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物流・・・最近ニュースでは聞くけど、よくわかんないですよね

前職で物流の自動化普及に尽力

 物流コンサルタントのイッチャンです。
百の顔を持つ男・・・
そんなにないですね。
但し、いくつかの顔は持っています。
(^^)

 前職は、工場とか物流センターの自動化を提案する仕事をしていました。
伊東電機というモータローラ方式のトップメーカーです。
北米・欧州・亜細亜とグローバルにも展開している会社です。

伊東電機

 モータローラ方式は、独自な搬送方式であり、モーターに直流タイプを導入することにより、物流センターの自動設備を一変させていくことになるのです。
昨今では、その独自な技術を活かしていろんな装置・システムに変化し、多様化させています。
フレキシブルコンベヤ「id-PAC」は、その最たる例です。

 そのため、前職時代にいろんな現場をみてきました。
自動化が進んでいるところもあれば、人海戦術で対応している所もあります。
若い世代が、物流センター内を小刻みに動き回る現状をみていると、とても残念な気持ちになっていました。
もっと、その力を他のところで活かせれば・・・
そのため、自動化は大いなる使命と思い取り組んでいました。

物流とは?

 物流というと普段は気にすることがないことですが、いざ災害などが起きれば物流インフラにスポットが当たっています。
物流が滞って物資が届かない・・・
高速道路を物資輸送など必要最小限で使用する・・・

 どうも、一般的に報道されたり、あなたが知っている物流はトラック輸送のイメージが強いかもしれません。
でも、それだけではないですね。

物流にはお金がかかる・・・

 某ネット通販が、3,800円以上の買い物で送料を無料化するとし、公正取引委員会が入って問題になった出来事がありました。
それ以前にも、ネット通販最大手の会社が送料を無料化するとして騒がれたことがあります。
ネット通販最大手の会社であれば、物流センターは自前であり、その会社が全額負担することになります。
(そのしわ寄せは、宅配会社などにいくとは思います。)

 しかし、国内の某ネット通販会社の場合は、物流センターはあるもののしくみが違います。
その会社が送料を全額負担しますの姿勢であれば問題ないのですが・・・
そうではないので、問題になるのです。

 そういう報道を見ることにより消費者が誤解してしまうのです。
物流は、お金がかからないと・・・

 決して、そんなことはないです。
物流には、大きな費用が発生します。
定形郵便で、84円で全国津々浦々に郵便が配達されるしくみとは違います。
通常の物流にはお金がかかっていることを、わかってほしいですね。

再度、物流とは??

 ウィキペディアから「物流」という概念を引用します。

物流の主な機能として、輸送・配送の他、保管・荷役(にやく)・包装・流通加工・物流情報処理がある。
その中でも、輸送・保管・荷役・包装・流通加工は「物流5大機能」と言われる。
商流が営業等販売活動や代金回収活動を業務の流れと捉えているのに対し、物流は生産物を移動あるいは保管する業務の流れを指す。
広義には、生産活動としての人の搬送も含める場合がある。
生産活動を営む者の視点により、調達物流、販売物流、場内物流、返品物流、末端物流など対象領域を定義した言葉を用いることがある。
一般的に「調達物流」、「販売物流」、「社内物流」、「返品物流」という物流4領域に分けられる。
特に1970年代以降、販売物流の領域として、より効率的にニーズにあった生産物を消費者に届け、新鮮・低価格といった付加価値を提供するための活動が産業界で盛んになっている。
物流が生産物の移動・保管に主軸を置いた言葉であるのに対し、原料生産者・加工者・販売者を密に繋いだ供給主体のより包括的な経済行為をマネジメント面から強調する言葉として、ロジスティクス、サプライチェーン・マネジメントがある。

 いかがでしょうか?
物流の中には、いろんな機能が含まれており、見る視点により対象領域も変わってくるのです。

 何となくですが、お金がかかっている雰囲気はつかめましたでしょうか?

 ネットで簡単に注文すれば、物が配達されてくる・・・
あなたの所に物が届くまでには、いろんな工程を通っているのです。
宅急便の方だけが対応していることではないのです。
いろんな人が介在しています。

 その人手を最小限にしていくのが自動化なのです。

 人間には人間らしい仕事をしてほしい・・・
単純な仕事や物流センターを忙しく動き回る作業は、機械やロボットに任せていく。
そういう世の中になってほしい・・・
その気持で、前職では仕事をこなしています。

 もちろん、今では、コンサルタントとしてその気持ちがより一層強くなっています。


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