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デリヘル現役キャストの自分がツイッターで勝手に紹介してきた本まとめvol.4

こんにちは。こんばんは。おはようございます。イブです。

随分と久しぶりの更新になってしまい申し訳ありません。

在籍しているお店の閉店が決まり、バタバタとした日々を送っておりました。

今回も、Twitterで勝手に紹介してきた本を、載せていきたいと思います。全部いけるかな?

では、さっそく。


①『僕らしく。』大島薫

もう説明不要ですよね。現代のグラデーションな性のパイオニア(と僕は思っている)大島さんの自伝、フォトブック。性自認も性指向も、断定は難しい時が多いけど、「在りたい姿」は追究できる。
僕も薫さんみたいになりたいな(←?)


②『ゲイバーのもちぎさん』もちぎさん

もちぎさんの、ゲイ風俗ではなく、ゲイバー勤務編。
共感した部分を引用させていただきます。
「みんな性の話ってセックスの行為にだけ目が行きがちだけど 結局はコミュニケーションのあり方の一種なのよね」


③『Jの総て』中村明日美子

久々に #漫画 を。
個人的に、中村先生の代表作だと思っています。舞台は1950年代〜70年代アメリカ。マイノリティ差別が激しかったなか、マリリンモンローに憧れ、女装と呼ばれながら懸命に生きる「J」の姿に胸打たれます。


④『美少年学入門』中島梓

栗本薫さんが、中島梓名義で当時の「JUNE」(BL、やおいのハシリの雑誌)から、美少年、美青年、美中年(!)についてバッサバッサと語り尽くしております。竹宮恵子先生を交えた座談会も含まれていて、美少年文化について改めさせられました。


⑤『娼年』石田衣良

映画化され話題になっていましたが、(この業界の)一部で映画の感想が酷評だったので…原作の方を。
主人公の、すべてに対しての虚無感が、仕事をするにつれて、やりがいを帯びていきます。その真髄には…。
個人的な感想→「前戯は大切!」


⑥『怒り』吉田修一

「信頼」と「信用」は、似ている様で少し違う。例えば、直人と優馬の関係性。ハッテン場で出会った2人に生まれてくる絆と、殺人事件の容疑者の特徴。
映画も、とても良かったです。
見終わった後、1時間くらい無言で呆けてました。


⑦『結婚の奴』能町みね子

結婚。同性間でも異性間でも、どこか人生においての大きなトピックスになる事。でもそこに「恋愛」「恋心」が必ずしも付随するわけではない。
夫(仮)←ゲイの方との"擬似"結婚を綴った一冊。
恋愛苦手な人も共感すると思います◎


⑧『片想い』東野圭吾

WOWOWでドラマ化もされた作品。
大学時代の女子マネージャーと再会したが、その姿は「男」であった。
絡み合う殺人事件。美月の心境、恋心、関係性。
個人的にドラマ版で #SECRETGUYZ さんや田中泯さん(舞踏家)が出演されていて嬉しかった◎


⑨『科学でわかる男と女になるしくみ〜ヒトの性は、性染色体だけでは決まらない』麻生一枝

フルカラー、図やイラスト付きで、身体の発達から自認についてまで、とてもわかりやすく解説されております◎もちろんセクマイのことも!教育面で利用しやすいかと。


⑩『街の生活』岸政彦

帯に書かれている方々へのインタビューを、着色なくそのまま掲載されていて、とてもリアル。生活史を悲劇に作り上げようとする風潮から距離を置いて読めて、時に他者への「可哀想」がどれだけ無責任なのかを思い知らされます。


⑪『トランスジェンダーの私がボクサーになるまで』トーマス・ページ・マクビー著 小林玲子[訳]

タイトル買い。英題【AMATEUR A TRUE STORY ABOUT WHAT MAKES A MAN 】
トランスやGIDをすることは「ゴール」ではない事、男であることの葛藤も書かれています。


⑫『老人力』赤瀬川原平

鬼才の前衛美術家、赤瀬川原平氏が、還暦あたりに書いた本。ボケること、物忘れ、「あ〜ぁ」という溜息、それらを「老人力」と名付け、なんとなくポジティブに捉えていて面白かった◎溜息の章は特に良くて、読みながら良い意味で力が抜ける一冊。


⑬『服を作る モードを超えて』増補新版 山本耀司 宮智泉[聞き手]

世界的ファッションデザイナーである氏の、生き様でもあり、服を作ることに命をかける姿が伝わる一冊。最近、Y'sを着ている人が最近増えた気がする。あと氏は女性のヒール反対してます。


⑭『男と女の進化論ーすべては勘違いから始まった』竹内久美子

タイトルから二元論系かなかぁと思ったけど、全然そんなことなかった◎動物行動学研究の視点から男女を見直していく本。同性同士の求愛行動の事例もあって、普段とは違う観点から性を考えられました◎


⑮『緊急特集「表現の自由」とは何か?』美術手帖 vol.72

愛知トリエンナーレの件から更に注目される様になった、美術においての「表現の自由」。
個人的にはやっぱり"性"の面で興味がありました。思うのは、表象としてのセックスワーカーと美術との関連性。


⑯『ゲイ風俗のもちぎさん 2』もちぎさん

待望の2巻!前巻はセクマイのお話しが主だったけれど、今回は社会との関わり、ダブルマイノリティ、個人の問題それぞれの、人間のお話がたくさん。セクマイに限らず、生き辛さのリアルがありました。


⑰『両性具有迷宮』西澤保彦

SF小説はあまり得意ではないのですが、タイトルに惹かれて読んだ!
あらすじ通りの内容なんだけど、主人公の奈津子さん(レズビアン?)が「セックス」においてとっても大切なこと言っているし、あまりSFだとは思わずに、楽しく読めた◎


以上になります。

これで一区切り。また更新しますね◎

ではでは。