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本田健「40代にとって大切な17のこと」

・本書は、作家で「お金と幸せ」をテーマにした講演会やセミナーを全国で開催している著者が、「人生後半の幸せが決まる」40代を過ごすために大切な17のことを紹介した1冊。

[1]人生で、いちばん苦しいのが40代
・仕事をしている人にとって、40代は30代の頃と変わらず忙しいだろう。それに疲弊している人がいる一方で、忙しくても充実した仕事ができている、と感じている人も少なくないはず。才能が開花してキャリアが積み上がっていった人にとっての「40代」は、いちばん仕事が面白い、仕事にやりがいを感じられる時期である。それほどのリスクをとらずに、会社の中でも任される仕事が増えて、乗りに乗っているのが40代、とも言える。

・40代は長い人生の中で、「幸せのレベル」が最も下がるときである。家族関係が変わるということでは、30代後半くらいから、両親のどちらかが亡くなる、ということを経験する人も出始める。その前に、介護が何年も続いた、いまも続いているという人たちもいる。「20代」「30代」は、自分のことだけ、自分が一緒に暮らしている家族のことだけを考えていればよかったのが、そうはいかなくなる。その意味では、毎日がバラ色だけではすまない、どんよりとした不安がいつもあるのが、著者が「40代」を振り返っての印象とのこと。その最も印象的なことが、ごくまわり(親・高校の先生・親戚のおじさん、おばさん・高校の同級生など)で亡くなる人が増えてくるということである。そうやって、ごく身近で親しい人の死を体験するようになるのが、40代である。

[2]自分のリズムを見つける
・人にはそれぞれ「生き方のノリ」というものがあり、40代になるとらその人の雰囲気から、職業がわかってしまうほど、「ノリ」が染みついていく。それは、職業としてだけでなく、母親、父親などの家族、大企業、中小企業、部署といった形態や業種なども言える。自分は、「どんなノリで生きているのか?」ということを観察することにより、自分のノリがわかる。いまのあなたのノリを理解し、自分が楽しいノリで生活してみること。また、新しいエネルギーを入れないと、人生は変化していかないので、ちょっと怖いが、いままで無縁だったノリを人生に取り入れてみることで、気分が変わり、その変化はきっとらあなたの運命を動かしていく。


[3]これからの「下りの人生」に備える
・20代、30代は上に上がっていく人生だったが、40代になってくると、必ずしも「上り」とはかぎらない。むしろ、ここから下りていくことを意識しておくこと。人生80年を観覧車にたとえるなら、40代でゴンドラは頂点に達する。40代以降は、年を重ねるごとに、膝や肘が曲がりにくくなっなり、目が疲れる、なかには大病をわずらう人も出てくる。また、たいていの40代は、時間に追い回されしまい、なかには、忙しさに追い回され過ぎて、「自分はいったい何をしているんだろう」と人生がとつぜん虚しくなることもある。よほど自分のメンタルを整えておかないと、そんな虚しさを抱えたまま、一瞬で過ぎてしまうのが「40代」である。なので、「40代の自分」の取扱説明書をつくったりして、人生の意味を考えることが大切である。
※40代の自分の取扱説明書の詳細については本書をご覧ください。

本書では「仕事と家族に人生を奪われない」「仕事との距離を上手に保つ」「自分のエネルギーの予算配分を考えておく」「人間関係の資産を増やし、負債を減らす」など40代にとって大切な17で構成されており、「最も苦しい10年である40代を幸せに生きる方法」(リズムの見つけ方・家族との向き合い方・周囲に応援されるための人望の高め方など)について紹介した内容となっている。

※本日(1/28)発売の新刊です!

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