足りないとは
僕はエモエモの実の能力者だ。
お酒を飲むとエモくなるときがある。発動には多少その日の体調によるところがあって、少量のアルコールでエモくなる日もあれば、ウイスキーを飲んでも何ともならない日もある。
今日は前者だ。つまり、エモい。
今日の二人称は「君」で。
今日のバイトの休憩中、ある歌を聴いた。
君がカラオケで歌っていた曲だ。
その時、君がどんな想いでそれを選んだのかは分からないが、偶然にもそれはカップルに向けたLoveな歌だった。
他意はなかったのかもしれない。けれども、それは僕にとって嬉しかった。
はしゃぐ彼女とそれを少し羨ましく眺める彼を歌った曲
実際にはしゃいでいたのは僕の方だっけれども、君はそんなふうに見えていたのかと思った。
君におかげで増えた僕のプレイリスト。
全く知らなかったアーティスト。
その曲を歌った時の君の声はもう思い出せないけれど、その曲を聴く度に君を想う。
何がだめだったのだろう。
答えは決して出ないのだけれど、それでもボクは自分に責任を探す。
何が足りなかったのか。
もっと器用やれてたら、もっと気を配っていたら。あの時あと一言言えていたら。
そんなの毎回思う。
失う度に自分に足りないものを探ってそれを補って、それでもまた何かが足りなくて。
自分がこうだったら、あんなだったらなんて思っても堂々巡りなだけで。
100%の自分になれる日は来るんけ。
それでは。
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