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若手メンバーからみるアジャイルのメリット

皆様こんにちは、日本IBMの柏達晶です。
私は現在、アジャイルを活用したモバイルアプリ開発プロジェクトに、スクラムマスターとして参画しています。弊社アジャイルコミュニティメンバーで最年少の私から、若手がアジャイル開発に携わるメリットついて、自分自身の経験をもとに投稿いたします。

その特性上、スキルレベルの高いメンバーでの構成が推奨されているアジャイル開発ですが、若手が携わるメリットとして、大きく「成長」「挑戦」「モチベーション」の3つが挙げられると感じています。

PDCAを強制的に回すサイクル ~成長~

アジャイルは「素早く作り、素早く修正」という原則のもと、短いサイクルでプロダクトの完成と振り返りを繰り返します。根底にあるこの価値基準こそ、若手メンバーにとって非常に価値あるものであると考えております。
言うまでもなく、若手は分からないことや、慣れないことばかりです。そのため自ら学び、振り返り、成長し続ける必要があります。アジャイルでは、言うなれば半強制的に、こういった作業がイベントに組み込まれています。
若手にとって必要不可欠な、PDCAを高速で回していく習慣を、アジャイル開発に携わることで身につけることができます。

挑戦を求められる風潮 ~挑戦~

アジャイルにおいて最も有名なフレームワークの1つ”スクラム”の価値基準となっている”スクラムガイド”には、以下の記載があります。

スクラムチーム内には、サブチームや階層は存在しない。これは、一度にひとつの目的(プロダクトゴール)に集中している専門家が集まった単位である。

スクラムチームのメンバーは、お互いに能力のある独立した個人として尊敬し、一緒に働く人たちからも同じように尊敬される。スクラムチームのメンバーは、正しいことをする勇気や困難な問題に取り組む勇気を持つ。

~The Scrum Guide(2020), Ken Schwaber, Jeff Sutherland~

このようにアジャイル開発は、メンバー全員が互いに尊重し合い、開発を進めていきます。そのため、若手もベテランも同じように、目の前の問題に対して取り組んでいかなければいけません。課題解決はどうしてもベテラン頼りになってしまうことが多いですが、若手も一個人として尊重された上で問題に取り組む経験は、将来的に大きな糧となるのではないでしょうか。

繰り返し行われるプロダクトのリリース ~モチベーション~

皆様ご存知の通り、アジャイルでは短いサイクルでプロダクトのリリースが行われます。最後に、それそのものが若手メンバーにとって価値がある、ということについて述べます。
私は一年ほど今のプロダクトに関わっておりますが、これがもし大規模ウォーターフォール開発の立ち上げから参画していたのであれば、関わったプロダクトはまだ世の中には出ていないでしょう。しかし、私が携わったプロダクトは既に何度もリリースされており、私自身大きなリリースのリードも担当させて頂きました。
自分が携わったプロダクトにユーザーがいる事実、誰かの役に立っていると実感できることは、私にとって大きなモチベーションになっています。
開発業務において直接的なものではありませんが、自分の仕事に対してモチベーションを維持しながら日々業務をこなしていくことは、とても価値あることだと、私は考えています。

最後に

私の好きな漫画に「仕事は確かに人生の半分でしかないんだけど・・・人生の半分ではあるんだよ」というセリフがあります。最後のモチベーションについての話は、そこからも影響を受けています。人生の半分である仕事を、モチベーションなく過ごすのは、少し勿体無いですよね。
また余談ですが、私は以前投稿された「アジャイルって良いなと感じること」投稿者、澤崎さんの元で働いています。こういった若手メンバーが所属するプロジェクトのマネージャーはどういった考えを持っているのか、反対に、どのようなマネージャーの元でこういった考えに至ったのか、是非合わせてご覧ください。


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