見出し画像

オカリナに関する質問コーナー③ 歴史を作れる楽器

神保町の三幸園のから揚げや肉団子、春巻きなどはそのまま頼むとすごい量なのですが、「半分で」ってオーダーすると普通に出してくれます。値段は元の7割くらい。

 
大箱だからこそできるのかな。色んな店でできたら嬉しいお一人様です。
 
 
 
さて、今日はこちらシリーズの続きです。
  
  
▼『オカリナに関する質問コーナー』
https://ameblo.jp/baibaiba/theme-10116156286.html

  
  
  
・オカリナっていつ頃からある楽器なの?
  
  
  
ここも他の楽器のことを知っている人ほど謎な部分ですよね。
  
  
すごく古い楽器のような雰囲気もありますが、もしそうだとしたら一体どんな文化の中で使われていたものなのか?
  
  
民族楽器のようにも思われがちですが、実際にどこかの民族でオカリナがガンガン使われてる光景を見たことがある人はいないと思います。
  
  
  
②でも書いたのですが、広い意味で捉えると、つまりオカリナという言葉を「土で作った笛」というニュアンスで捉えるのであれば確かに古い楽器です。
  
  
僕も実際に博物館で見たりしましたが、紀元前の遺跡から出てきたものの中にも様々な形の土笛があり、ルーツとしてはそういう時代に遡るということになるのかなと思います。
  
  
  
ただ、オカリナという名称が楽器の名前として使われるようになったのは意外と最近で、160年前くらいのことになります。
  
  
  
場所はイタリア。ボローニャ地方にあるブドリオという町です。
  
  
  
そこでドナティという人が、鳥の形をしたおもちゃの土笛を、これを大きくして指穴を増やせば立派な楽器になるんじゃないかということで開発していったそうです。
  
  
  
つまりocarinaはイタリア語。「小さなガチョウ」というような意味です。
  
  
楽器になってからocarinaという名前で名付けられたというような説をよく目にしていましたが、僕がイタリアで聞いた話では元々その「鳥の形をしたおもちゃの土笛」の名前がocarinaだという話をされた気がします。
  
  
  
160年前のイタリアということで、何かしら民族音楽的なものが付随した楽器かというとそうでもなくて、普通にクラシック音楽の文化の中で生まれた楽器なんですね。
  
  
当初はいくつかのサイズのオカリナでアンサンブルをして、クラシックや民謡を演奏するということが多かったようです。
  
  
  
そこから色々な発展の歴史があるわけですが、僕の感覚では完全に今「発展している途中」の楽器です。
  
  
  
他の楽器が200年前くらいに辿ってたような道を今この時代に進んでいるような感じですね。
  
  
  
例えば僕がやっているトランペットって、現代とベートーヴェンの時代では実は形からしてだいぶ違うんです。
  
  
もうちょっと前から言うとバッハの時代はもっと違う。音楽の中での役割も違います。
  
  
  
そこから穴を開けてみたり、ピストンというのを作ってみたりして、少しずつ楽器としての完成度があがり、それとともに演奏者も出来ることが増えていき、それに伴って書かれる作品もだんだん濃厚なものになっていきます。
  
  
  
ある段階からは大きな改革はもう必要なくなっていて、もちろん今も細かな工夫とかは日々されていくとは思いますが、トランペットの基本形はもう完成して100年以上は経っていると言える状態ですね。
  
  
  
オカリナの基本形も一度は完成していたかのように見えたのですが、日々新しいアイディアの楽器が作られていて、その中でとある形の複数管オカリナは現在僕のコンサートで半分近くの割合で使われるまでになりました。
  
  
  
この形の楽器はまだ出来上がって数十年程度で、似たようなアイディアの違う形の楽器も出てきているし今後もできていくでしょう。
  
  
  
僕も演奏家という立場で、もしも今よりもより音楽的に有利な楽器が登場すればすぐに使い始めると思います。そういう心構えは常にしておかないといけないような楽器って、電子楽器以外ではかなり稀かもしれません。
  
  
  
そんな時代に立ち会えるってのは現代人として中々したくてもできない経験なので面白いなあと思っています。
  
  
  
モノと情報に溢れた現代社会で、まだ誰も答えを知らないような未知の世界に飛び込んでいきたい方にはおすすめの楽器です。
自分で歴史を作れます、簡単に。
  
  
  
登山家の人とか冒険家の人とか、まだ人類が足を踏み入れたことのない所に第一歩を踏み出すロマンみたいなのがあると思いますが、それに似てますね。
  
  
  
とはいえ、僕自身はそんな面白さ半分と、シンプルに自分にとっては1番音楽に近づける楽器なので、これを使って普遍的な音楽の世界に飛び込んでいきたいという気持ちと両方。
  
  
というかオカリナを使って普遍的な音楽に飛び込んでいくことこそが、新しい歴史として非常に大事な部分だと思います。
  
  
  
  
  

☆YouTubeチャンネルの登録、各種SNSのフォローよろしくお願いします!☆

▼YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCphvUdEmy5F__-N0nbQlEKw/

▼HPトランペット&オカリナ奏者茨木智博
http://www.ibarakitomohiro.com/

▼アメーバブログ『いばらきのブログ』
http://ameblo.jp/baibaiba/
 
▼note『いばらきのnote』
https://note.com/ibarakitomohiro
 
▼Facebookページ
茨木智博 https://www.facebook.com/ibaraki.tomohiro/
Project QuO https://www.facebook.com/projectquo2015/

▼Facebookアカウント
https://www.facebook.com/tomohiro.ibaraki.9

▼Twitter 
https://twitter.com/ibaraki_tp_oca

▼Instagram
https://www.instagram.com/ibaraki_tp_oca/

▼LINE公式アカウント(お知らせ等配信しています)
https://lin.ee/cPBrEII

▼piascore H&I music(楽譜ダウンロード販売)
https://store.piascore.com/search?c=1478

▼茨木智博web shop
https://ibarakitomo.thebase.in/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?