キミは知らない　大崎梢

あらすじ

数学の非常勤講師の津田先生が突然家の都合で学校を辞めたと聞き、悠奈は動揺した。津田先生とは図書館で悠奈の亡くなった父の書いた本をきっかけに話をするようになった。心残りのある悠奈に友人たちが津田先生に送る荷物があることを知らせるそこに書かれていた住所は悠奈の父の手帳に書かれたいた住所だった…。

ここからネタバレ含む感想

津田先生のことが気になった悠奈は、連休を使って津田先生の家を訪ねたがそこで再会した津田先生は悠奈の知る津田先生とは別人のような人だった…。
ちょっと気がかりで先生を訪ねたら、その先生は別人格のようになっていてさらに黒塗りの車に人さらいのように載せられ、父の友人の助言で村を訪れるとまたそこで事件に巻き込まれ。途中、自分の出生に関する疑惑も出てきてとかなりもりだくさんのジェットコースターのストーリー展開で面白かったです。大崎さんだからバットエンドはないだろう…と思いながらもドキッとする展開となりました。
読み終わってみると古い村の中の争いや村の古い儀式がメインテーマとなっていてこちらも趣深かったです。
この後、二人がどうなるのか…といっても女子高だからなぁ…いろいろありそうな…と思いましたので後日談の短編があればちょっと読んでみたいです。