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麻野祐香「夫婦の気持ち すれ違い解消ドリル 妻の不機嫌、夫の無関心はこうしてなくす!」

・本書は、夫婦問題とモラハラのカウンセラーとして20年、延べ8,000人以上の夫婦問題や心の問題の相談を受けた夫婦問題のスペシャリストである著者が、生活におけるさまざまな夫婦問題についてドリル形式で解決策にアドバイスした1冊。

・すれ違いの原因は、男性脳、女性脳の違いに関連がある。男性脳、女性脳の特徴はこちら。

男性脳
⒈論理的で空間認知能力が備わっている
⒉情報処理能力が優れている
⒊一度にたくさんのことはできない。
⒋地図や表を自然と読める。
⒌他人の感情には鈍感。

女性脳
⒈複数のことを同時に行える。
⒉コミュニケーション能力に長けている。
⒊感情の情報を多く持っている。
⒋喜怒哀楽が男性よりも多い。
⒌感情の生き物と言われる。

・男性にとって結婚はゴールであり、逆に女性は結婚がスタート。なので、結婚がゴールの男性は、結婚したらサービス期間は終了してしまう。女性が描く結婚生活は、恋人時代のままの彼がいてこそのスタートなのである。そうした結婚に対する考え方の違いもあり、どんどん不満が積もっていき、結婚後は「こんなはずではなかった」と思う方が多くいる。それは先ほど紹介した男性脳と女性脳の違いから起きるのだ。

ケース1 動画配信に夫が夢中の場合、あなたが妻ならどうするか?
①「動画配信なんかもうやめて」とお願いする。
②何をやっているのか問いただし、不満をぶちまける。
③夫のスマホを取り上げて、目を覚まさせる。
④話し合って、ルールを決める。
※正解は本書をご覧ください。

・ライブ配信などにのめり込んでしまうのは、自分が認められていたいと思う承認欲求が満たされるから。リアルとは無縁の世界の中で、「いいね」「すごいね」と言ってもらえる世界は楽しく、いつのまにかそこに依存し、現実よりもスマホの中の世界が楽しくなってしまう。
このケースにおいての夫婦強化ポイントは、「リアルな会話が楽しくなるようにトレーニングすること」である。

ケース2 妊娠中の妻が家の中でゴロゴロしているときあなたが夫ならどうするか?
①「妊婦も動いた方がいいよ」とアドバイスする。
②妊婦の身体も理解し、妻も労わる。
③さぼっている時は、しっかり文句を言う。
※正解は本書をご覧ください。

・妊娠中の女性は、身体も心もとても繊細である。何より女性ホルモンのバランスが大きく変わるため、腰痛、腹痛などの体調不良や疲労感に悩まされる。また、心も浮き沈みが激しくなって、イライラしたり落ち込んだり、自分でもよく分からないままに不調に陥り、何も手につかなくなることもある。こうしたことが、夫の目には"さぼっている"と映ることもあるようである。このような男性の無理解が夫婦間のズレを呼ぶ、と言えるだろう。
・夫は妊娠中の女性は身体がつらいということを理解することが重要で、①〜③の問題の正解ができれば完璧である。なので、妊娠中は「妻は心は情緒不安定、身体の調子も悪いことを理解すること。

ケース③ 突然キレて怒り出す、というモラスイッチが入り、暴言の嵐になったとき、妻であるあなたならどうするか?
①なんでそんな言い方するのよ!と夫に抗議する。
②私なんて死んだ方がいいんでしょと泣き出す。
③何を言われても、言葉を心に入れない。
④また始まったと呆れてほおっておく。
※正解は③である。

・「突然不機嫌になり、怒り出す」がモラスイッチである。モラスイッチが入ってしまうともう何を言っても無駄である。このモラスイッチがオンになるのは、全く予測がつかない。
・モラハラの原因には、「自分に自信がない」「親に愛されなかった」など色々ある。対策としては、「心にバリアを張って、言葉を心に入れない」こと。モラスイッチが入り、暴言が始まっても「また始まった」「いつもと同じことしか言えないよね」と第三者目線で聞き流すこと。配偶者がパートナーに暴言を言われていても、そのパートナーは絶対に悪くない。

・本書では、「男性は結婚がゴール、女性は結婚がスタート」というプロローグから始まり、「日常生活・会話」「妊娠・育児」「休日・イベント」「モラハラ夫(妻)の対処法」「熟年後の生活設計 互いの実家との関係」「私たちはこうして修復した」という章で構成されており、さまざまなケース32(夫の愚痴が男らしく感じられない・「ありがとう」を強要する夫・離婚のデメリットなど)を元に、ドリル形式で解決策をアドバイスした内容となっている。また、巻末には夫婦のコミュニケーションチェックリストとモラハラチェックシートも収録されている。

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