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坂田幸樹「超速で成果を出すアジャイル仕事術 プロフェッショナル2.0という働き方」

・本書は、3拠点、8国籍のチームで日本企業や現地企業、政府機関向けのプロジェクトに従事する著者が、答えのない時代に、素早く成果を出すための仕事術「アジャイル仕事術」について解説した1冊。

・アジャイル仕事術のアジャイルとは、「俊敏」や「柔軟」といった意味である。

・アジャイル仕事術は、
⒈構想力:独自の未来を構想する
⒉俊敏力:素早くアウトプットを出す
⒊適応力:環境に柔軟に対応する
⒋連携力:特性の異なる人と協働する
⒌共創力:コラボレーションとして価値を生む
という5つの力で構成されている。
・アジャイル仕事術では、小さなチームで素早く成果を出すことにこだわる。素早く判断するためには、誰かからの指示を待つのではなく、各人が「⒈の構成力」を持って自律的に考える必要がある。
・また、「⒉の俊敏力」と呼ばれる「⒊の適応力」を持つことで素早くアウトプットして、外部からのフィードバックをもとに柔軟に変化させることができる。
※⒋の連携力と⒌の共創力がアジャイル仕事術の構成要素となっている理由については本書をご覧ください。

・これからの時代を生き残るプロフェッショナル2.0に、まず初めに必要な能力として、構成力が挙げられている。これは、アジャイル仕事術の本質と言える。
・構成力とは一言で言えば、「独自の未来を構想してイノベーションを起こす力のこと」。もっとかみくだいて言うと「これまでのルールや価値観にとらわれずに、ゼロベースで考えてゼロから新しいことを始められる能力」のことである。

・これまでのように「その仕事はうちの部門(会社)の仕事ではない」という言い訳が通用しない時代に、あなたなりの価値を生み出していくには、構成力を身につける必要がある。真のプロフェッショナルは構成力を持っているので、イノベーション(変革)を起こして他者と差別化をすることができる。
・構成力を発揮するには、白紙に絵を描くためのアーキテクト思考(ゼロベースで全体構想する力)を磨く必要がある。このアーキテクト思考のベースとなるのは、
①抽象化思考(グルーピングして本質を抽出する力)
②具体化思考(相手に伝わるようにアウトプットする力)
③①、②を応用したアナロジー思考(抽象レベルで似た対象を参考にする力)
という3つの力である。
※この3つの力(抽象化思考・具体化思考・アナロジー思考)の詳細については本書をご覧ください。

・本書では、「構想力:独自の未来を構想する」「俊敏力:素早くアウトプットを出す」「適応力:環境に柔軟に対応する」「連携力:特性の異なる人と協働する」「共創力:コラボレーションして価値を生む」という章で構成されており、「100点を目指すことはマイナスにしかならない」「素早くアウトプットする方法」「引き算思考で10年後を構想し、根本から変化する」「チームの多様性を高めるシンプルな方法」「サッカーの強豪チームが規律を大切にする理由」など、個人や組織が成果を出すことができるアジャイル仕事術の概要、効果、
具体的な事例が詳しく書かれた内容となっている。また、章の終わりには、章ごとにその章の要約(summary)が書かれているので、ざっくりと内容を理解されたい方はそちらをチェックしてみてください。

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