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いちごのまじめに重賞回顧7月第3週

はじめに

今週の中央競馬もお疲れさまでした。

今週はまさに大荒れの休日でしたね。

まだまだ予想力が伴っていないなと思いましたし、それ以上に馬券力を鍛えなきゃと思わせてくれた週末でした。

今回はそんな大荒れだった函館2歳ステークス・函館記念・中京記念の回顧をまじめにやりました。

あんまり次につながらないことも多いのでそこまでしっかりと重賞を回顧することはないんですが、さすがに今回はやっとこうかなと。


🐴函館2歳ステークス🐴

~総括~
函館開催も進んでおり、かなり馬場も荒れ始めていましたね。上位陣を見る限り、比較的ダートっぽいスピードの持続力が求められたメンバー(⑬リンゴアメ・⑫ルーチェドーロ・⑧フォドラ)が多かったように見て取れます。ラップ的にはほとんどこのレースでの平均でしたし、特に特殊な函館記念というわけでもなかったと思います。
前半から見ていくと、外から⑧フォドラが内に切れ込みながらハナを奪いに来ていました。それだけ是が非でもハナを取りたかったということだと思います。⑧フォドラより外にいたメンバーはそれを見るように1馬身後ろから控える形に。行った行ったの形になればやはりスピードの持続性が高い⑫ルーチェドーロあたりが外から押し切れる形に持ち込むのも至極当然。
後で一頭一頭気になった馬には触れますが、個人的に強い競馬を見せたのは⑬リンゴアメ・③ラヴケリー・⑧フォドラの3頭だと思います。⑫ルーチェドーロに関してはやはり展開が自身の持ち味と完璧にマッチしてしまったので、好走もやむなし。ただ走り方を見ても、中央の軽い芝がそこまで向くタイプではないと思いましたので、もう一度ダートに戻ってきた時に厚く買いたいと思います。
やはりこの時期に2歳戦はとにかく先手を取って行ったもん勝ちのパターンが多く、大外枠になってしまったこともあり、控える形で進めてしまった⑮モンファボリ、内側で絶妙に揉まれるポジションで走ってしまい、テンの速さを活かせなかった②ホーキーポーキーあたりには厳しい展開だったといえるでしょう。

~個別回顧~
⑬ リンゴアメ(1着)
やはりこの舞台での丹内さんの勝負強さはすさまじいものでした。おそらく目標は枠順もとなりである程度先行してくれるルーチェドーロだったと思います。
その後ろに付けながら直線は馬場のいい真ん中をラヴケリーと併せに行って差し切り。新馬戦での動きも抜群で、まだまだ幼いレースぶりはあるものの、能力の高さは初戦からうかがえていましたし、折り合いに難癖がつかない点もかなり評価できます。
決して逃げ先行馬の走りではなく、レースのペースに上手に合わせて脚をためながら走れるタイプなので、この走りなら中央開催でも非常に楽しみ。

⑫ ルーチェドーロ(2着)
典型的な先行押し切りの形で2着を確保しました。タイプ的にはやはりダート向きの馬だと思います。スピードの持続性に優れていて、なおかつそのスピードもなかなか速い
今回のような差しの効きにくい馬場であれば今後も芝で走れると思いますが、本質的にはやはりダート馬ですし、どちらかというとダートのほうが圧倒的に高いパフォーマンスを発揮すると思います。
今回は馬場・展開共に向いたという形での好走ですが、やはり現時点での能力は高いと感じさせられました。

③ ラヴケリー(3着)
個人的にはこのレースで一番評価したい馬です。先ほども言いましたが、この時期の2歳戦はとにかく行ったもん勝ち。この馬も内の好枠確保から、ある程度先行して進めるのかなと思いきや、まさかの後方待機。それでも道中外に出せるだけのレースセンスや切れ味など、新馬戦の時には見せなかった新しい味を見せてくれました。
この手の走りができるのであれば中央開催でも行けると思いますし、本質的には洋芝向きという馬ではなさそうなので。

⑧ フォドラ(4着)
行ったもん勝ちの2歳戦で思い切った騎乗をしてくれたと思います。好発決めた後のインに切れ込みながら走っていく姿は是が非でもハナを取り切りたいという鞍上の心の現れでしたし、それができなければ2歳戦で勝つことは非常に難しいと思います。
初戦は本命にしましたが、それは斤量込みでの判断でした。それが斤量3キロ増になってもこれだけのパフォーマンスを発揮できるのであれば、もう少し楽に逃げれれば十分今後も勝ち負けを目指せる素質の馬だと思います。

⑥ カイザーノヴァ(5着)
やはりエンジンのかかりが遅い。初戦はメンバーがそこまで強かったわけではなかったのでその点も目立ちませんでしたが、やはりこのくらいのメンバーに入ると粗が目立ちますね。また、道中頭を上げながら走ってしまう癖があり、次走以降は何かしらの馬具が装着されると思います。まだまだ子供っぽい走りをする子ですし、現時点での結果もそこまで悲観しなくていいと思います。
また、今回の敗戦は多分距離の問題が大きいのかなと思います。エンジンのかかりの遅さもありますが、本質的にはマイル~中距離の馬だと思いますので、条件には注意してあげたいですね。

