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デザイナーじゃないけど、デザインの話をします。

先日、「お花のきれいがつづく花留め KORO KORO SAN」のクラウドファンディングをローンチしました。ありがたいことにご支援額がじわじわと伸びており、すこしほっとしています。

なんせ、「支援額が0円だったらどうしよう、、!」と、スタート直前までドキドキしていましたから。。

ご支援いただいた方々には心より感謝いたします!

さてさて、KORO KORO SANとはなんですか?というご質問には、先日の記事でお応えするとして、今日はKORO KORO SANをデザイン的な観点から掘り下げてお話しします。

▽ KORO KORO SANについてはこちらから ▽

▽ クラウドファンディングはこちらから ▽

そもそも、デザインなんてできなかった

デザイン的な観点から掘り下げてお話しします、なんて大口叩いてしまったのですが、わたしはデザイナーではないので、そもそもデザインなんてできませんでした。

どちらかというと「考えること」が得意。自分のWEBサイトをつくってみたり、趣味で絵をかいたりすることはあっても、デザイナーとしてはど素人です。

今でも、果たしてこれで良いのだろうか、、とビクビクしながらデザインを試行錯誤している最中なのですが、そんなわたしがデザインまで担当することになったきっかけは、何を隠そう「予算がない!!」という悲しい現実。。

KORO KORO SANプロジェクトは、私たちが自発的に企画して立ち上げたプロジェクトなので、予算はゼロからのスタートです。クラウドファンディングが成功するまでは赤字の状態。(なので支援を心の底からお待ちしてます。。)

そんな状態でデザイナーを雇えないよね、、じゃあ自分たちでやろうか、と気がつけば企画からデザイン、業者とのやりとりまでを一貫してやることになっていました。

というような状態ですので、あくまでデザイナーとしてではなく、KORO KORO SANを主語として、お話しさせていただきます。

わがままを叶えるための試行錯誤

そもそものきっかけとしては「お花がもっと長生きすればいいのに」「もっと簡単にお花を楽しめるきっかけがあればいいのに」というわがままを実現するために始まったプロジェクトです。

なのでKORO KORO SANの特徴を端的にまとめると、こんな感じになります。

① 銅製の花留めでお水がキレイ!お花が長持ち!
② 花瓶としても使えるビン型のパッケージ!

こんなふうに、

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買ったらすぐにお花を生けられる、お花をはじめるきっかけがギュッと詰め込んだ商品です。

今まできっかけを持たなかった人たちにも気軽にお花を楽しんでほしい。自分もお花との接点をもてなかった一人だったからこそ、この部分への思いは強く、花瓶としての機能を備えたデザインの実現にはながい時間あたまを悩ましていました。

プラスチックや耐水加工をした紙、さまざまな素材で試行錯誤を重ねました。プラスチックはちかごろ削減の動きが強まっていますし、耐水加工の紙で花瓶の機能を実現するには、コストがあまりにも高くなってしまう。

せっかくならばお求めやすい価格で、ずっと使えるものがよい。そんななか、冷蔵庫にあったジャム瓶にビビッときてしまったのです。花瓶としてもつかえて、パッケージとしてもキュート。

絡まりあっていた悩みの種がするすると解かれてゆき、わがまま実現のきっかけを掴めた決定的な瞬間でした。

ジャム瓶をもしたパッケージでいくなら、ラベルなんかもあった方が良さそうだ。ここからは商品の機能面ではなく、売り出し方をかんがえる時間です。

コスト問題の再浮上

仕様面の確定は、プロジェクトに大きな進歩をもたらしました。メンバー内にも「ジャムビンっぽい感じ」という共有のイメージが生まれたため、議論も具体的になります。

ビンで出すならそれっぽいラベルが欲しい。次のステップです。

今の世の中はとっても便利。Pinterestで調べると、たくさんの素敵なデザインが出てきます。

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調査をするうちに出てきた可能性はふたつ。

1、シールタイプのラベル
2、紙でくしゃっと包むタイプのラベル

「1、シールタイプのラベル」に関しては、花瓶として使ってもらいたいのに、シールの跡が残るのはどうなのか、と致命的な欠点が見つかったので却下することに。

てなわけで「2、紙でくしゃっと包むタイプのラベル」の方向で進めることにしたのですが、ここで再浮上したのがコストの問題でした

紙ラベルでいくならば、それを留めるゴムも必要。紙ラベルの制作費用は極力抑えたい。。そんななか、ピカーンと2つめのヒラメキです。

だったら、ショップカードとラベルを一緒にしちゃおう!

ラベルそのものにショップカードの機能を備えつけることで、商品ひとつで全てが完結する気持ちの良いプランが立ち上がりました。そうして出来上がったのが、こちら。

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オモテは、ラベルとして使用されるときのことを考慮してシンプルにロゴを配置。ウラに商品情報とWEBサイトへのQRコードを配置することで、ショップカードとしても使用できるようにしています。

本来であれば、ショップカードはまた別軸で予算を考えなければならなかったところが、ラベルと兼ねさせることで予算の削減にもつながり、その分紙の素材にもこだわれるというメリットまで。

ようやく一件落着。KORO KORO SANの完成です。

「最善」を考え抜いたさきに

とまあ、色々な試行錯誤を経てKORO KORO SANが生まれたわけですが、方向性に迷ったときに必ず立ち戻るのは、「KORO KORO SANにとっての最善はなにか」

KORO KORO SANにとっての最善は、

みなさんの手に取ってもらうこと
いろんな人のお花をはじめるきっかけをつくること

です。

つらつらと書き連ねてきましたが、最終的には、そこに帰結します。

ぼくはでざいなーではありませんが、「KORO KORO SANにとっての最善」を考え抜いたからこそ、最低限で最大限のデザインにたどり着けたのではないかな、なんて思っています。

これは後付けにすぎませんが、商品ひとつで全てが完結するからこそ、プレゼントにも最適ですし、お花の導入としてもぴったりです。もちろん、すでにお花を楽しむ方たちにも。

なんて、自画自賛を重ねてしまいましたが、クラウドファンディングが成功するまでは、ハラハラドキドキ。。

記事を読んでいただき、ちょっと気になるかも、と思っていただけたならば、是非クラウドファンディングページも覗いてみてください。(ぜひぜひ、ご支援もお待ちしています!!)


サポートいただく度に、声をあげて喜びます。