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書評「将来の夢なんか、いま叶えろ」

わたしは、ホリエモンがきらいだった。歯に衣着せぬ発言や、射抜くような瞳があまりに強くて怖かったからだ。

✅なぜこの本に惹かれたのか

ある日、ホリエモンの動画がオススメに上がってきた。ホリエモンが立ち上げた通信制高校のサポート校「ゼロ高等学院」の紹介だった。
「ゼロ高」のコンセプトは、

「将来の夢なんか、いま叶えろ。」

教員のわたしの心は、グッと掴まれた。

中学校教員の仕事には、進路指導がある。9割以上の子どもが当たり前のように高校進学を目標に進んでいく。その一方で、やりたいことがある子どもは、「高校を卒業したあとで」「大学を卒業したあとで」と夢から遠ざけられてきた。

高校を退学する子どもは4万8594人。

あの子たちを、あんな風に送り出してよかったのか。
教えられることは、他にもあったのではないか。

校則や集団行動を守らせるより、他に尽力すべきことがあったんじゃないか。

「将来の夢なんか、いま叶えろ」

いま、叶えられるのか。そう言ってあげていいのか。力強いタイトルに自分自身の背中を押されているようだった。

思わず、本を手に取った。

✅読んだ感想

ホリエモンの高圧的な印象とは裏腹に、語り口はとても優しくキッパリとしている。

「学歴は究極のオワコン」

と炎上しそうな言葉もあるけど、わたしは「ウンウン」と頷いてしまう。

読むと、学校で感じる「疑問」や「違和感」のナゾがどんどん解決した。


「禁止を力づくで子どもに強制して、行動と思考の自由を奪っていくのは、コストの安い洗脳型の教育方法だ

「僕の子ども時代にもしスマホがあったら、間違いなく学校には通わなかっただろう。学びたいことをスマホで見つけて、ぜんぶやり尽くしたはずだ。いまの子どもたちは、義務教育を受ける理由なんかもうないのに、学校に通わなくてはいけない。本当にかわいそうだ」

「教育現場で教えられることは、リアルの体験以外全て、テクノロジーで代用できる


ホリエモンの「ゼロ高」では夢への最短ルートが開かれる。

ゼロ高生の仲間や、ホリエモン主催のオンラインサロンの大人たちと、多様性のある学びを実践することができるのだ。やりたいことが見つからない子も一緒に道を探していける。

「鮨職人」に興味があったゼロ高の男の子は、動画で鮨の握り方を勉強し、千貫以上を握った。2ヶ月後、ホリエモンの紹介で有名鮨店に在籍し「高校生鮨職人」として働きはじめた。

どんな思いも全肯定して、サポートしてくれる学校。そんな学校ができた。
ゼロ高生の目は、幼い頃の「夢中」を取り戻した子どもの目だった。

子どもたちが「夢中」になって頑張る姿は、キラキラと輝いてみえる。

そんなふうに生きられる時代がきたんだ。


✅こういう人にオススメ

この本を読んだとき、真っ先に子どもたちに読ませたいと思った。
いつも授業で絵を描いて怒られていたあの子に。いつも勉強ができず落ち込んでいたあの子に。

「くだらない自己否定感や、他人の視線に怯えるような時間を誰も強制していない。不安は自分で、必ず打ち消せる。自分でやるしかない。多忙な学生も、ヒマな人も、好きなことややりたいことで時間を埋めれば、不安はきれいに消えるのだ」

一度は刑務所に入った、人生のどん底から這い上がってきた人が言うんだから、間違いない。

そして、この本を教員や保護者にも読ませたい。
大人たちも「勉強させなければ」「いい成績を取らせなければ」と苦しんでいる人が多い。「ねばならない」にガチガチに縛られているのは、子どもだけじゃないのだ。

偏差値なんてちっぽけな数字にとらわれず、子どもの夢を「いいね!」と全力でサポートしてあげること。そうすることで、わたしたち大人の傷ついた心も、救われる気がする。

✅まとめ

ジェットコースターのように目まぐるしく変わる世界。「誰か」の目を気にして生きることはない。勇気を出して飛び出せば、自分が望む世界に行ける。

ホリエモンだからできるのだ、といつまでもグジグジ言うのはやめよう。

将来の夢なんか、いま叶えろ!




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