④ リメス(6着)
出遅れが致命的でした。前半でかなり脚を使わされてしまいましたし、この時期の2歳馬にそこまで大きなものは求めていないと思います。ただ、直線で伸びないイン突きをした中で一瞬だけ伸びていましたし、その伸び方がゴール手前まで持続できるのであればかなり強い競馬をしたといえますし、こればっかりは結果論なので仕方ありません。

② ホーキーポーキー(11着)
こちらも出遅れが致命的な敗因。テンの速さがある馬で出遅れるということは流れに乗れないばかりか、前半で余計に脚を使わせることになります。行ききれればもう少しいい競馬ができるのかなとは思いますし、枠もよかっただけの今回は残念ですが、まだまだ見限らなくていいと思います。

⑮ モンファボリ(13着)
初戦がきれいな洋芝でハナを取り切ってレコード勝ち。今回が痛んだ洋芝で控えて惨敗となれば適正外だったとしか言いようがありません。直線は全く手ごたえもありませんでしたし、武さんがわからないというのもうなずける内容かなと思います。
ただ今回は傷んだ洋芝という若干日本競馬では特殊な条件だっただけに、ここで好走できた馬が中央の芝でやれるかといえば疑問ですし、その逆もまたしかり。初戦を見るに能力の高さは疑わなくていいですし、スムーズに自分の競馬の持ち込めるかがこの馬のカギになりそうですね。



🐴函館記念🐴

~総括~
前半1000が58.8は相当なハイペース戦でした。結果的にほとんど差し競馬どころか極端な追い込み競馬になってしまったので、前受した馬(①レイエンダ・⑨レッドサイオン・⑪スズカロング)には全くノーチャンスでした。

~個別回顧~
⑭ アドマイヤジャスタ(1着)
過去にホープフルステークスで2着に入るなどもともとの能力は非常に高い馬だったと思います。前走の鳴尾記念では若干ではありますが復調の気配はしていましたが、まさかここまでやれるとは思いませんでした。
全体的に縦長な隊列の中でも逃げ馬についていこうとした7番手あたりまでは一団ととらえていい展開で、そのすぐ後ろで脚をためていましたね。4角回るときには先行してばて始めた馬を外から射程圏内に入れていましたし、直線も前半で楽できた分だけ外を回しても十分届きました。
強い競馬だったと思いますし、ここからまた復調していくようでしたらまだまだやれていいかなと思います。一度崩れると難しいジャスタウェイの産駒+古馬になってから良くなるハーツクライ内包の馬で復調してきたのであれば、今後も楽しみです。

⑥ ドゥオーモ(2着)
事前見解の時点で追い込み上手な藤岡康太さんで前走から斤量も3キロ減なら穴として面白いと書いていたのですが、展開もばっちりハマり好走。個人的にはかなり藤岡康太さんが上手に乗ってくれたと思います。道中は離されすぎないように最後方をゆったり追走。3角あたりでインからポジションを上げ始め、4角向いたときには内にいた馬がばてるのを見越してすでに外に持ち出し始めていました。これは流れを読んだ好騎乗だと思います。
ただやはり極端な競馬をする馬なので、この走りを受けて次走以降も軸で行こうとは思えませんし、とにかく展開の助けがいる馬です。

② バイオスパーク(3着)
オルフェーブル産駒らしいパワーがあふれる馬だなと改めて感じました。終始インを走っていたのですが、直線ではすぐ前にいた①レイエンダがばてて後退。その隣にいた⑨レッドサイオンもばててきてこの馬のほうによれてきたことでかなり進路は狭くなりました。その2頭の間を無理やりこじ開けて伸びているのですから、勝負根性が相当強い。
条件的にも向いたと思いますし、この馬は順当にこの走りを評価できると思います。長期休養明けで一本叩いてさらに良化したということもあり、いい競馬でした。

⑩ トーラスジェミニ(4着)
個人的には、逃げ先行馬の中で人気だろうと一番最初に切ってしまいました。ピークは前走だと思いましたし、その前走も展開が向きまくった中で一杯一杯追いまくって勝ち切る内容だっただけにここでは厳しいだろうなと思っていました。
しかし今回は展開も向かなかった中で逃げて粘って崩れませんでしたし、これは評価したいと思いました。
ハナを取り切って自分の競馬に徹すれば強い競馬ができる馬だと再確認できたので、今後は要警戒しないといけないですね。

⑤ カウディーリョ(7着)
差しにも回れる器用な馬で、ハイペースについていって中途半端に絡んでしまったことが敗因だと思います。近走も逃げ先行の形でやっているのでこの乗り方をしたことは仕方のないことだと思いますし、馬自身も距離短縮によるペースの変化についていけず直線ばててしまっただけだと思いますので、そこまで悲観的に評価しなくていいと思います。

