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井上達彦「マンガでやさしくわかる ビジネスモデル」

・本書は、ビジネスモデルと創造事業を専門とする大学教授である著者が、「価値を創造し顧客に届け、自らも収益として獲得する」ためのビジネスモデルについて、起業をめざすひとりの女性の物語をマンガを通じてわかりやすく解説した1冊。

・ビジネスモデルは一般的に、「儲けの仕組み」と理解されているが、これから新しい事業を創ろうとする当事者にとっては、それを超えた存在となる。
・なぜなら、ビジネスモデルはあなたの未来を切り開く「強力な武器」となるからだ。実際に起業までしなくても、ビジネスモデルという考え方を知ることで、普段の仕事はもちろん、社会生活も豊かになる。

・ビジネスモデルを学ぶメリットには、
①ビジネスモデルを適切に分析して設計/評価することができる
②自分の考えていることをカタチにして、必要な資源を集められる
③軸足が定まり、判断基準が明確になる
④事業の継承や売却が容易になる
がある。
・ビジネスモデルを描くことで、自分の考えを整理することができる。アイデアが明確になり、他人にも伝えられるようになる。いきいきと、論理的に語ることができれば、投資家やパートナーの共感を呼び込むことができる。
・名だたる起業家は、みな、ビジネスモデルを用いたストーリーテリングが上手なのだ。
※①〜④の詳細については、本書をご覧ください。

・アイデアとは、ゼロから生み出すものではなく、「模倣」から作るもの。模倣にはネガティブな意味が込められていることが少なくないが、画家のピカソは若い頃から古典的名画や友人の作品の構図を模倣したり、Apple創業者のスティーブ・ジョブズは「すばらしいアイデアを盗むことにわれわれは恥を感じてこなかった」という言葉を残し、他者のさまざまな製品やサービスを巧みにアレンジしていた。
・もちろん、ただの模倣(マネ・パクリ)はダメで、お手本の本質をしっかり理解したうえで、自分のビジネスに落とし込む「創造的模倣」こそが、社会に今までなかった新しい価値を提供
できる。
※創造的模倣のコツならびに、物語の主人公がどのようにしてビジネスモデルを見つけたのかについては、本書をお読みください。

・本書では、「20代の大半をベンチャー企業に捧げた女性が、あることがきっかけで起業を目指し、実現に向けて動いていく」という物語(マンガ)を通じて、ビジネスモデルの創り方、それを回していくための基本的なメソッドを学ぶことができる内容となっている。

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