の将棋の中継を見ていたら、藤井先生の入室前に部屋のすみっこにスーツを着た若い男性が座っていた。もうお分かりだろう。棋士の佐々木勇気先生だ。

私はそれまで勇気先生のことを全く知らなかった。コメントを見て、この男性も棋士であること、若手の実力者であることを知った。コメントで「何やってるんだ勇気www」と総ツッコミされてる勇気先生のことがとても気になった。

藤井先生は素晴らしい活躍で勝ち星を積み重ねていき、公式戦29連勝の新記録を樹立した。私は見られるときは中継を見ていた。すごいな、と思う反面、誰がこの連勝を止めるのだろう、と思っていた。

17年7月2日、ついにあのとき藤井先生の対局を見学に来ていた勇気先生との対局が始まった。私は素人で将棋のことは分からない。分からないながらもニコ生の木村先生の解説のおかげで勇気先生がリードしていることを知る。そしてそのまま勇気先生が勝ったのだ。

終局後のインタビューで勇気先生はこう答えた。

「世代の意地を見せたかった。壁になれて良かった」

か、かっこいいな……。少年漫画のような熱い言葉に率直にめちゃくちゃかっこいいなと思った。

ツイッターはお祭り騒ぎだった。元々少し気になっていた勇気先生のことがこの対局で好きになり、検索してみると将棋ファンが「勇気先生はこういう人なんだよ!」「こういうエピソードがあるんだよ!」というツイートをたくさん投稿してくれていた(いわゆる佐々木勇気伝説)。それを見て、おもしろい人なんだなーとさらに好きになった。すっかりファンである。

長くなってしまっているがここまで来たら一気に書いてしまいたい。私のもう一人の好きな棋士についてだ。

それは永瀬拓矢先生である。佐々木勇気先生を調べているときにライバルとして名前が出てきたのを見たのが最初だ。どんな先生なんだろうと調べてみるとこれまたおもしろいエピソードが出てくる、出てくる。電王戦で勝ちの局面でコンピュータのバグをついて勝ったとか「将棋は努力が全て。才能は必要ない」と断言してるとか冷却シート貼ってタイトル戦戦ったとか。おもしろい。それで永瀬先生のことも好きになった。

この佐々木勇気対藤井聡太戦を見て、勇気先生や永瀬先生を好きになって、本格的に将棋ファンになった。具体的にはニコニコプレミアムに入って過去の将棋放送を見たりした。

知れば知るほどおもしろく、棋士みなさん大好きなのですが、私が今、特に応援しているのは藤井聡太先生、佐々木勇気先生、永瀬拓矢先生のお三方です。最初から変わらないですね。

以上、ちょっと長くなりましたが、リアル将棋との出会いから本格的にハマるまでの話でした。

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