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悩みは自分で選んでいる?

こんにちは。
現実に起こる問題を、無意識にある「間違った思い込み」
【メンタルブロック】と言います
を見つけ出し、悩みの根本原因を見つける
心理セラピスト ヒギンズ純子と申します。

タイトル、衝撃的でしょうか。
怒る方もいるかしら?
こんなに苦しいのに、好きで悩んでいるわけではない!と。

そうだと思います。
ご本人は苦しくて、悩みなどなければ良いのにと思いますよね。
それでも繰り返し起こる不安や、衝動はどこから来るのでしょうか。

悩みのない人などいません

これ、誰でも聞いた事ありますよね。
そんな一般的な事はわかっているよ、と言う感じでしょうか。
人は多かれ少なかれ、誰でも悩みを持っています。
そして深刻な悩みは
心だけではなく身体にも不調をきたす厄介な物です。
そのメカニズムもわかってきています。
ストレスを感じると体はストレスホルモン(コルチゾール)を出して
ストレスに対抗しようとします。
ストレスが増えれば、同時にこのコルチーゾールもどんどん増えて
コルチゾールを出している副腎が疲れてしまい、副腎疲労と言う病気になります。

他にもストレスから胃が痛くなったり、胃に穴が空いたり、緊張から不眠になったり、円形脱毛症、過食、暴飲暴食など、さまざまな身体の病気につながるのはみなさん承知の通りです。
悩みなどない方がいいと考えるのは当然です。

悩みを持っている方がいい人がいる

タイトル通り、悩みはない方がいいけれど、、、
<持っていた方が都合がいい>場合があるのです。
例えば
職場で言いたい事が言えずに、いつも嫌な仕事を押し付けられる。
帰ろうとすると仕事を頼まれる。
自分より明らかに暇なのに頼んでくる、断れない。
ストレスで体調を壊して退職せざるおえない。
または、人間関係で退職するなど、転職を繰り返す。
このような人がいました。

この場合は、本人が<言いたいことを言わない>選択をしている事に
着目してみます。
なぜ、言いたいのに言わないのでしょうか?
それは、言うと良くない事が起こると想像してしまうから
これは妄想とも言います。そうです被害妄想の妄想です。
言う前から、言ったら相手は怒るのではないか、聞く耳を持ってもらえないのではないか、嫌われるのではないか、仲間はずれにされるのではないか。
そんな事を想像してしまい、そうなる事を避けるために言わないことを選んでいるのです。

言ったら、怖い事が起こりそうだから、避けるのは人間の本能
快感原則だからです。
これは、精神科医で無意識の研究をしたフロイトの言葉です。
「人は快楽を求め苦痛を避ける」と言う本能に基づき行動をすると言う事です。もっと分かりやすく言うと、すごく嫌なことを避けて、ましな方を選ぶと言う意味です。

人に嫌われて、居場所がなくなり、孤独になるより、言いたいことを言わずにいい人のフリをして、我慢している方がいい。
言いたい事を言わなければ、そうしていれば傷つかない。
快感原則で考えると
こんな風に苦痛を避けるのは本能であり、当然の事。
そう考えると、繰り返し起こる悩みは、<何か怖い事を避ける為>に
本人が選んでいる事の結果、これが<悩みの正体>であることがわかります。
自分で自分を守る<防衛規制>と言います。
どちらも無意識に機能する大切な身体の仕組みです。
自分を恐怖から守っているのですから。


自立したいけれど出来ない悩み

会社を辞め、実家に引きこもっている、親がうるさいし
そろそろ働き始めたいけれど、やる気にならない。
以前は会社で働いていて、きちんと仕事をこなしていた。
しかし、人間関係のトラブルで退職、その後やる気にならず
ダラダラと自堕落な生活になってしまった。
就職活動をしたい、自立したいが動けない。
そんな悩みの人がいました。

もしも、この状態を選んでいるとしたら。。。

自立して、また働き始めたら何が起きそうか聞いてみると
人間関係で揉めそう、自分はどうせ嫌われる、
仲間はずれにされるに決まっている、傷つきたくない。
今の生活は3食昼寝付き、ゲームもネットもやりたい放題、
好きな時間に起きて、好きな時間に寝る。
親がうるさいのを我慢できれば、ある意味快適ではある。
<親はうるさいけれどまぁまぁ快適、働かなくて済むと言う生活>
       VS
<社会に出て人と関わるのが怖い、傷つくのが怖い>

どちらが本人にとって快でどちらが苦痛かは、一目瞭然です。
嫌だけど、自立を選ばない方が、恐怖を避けられる。
引きこもっていれば、恐怖を感じなくて済むのです。
人は本能で快を選ぶのですから、当然なんです。


解決は

この場合
自分は嫌われる存在、自分は大切にされない、傷つくに決まっていると
思い込んでいる<認知の歪み>が原因です。
誰でも傷つくとわかっている事はやりたくないですよね。
それほど怖いと言うことは、過去に傷ついたことがあるのではないかと
セラピストは考えて、幼少期の家族関係、家族との関わり方を聞いていきます。
すると、幼少期の親は過干渉で、なんでもしてもらっていました。
「お前にはどうせ出来ない、だからやってあげる」
「また出来なかったのね」
「私の言った通りにしないからよ」
「こっちにしなさい、辞めなさい、やったらいいよ」
そんな風に一見優しいけれど、支配されてコントロールされて育ちました。
自分にはどうせ出来ない、やっても失敗する、自分はいてもいなくてもいい。そんな「間違った思い込み」が無意識にある事がわかりました。
その思い込みに気がついて、幼少期に本当は感じていた
嫌だった、自分で決めたかった、決めつけないで欲しかった
挑戦させて欲しかった等の本心に出会うことで
自分を否定する必要がないと思えるようになります。


幼少期の成育環境

昨日も書きました、性格は幼少期の親からの声掛けや
関わり方で決まってしまいます。
もちろん100%ではありませんが。。。

否定的な言葉を常に言われていたり
役に立たないなら必要ない
怒らせるな、静かにしてろ、我慢しろ
そんな風に言われ続けていたら
自己肯定感など育たないばかりか、自分はダメな人間だと
大人になっても自己否定をやめられなくなってしまいます。
それほど親の声掛けは重要で、子供の生涯に渡って影響するのです。

幼少期のあなたは
いつも親からどんなメッセージを受け取っていましたか。

あなたの問題を、もし自分で選んでいるとしたら
何を避けているのでしょうか

9月23日(月)に東京大井町にてワークショップ開催します!





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