さよなら妖精 米澤穂信

雨の降る中、主人公、守屋路行は同級生の太刀洗万智と二人で雨宿りする一人の少女マーヤと出会う。マーヤは、ユーゴスラヴィアから来た、父が仕事する間父の友人宅で暮らす予定だったのだがその友人がすでに亡くなっていたため困っていた。守屋たちは、宿泊業を営む同級生の白川いずるを紹介し、マーヤはいるずの家で手伝いをしながら暮らすことになる。
2か月後、マーヤはユーゴスラヴィアに帰っていくがその頃、ユーゴスラヴィアは内戦の真っただ中だった。1年後、守屋はマーヤの消息を知ろうと当時マーヤとつながりのあった同級生を誘うが…。


ここから、ネタバレ含む



突然、目の前に外国人の少女が現れ止まる場所もなく、お金のあまりなく困っているという状況なのに、高校生の二人がちゃんと解決策を出せるということがすごいなぁ・・・と感じました。でも、日本に父ときているならどんな状況でも、普通連絡するよな…とつっこみつつ読み進めました。
藤柴市での守屋たちとマーヤの暮らしは、ときどき登場する「日常の謎」を解きながら平穏に過ぎていきます。守屋の心の動きはあまりはっきりとは書かれていませんが少しずつマーヤに惹かれています。でも、マーヤの将来の目標は政治家、今はいろいろな国の色々な文化に触れ、将来のユーゴスラヴィアのために一生懸命勉強中、恋愛は眼中にないようです。
平穏な日々も、マーヤの帰国時期が近付くにつれてユーゴスラヴィアでは内戦のため国の中は大混乱に陥っている様子ですが、マーヤの帰国の意思は変わらず、守屋の告白(?)も拒絶して帰国してしまいます。
それから、1年後、ユーゴスラヴィアに帰国後の住所も知らせず帰ってしまったマーヤを心配し、守屋は当時マーヤと交流のあった、白川、太刀洗、文原に連絡し、マーヤの居場所を突き止めようとしますが、参加したのは白川だけでした。マーヤ滞在中の出来事を振り返りながらようやく守屋はマーヤの帰国した場所を特定しますが、そこは最悪の場所でした。
そんな守屋に対して実はひそかにマーヤの連絡先を聞いていた太刀洗は守屋に現実を突きつけます。
言えなかった太刀洗の気持ちもわかるけど、守屋はショックが大きかっただろうなぁ…と思います。

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普通のパート主婦です。 形式でなく趣味の読書の記録をゆる~くしています。 ミステリ―は、ネタバレ記載がありますので未読の方はご注意ください。
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