『必見！！鬼滅の刃に隠された秘密』

もはや、社会現象である。
鬼滅の刃という漫画が流行っているらしい。

実は社会において漫画の効果というものは絶大である。
以前、「ドラコンボールを全部集めると願いが叶う」と聞いたので頑張って全巻集めて本棚の前でお願い事を叫んでたら、お母さんが「明日はバイトに行かなくていいよ」と言い出しお寿司を取ってくれた事がある。叶ったのである。お願いが。
若干お願い内容は違ったが物凄く驚いたものだ。
ちなみにお願い事は｢チョコボールがいっぱい食べたい｣だった。


漫画は漢字が多いのであまり読まない。気を付けなければいけないのが、あれは勝手に推測で漢字にフリガナを振って読んだりしたら意味がわからなくなる。ドラゴンボールもそのようにして読んだが、九官鳥に悪い言葉を教えたら実家が火事になるという内容になった。怖くなって、窓から見知らぬ人に手を振った事がある。


先日、頑張って鬼滅の刃を８巻だけ読んだ。近所の子供たちが公園に集まって一冊の漫画を数人で読んでいたので、わたしも紛れ込んで読んだのだ。
のめり込んでしまって、思わず「とぉー！」とか「一の型、必殺技！」とか無意識に叫んでいた。
大人が読んでも面白かったのだ。
その少年らの親御さん達も読みたかったのだろう。わたしが帰る頃には父母らが公園に集まってきていた。勤務中にも読みたくなるものだと思う。パトカーも来ていて警察官も数人集まっていた。


わたしが予測するに最後は、最終回は爆発すると思う。だいたい面白い映画とかは、最後、爆発する。ダイハードとかターミネーターとかも爆発するし、だいたいの面白いものは基地が爆発する。
その前にカーチェイスもやる事が多いので主人公たちは普通乗用車または軽自動車でバトルすると推測されるが、その前に自動車教習所に通わなければならない。月謝はちゃんと払わないと後で苦労するという事は身をもって知っているので今後の展開が見逃せない。
いづれにせよ、爆発はするはずである。

確信があるが、その事から考えて、最後のボスはでんじろう先生だと思う。
テレビでみる限りあの人は何かを爆発させかたがっている節がある。実験と銘打って計算された失敗の果てに偶然を装った爆発を期待している顔をしているからだ。
時々みせるニヤニヤした表情はそれを証明するものだろう。

近所に住んでいるタクシーの運転手をしているおじさんも読んでいると言っていた。100円払ったら続きのお話をしてくれるというので予約で1000円分払った。今度会うのが楽しみだ。
つり銭を盗んだりして、よく会社から怒られてるらしいが、真面目でとてもいい人だ。たまにキャンディーとかをくれたりする。

最終回に思いを馳せて、最近は街中を｢きめつのやいばをお誕生日に買ってもらう日がくるさ。そうなのさ｣と、わたしが考えた歌を歌いながら走っている事が多い。
いつでもバイトの面接が決まってもいいようにビジネススーツを持ちながら、股には拾った棒を挟みながら。

それを、母に話したら、今度、回転寿司に行こうと言い出した。
やった。
プリンも取る。
鬼滅の刃にはそのような効果があるのだ。
秘密の効果があるのである。

社会現象になるまで流行るはずである。

でんじろう先生のショーの中止チケット払い戻しが決まって落ち込んでいたが我慢できる。
だって、回転寿司の進行方向とは逆に歩いてカッパ巻きとか取るから。
かんぴょう巻きとかも取るから。