⑫ プレシャスブルー(9着)
理想はドゥオーモがした競馬だったのですが、終始外を回されていましたし、馬体もかなり太かったので仕方ないのかなと思います。軽い芝のほうが合うと思うので、次走以降また条件が向いてきそうであれば狙おうかなと思います。

⑧ ベストアプローチ(10着)
長期休養明けで一本叩いてもう少し良化してくれるかなと思ったんですが、キレが全くありませんでしたね。原因としてはハイペースの追走で手一杯だったからだと思いますし、もう少しゆったりとしたペースでないと厳しいということでしょう。
思い切って距離延長でも面白いと思いますし、もう一列前で競馬ができると思います。



🐴中京記念🐴

~総括~
結果論ではありますが、決めて勝負だったと思います。決め手がある馬が勝負になって、逃げ粘りを図る馬や押し切ろうとする馬はかなり厳しい競馬になってしまったというだけだと思いますし、イレギュラーな阪神外回りでの中京記念で差しが効いてしまったということでしょう。
また馬場に対する適正はかなり出たのかなと思います。各馬この特殊な馬場に苦しんでいましたし、かなり難しい競馬だったのかなと思います。

~個別回顧~
⑭ メイケイダイハード(1着)
陣営が「信じられない」だの「しんがり負けまで覚悟していた」だの「なんで勝てたのかわからない」というような馬を買えるのかという不思議な勝ちでしたね。まさに名称といわれた故野村勝也氏の「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」でしょうかね。
真面目にレースを見直すと、やはり決めて勝負この馬の決め手は抜群のタイミングでロングスパートをかけられたことです。おそらく目標にしていたのはすぐ前にいた⑫ミッキーブリランテでしょう。ミッキーブリランテが思ったより早めに動いてくれた分だけ余裕をもって仕掛けられたと思いますし、鞍上のファインプレー。決して強い決め手を持たないこの馬で勝ちに行くにはこのような騎乗をするしかないと思います。

⑬ ラセット(2着)
切れ味だったら誰にも負けないという、メンバーの中でも一番決め手を持っていた馬でした。その能力を存分に発揮したうえでクビ差の負けなのですから相当悔しいと思います。
秋山さんも完璧に近い騎乗をしていましたし、道中最後方待機もあせらず抜け出すポイントをうかがっていました。
もう強いのはばれてしまったので妙味はなさそうです。

⑱ エントシャイデン(3着)
前走も川須さんの好騎乗で走り切ったのですが、ここも好騎乗でしたね。勝ち馬との差はポジションの差だと思います。おそらくあのポジションを取りに行きたかったのでしょうが、いかんせん前半に脚を使うと直線ではかなり苦戦してしまう馬なので位置取りに妥協したんだと思います。
結果的に取りに行かなくて正解だったわけですから好騎乗といっていいでしょう。

⑫ ミッキーブリランテ(5着)
これに関しては騎乗ミスとしか言えないでしょう。ロングスパートでもかけて押し切ろうとしないといけない馬であるのはわかっていたので、その手を打ってくれたことに関してはさすが福永さんだと思います。ただ、あまりに早めに動きすぎてしまったため、勝ち馬に目標にされるわ、ラスト100でばてて差し切られるわもったいない騎乗であったことに変わりはありません。
ただやはり能力は高く、重賞でもやれることを見せた点はミッキーブリランテのファンにとっては非常にうれしいこと。

⑮ ギルデットミラー(6着)
ちょっと中途半端な騎乗になってしまったのかなと思います。斤量活かして馬場無視でインを走り切ってもよかったと思いますし、直線で外に出すのかそのまま行くのか迷ったようにふらふらしてしまいました。馬自身がふらついていたのかもしれませんが、やはりそこでの迷いが敗因かなと思います。もう一回福永さんで。

⑪ ソーグリッタリング(7着)
そもそも過剰人気です。相手也に走れるだけで決め手もないし、そこまで器用にロングスパートなんかをかけれる馬でもありません。展開次第では好走できてもおかしくなかったんでしょうが、頭で仕込むような馬でもないのでこの負けは川田さんによる過剰人気に乗っかった人が痛い目を見たといっていいと思います。
とはかなり馬場には苦戦したと思います。湿った馬場が悪いタイプとは思わないですが、荒れた馬場はかなり苦労していました。


おわりに

振り返ってみてもかなり難解だったと思いますね。

やはり夏競馬は難しいと感じたし、今回は阪神開催がここまで長くなると馬場が読めないですね。

そのあたりを含めて馬券力を挙げていかないといけないですね。

来週も頑張りましょう。


個人の記録的なものなのでサポートはお気持ちで十分です! たくさんの時間をかけてできたわたしの資産ともいえる予想が皆様にとってプラスになれば幸いです。 もし記事が参考になったら、次のレースのご自身の本命馬の複勝にかけてください。それでお金が増えたらサポートしてくれたらうれしいです。