糖尿病の運動療法

おはようございます!本日も糖尿病に関する話を進めさせていただければと思います。

本日は、糖尿病に対する運動療法の内容について、進められればと思います。





運動療法は、糖尿病理学療法診療ガイドラインで、2型糖尿病に対しては、推奨グレードA、エビデンスレベル1とされ、1型糖尿病に対しては推奨グレードB、エビデンスレベル3とされています。また、生活上では日常生活における座位時間を減少させ,非運動的な身体活動 (non-exercise activity thermogenesis: NEAT)を増加させることが重要であると言われています。



それでは、運動療法を考えていく上で必要となってくる「有酸素運動」「レジスタンストレーニング」について解説させていただきます。



●有酸素運動

有酸素運動は、以下で説明するATによって負荷量が決定されます。また、最大心拍数(220-年齢)または最大酸素摂取量、心拍数の予備能(カルボーネン法のk=0.4〜0.6)から求めることができます。自覚的運動強度(RPE)では、Borgスケールを使い11「楽である」、13「ややきつい」を運動強度の指標とすることが多いです。



・嫌気的代謝閾値(AT)

運動負荷試験として、自転車エルゴメーターやトレッドミルを用いた漸増運動負荷を行い、呼気ガス分析や採血によって乳酸濃度を測定する方法があり、呼気ガス分析では、換気閾値(ventilatory threshold: VT)を求めて運動強度の指標とします。

VTとATはほぼ一致すると言われています。



運動強度は中等度(最大酸素摂取量の40~60%)の強度が推奨され、運動時間については同一時間の運動を 1 日 1 回でも 1 日 3 回に分けて行う方法でも、 血糖コントロールの改善が期待できます。また、一般的に運動持続時間は20~60 分、運動の前後に準備運動と整理運動を行うことが勧められています。

運動の頻度については週あたりの回数が多いほど効果が大きいという報告がありますが、 一般的には週に 3~5 回の頻度で運動療法の効果が期待できると言われています。



●レジスタンストレーニング

レジスタンス運動は、週に2~3 回、主要な筋群を含んだ 8~15種類の運動を10~15回繰り返す(1 セット)ことより開始し、徐々に強度やセット数を増加させていくことが各国のガイドラインで推奨されています。

運動速度としては、低~中速のトレーニングが良いとされ、短縮性および伸張性筋活動を2〜3秒かけてゆっくりと行ない、トレーニング強度は、最大挙上重量(1RM)低~中強度(60 ~ 69%)、中~高強度(70 ~ 79%)が高齢者に関しては、筋力と筋量の増大のためには、中強度の負荷を用い、低~中速でトレーニングを行なうことが推奨されています。



また、有酸素運動とレジスタンストレーニングを組み合わせ行うことが推奨されています。



本日の内容は以上となります。


明日はいよいよ、業界最大のマガジンであるphysio365で記事の公開です!!!

お楽しみに!!!!


本日も読んでいただきありがとうございました!

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