
R6第3回INVNオンライン交流会を開催しました
R6第3回オンライン交流会が終了しました。
2025年1月10日(金)19:30~21:00に、茨城県内各地の日本語ボランティアさん7名とINVN運営メンバー3名、計10名が参加して、令和6年度第3回INVNオンライン交流会を開催しました。
今回の参加者は全員、リピーターの方々で、リラックスした雰囲気で話が弾みました。いつものように、最初に一人ずつ、簡単な自己紹介、最近の出来事など、お話ししてもらいました。その際、所属する教室のボランティアさんが増えたという報告が複数の方からありました。在留外国人への関心が、徐々に高まっているのかもしれません。
その後、参加者から提案のあった①外国ルーツの子どもの支援、②日本人と結婚した教室参加者の家庭の問題、という2つのテーマでブレイクアウトルームを作りました。前半20分、ルーム間を自由に行き来できる形で進めました。
①の部屋では、子どもを支援する上で教育委員会や学校と日本語ボランティアとの連携が欠かせないこと、学校関係の方々は忙しく、一般的に連携は難しいが、キーパーソンとつながれば可能性が生まれることなど、参加者のこれまでの経験からのお話がありました。また、今回は不就学の子どもについても話題になり、日本の学校文化の理解や学用品の支援など、日本語だけではない幅広いサポートが必要だというお話がありました。
また②の部屋では、日本人と結婚した外国人女性の家庭内での問題についての相談にどのように対応しているかということについて話し合いました。結婚生活が長い人も、まだ結婚して間もない人にも、いろいろな問題があるとのことでした。日本語教室ではそのような参加者の方の悩みを聞くだけで終わってしまうことが多いことに、この話題を出してくださった方は何かできることはないかと感じているとのことでした。今回は、ブレイクアウトルームのメンバーが同じ地域からの方々だったため、他の地域の話を聞くことができませんでした。今回、話し合った内容は、主に以下のようなことでした。深刻な問題は茨城県国際交流協会の外国人相談センターなど、適切な相談窓口につなげるということ。そして、外国人参加者の方は日本語教室で日本語ボランティアに自分の話を聞いてもらえるだけでも、気持ちがずいぶん楽になっているのではないかということ。もしかしたら、後者は日本語教室が果たすことができる最も重要な役割の1つではないかということでした。みなさんの教室にもこのような外国人参加者がいらっしゃると思います。どのようになさっているでしょうか。
そして後半は、①やさしい日本語、②なんでも相談、という2つのテーマで、20分間お話ししました。①の部屋では、小学校のお便りを外国人保護者向けにやさしい日本語に書き換える活動をしている方からお話がありました。「やさにちチェッカー」や「やんしす」などのやさしい日本語の文書を作成する際に補助となる無料ソフトや、文部科学省のWebサイト「かすたねっと」で、外国人保護者向けのお便りのひな形が検索できることなど、情報交換がありました。
②の部屋では「なんでも相談」として、教室活動の中でちょっと相談してみたいことを何でも話す場となりました。いろいろな地域で活動している方がいらしたので、いろいろなお話を伺うことができました。ここでは詳細は割愛しますが、分かったことは、日本語ボランティアのみなさんが教室活動を超えて、外国人の方々の生活上での困りごとを手助けしているということです。日本語ボランティアのみなさんは、いろいろな経歴の方がいますので、すでに様々なスキルをお持ちです。そのスキルを生かして、日本語支援だけにとどまらない幅広い生活支援をなさっていることに個人的に心動かされました。外国人の方々にとって、日本での生活は行政の手続きをはじめ、スムーズに進まないことだらけだと思います。誰もが生活しやすいように社会の側が変わっていく必要はあると思いますが、現状大変な思いをしている外国人の方々に生活の手助けをする、これも日本語ボランティアの重要な役割なのだろうなと改めて感じました。
また日本語に関する手助けでも、今後自分で解決していけるようなツール(生成AIや翻訳ツールなど)の使い方を紹介するというお話もありました。これは、すばらしい支援の在り方だなと思いました。特に、言語学習は自律学習が必須ですから、自分でできるようにすることはとても重要だと思います。
参加者アンケートからは、「皆さんが活動されているそれぞれの地域での様々の問題点が大変参考になります」「各教室の事例をお聞きするだけでも納得できることも多くあります」などの感想がありました。
また、テーマを出された方からも、「家庭問題については、解決より傾聴が本人へ安心感を与えるという意見があり、納得しました」など、満足された感想をいただきました。これからも、皆さんが日ごろ感じているテーマでのお話を続けていきたいと思います。
さて次回、令和7年度第1回は、2025年4月4日(金)19:30~21:00に開催します。
以下の申し込みフォームから申し込んでください。
次回も皆さんからテーマを募集しますので、テーマを思いついたら、書いて申し込んでください。もちろん、聞いているだけの参加でも構いません。
皆さんのご参加をお待ちしています。
(飯)(山)