12時34分

2人でうとうとする


ぱっと向こうが目覚めて
デジタル時計の電気をつける


時刻は夜の12:34


「あ!!」


大きな声を出され
うとうとしていた私も目が覚める
びっくりする私


「なに?」


「12時34分だよ
いち、にぃ、さん、よん」


「ほんとだねぇ」


そう言うと時計を置こうとするので
私が待ってと制する

「せっかくなら
12時34分56秒まで待とうよ」

置こうとした時計をもう一度持ち上げ
時計の電気をつけてもらう

すると12時34分50秒


51秒52秒…


6秒待つ


12時34分56秒を示す時計


見終わりそっと時計を置いた彼と
2人して我慢できずに
こみ上げてくる笑い声が部屋に響く

こんな夜に何してんだか
早く寝た方がいい


でも止まらない笑い


幸せってこういう時間のことを言うのかもしれない