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塩谷さんに学んだ、webメディアの世界観と哲学のこと

今月15日、milieuを運営する塩谷舞さんの有料note限定イベントにいってきた。

個人で運営しているmilieu(ミリュー)というメディアが有名で、バズライターと言われたり、インフルエンサーとしても知られる塩谷さん。わたし自身、ミリューはとても好きなメディアで、塩谷さんは憧れというかもはや神みたいな存在に思っていたから、イベントに行けて本当に嬉しかった。

そのイベントでの気づきをざっくばらんにまとめていきます。

塩谷さんがどんな仕事をされてるのかは、こちらにまとめられてます。

ちなみに、わたしが初めて読んだ塩谷さんの記事は、上のサムネイルにもなっている高木正勝さんへのインタビュー。

すごく温度感がある文章で、写真も素敵で、「こんなコンテンツがつくりたいな」って思った。

noteについて

塩谷さんはアメリカ生活でnoteが重要な収入源になっていて、このようなクリエイターをサポートするサービスに世界進出の可能性を感じるそう。

ノウハウ系やお金、コンプレックス系の記事は売れやすいんだけれども、でも目先の利益のために本当にやりたいこと伝えたいことをやめると、結局は利益もどこかにいっちゃう、と話していた。

自分に求められてるのはそこじゃないから、と。

PVを集めやすい記事、お金になりやすい記事というのは確かに存在していて、でも必ずしもそれが悪いわけじゃない。ただ、みんながみんなそれを求めているわけじゃないんだと思う。

メディアの哲学について

わたしは、ノウハウ記事でもそうじゃなくても、書き手や語り手の思いがのっかっている読み物が好きだ。

それでいうと、塩谷さんが発信しているコンテンツには、いつもそこにかける熱量を感じる。それは、わたしがmilieuや塩谷さんの文章が好きな理由でもある。

メディアづくりについて塩谷さんは、

“『クラスにこういう人いたな』という1人に向けたコンテンツをつくる”

と話していた。

“自分のことを代弁してくれている、自分にハマる世界観を提案してくれると感じるものが深くささり、また遠くまで飛べる”

とも。

いろんな人に届けようとすると、結果的に誰にも刺さらないコンテンツになってしまう、だから1人に向けて文章を書こうというのは、色々な編集者が言っていることだ。古賀さんとか、箕輪さんとか、あと思い出せないけど誰かの文章で見た気がする……。

その思想や哲学に共感するからこそ、ファンがつくようになるわけで。作り手自身のスタンスがメディアやそのコンテンツに反映されていることが大事なんだと思う。

インスタで見る世界観

塩谷さんは、ご自身の哲学と、あと世界観をすごく大切にされていると思う。それは、先日のイベントのいたるところで感じた。

特に、インスタでつくられる世界観の話が印象的だった。

“インスタはビジュアルで世界観を発信できる。
ビジュアルの奥には、自分自身が大切にしている哲学が宿るので、思想が近い人とビジュアルがきっかけでつながり、そこから仲を深められる。”

というお話だった。

塩谷さんは、「見た目を装う」ということが中身を放棄するように感じたり、誰かについてではなく自分自身を発信するという意味でインスタグラムが苦手だったそう。

でも、ビジュアルで世界観を発信することで自分の哲学や考えを共有できるということに気がついて、好きになったと言っていた。

これまで色々な世界観を作ってきたひとつであるファッション誌に限らず、インスタのように「自分の世界観」を大事に、それと近い仲間で深くつながる時代らしい。

誰かにとっての一番になる

メディアの哲学について話していたときに塩谷さんが言った「誰かにとっての一番になる」という言葉がぐっときて、手帳にメモした。

このnoteでも会社で携わっているメディアでも、少なからず読んでくれる人はいる訳だから、ちゃんと「その人」に向かって、その人のためになる文章を書きたいと思う。

漠然として存在の掴めない「みなさん」じゃなくて、目の前にはいなくともちゃんと実在する「その人」に向けて書きたい。

最近、わたしの会社ではメディアのテコ入れ(?)をしている。メディアとしての世界観や「誰に何を届けるのか」というコンテンツへの思いや哲学を改めて考えているところ。

塩谷さんのお話を聞いて、今まで私が手放すに手放せなかった「哲学」みたいなものも間違ってなかったのかな、だといいな、なんて考えた。




#milieu #webメディア #ライター #イベントレポ

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