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会社員を2年で辞めたお話

2017年に大学を卒業し、新卒採用から2年間お世話になった会社を退職しました。

年末のnoteでは新卒採用の良いところを書きましたが、期間を開けずに退職エントリになります。12月の段階で退職は決まっていたのですが、あえて新卒のメリットを書いた理由についても後述します。少し長くなりますがお付き合いください。

お仕事を辞めた理由

自分の就活や仕事内容については前のnoteで書いたので省略します。
▼ご興味ある方は以下から

こちらの記事にも書いたのですが、仕事めちゃくちゃ楽しかったんです。
しかも、できること×やりたいことという環境でした。
でも、辞めました。嫌なことがあったわけでもなんでもないです。

きっかけはたくさんあります。書ききれないほどに。
大好きなアイドルが解散して、好きなバンドがメジャーデビューして、よく聞いていた歌手の方で辞職された方が出て...ついでに平成が終わりますね。
いろんなものに背中を押されつつの決意になりましたが、この次元だけじゃ時間が足りなくなってしまい、どれかを手放すという中で会社員である自分を手放すことに決めました

会社員をしているなかで気付いたのですが、私は多趣味すぎるうえに、ひとつひとつが時間がかかるものなのです。
・アニメ、ドラマ、映画を見ること
・YouTubeサーフィン
・動画を作ること(撮影も編集も)、写真を撮ること
・ストリートダンス(イベント出演含む)
・ゲーム(主にスプラトゥーン)
・漫画を読む、雑誌を読む、本を読む
会社員として働きながら、これらの趣味を実行すると忙しすぎて体調を崩すことも多かったです。仕事が忙しい時期でも楽しいことを諦められず、休日に3つ予定をいれるなど、人生がショートしかけていました
割合の変更をすればいいじゃない...と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、上記の趣味ができる状態が私にとっての幸せだったのです。

趣味が多いくせに、時間がかかるくせに、私は仕事が好きすぎて、業務後も土日も常に仕事のことを考え続けます。あ、この商品はあの商品の競合になるかも!とか、あの案件の資料になりそうだからこれ読んどこうとか...もちろん優秀な会社員の方のほとんどはそうだと思います。でも私の場合、時は金なり精神がかなり強いため、会社員としてこのペースで生きることは違うとなってしまったのです。お金にならない時間なのに、なんでまた仕事のこと考えてるんだろうって後悔する、でも考えるの繰り返しでした。
趣味を楽しむために平日は定時で帰ってみたりもしていましたが、普通に休日に企画書を書いたりもしてました。

どちらかというと、仕事>趣味のバランスで休日を過ごしがちになり、趣味に時間を取れないことに不満を感じることも多くなりました。(自分が100%悪いです)

最近よく耳にする言葉で、ワークライフバランスというものがあります。
仕事の時間とプライベートの時間を分けるような考え方ですが、私はそれができなかった。ワークライフバランスを正しくしようと思う気持ちは強く、どこからどこまでが給料の発生する時間なのかが不明でモヤモヤする状態に陥りました。仕事のための勉強をしたり、プライベートの時間に仕事のことを考えたりしてしまい、そんな自分が嫌になる。それがエスカレートして、繁忙期と閑散期で給与が変わらないことが気になりだしました。

繁忙期の給与については、厳密に言うと残業代で補填されてはいるのですが、モヤモヤした気持ちは、業務時間の密度にまで広がっていました。
2年目に入ってから、会社員生活は長いのだから、定時以外の時間は予定を入れても良いはずだ!とダンスイベントのリハを入れてみたり、友人と遊ぶ約束をしてみたりしていました。そのため定時で帰るために、マッハで仕事をするという事がよく発生していました。閑散期は定時より前にやることがなくなって、参考になりそうな本や雑誌を読んだりする時間もありました。でも、定時で帰っていれば給料は同じです。

基本給というのは、会社員の安定を生み出す大切なものだと理解しています。忙しい時の自分が暇な時の自分を養っているということなんだと思います。
でも、1度フリーランスという働き方を経験していたため、そのモヤモヤがぬぐいきれず、やはり自分はフリーランス(案件ごとにギャラで仕事をする働き方)に戻ろうという決断をしました

そしてその決断の中には、大学時代にフリーランスとして行なっていた活動で入社に伴い趣味化した部分を、仕事に戻すということも含まれます。大好きな映像制作が仕事になりました。

独立という選択と同時にもうひとつ肩書きを得ました

映像作家として独立開業、個人事業主として働き始めました。
もちろん学生時代のバイト感覚のフリーランスとはわけが違います。会社員時代の給与から計算された税金も払わなければいけないです。フリー1本ではかなりきつい状況ではあります。おそらくバイトもします。でも、働く時間と働かない時間が共存するようになるので、モヤモヤはせずに暮らせると思っています。
レンダリング中にアニメみたりできるし!

そしてもう一つ、また学生になることにしました。大学院に通います。

理由は学割が欲しいから、だけではありません。
自分は大学卒業時にフリーランスで働きながら大学院生になるか、会社員を目指すか悩んでいました。
会社員を選んだ際のポジネガは以下になります。
ポジ:希望する会社の内定がとれた。広告の仕事に挑戦してみたかった。
??:会社員にならなかった(なれなかった)自分として生きることが嫌
ネガ:個人でやっていく自信がない、不安

自分がそうであったということも大きいですが、会社員になってみると才能豊かで夢があったけど諦めてしまったみたいな人にもたくさん出会いました。そして後輩たちの中にもそんな選択をする人がでてきました。
結局、夢を諦める理由はその夢を信じきれない自分なのではないかと思うようになりました。

自分がフリーランスとして映像作家に挑戦することで、誰かに希望を与えることになったり...しないかなあ?なんて思ったのです。それは特にストリートダンス業界に対してでした。

大学生ダンサーはこんなにたくさんいるのに、あの子の踊りは素晴らしいのに、完全に辞めてしまった。でもダンスがしたいと言っている...そんな状況を少しでも減らしたいと思っています。大好きな才能が、私の憧れのみんなが、幸せに生きるためにはどうしたらいいのか、みんなが幸せに生きるための選択肢として、パラレルワーカーが増えるような活動とダンスを使った新しい表現についてをたくさん考える大学院生活をしようと思っています。

まとめ

私の会社を辞める決断についてのポジネガ
ポジ:もっとダンス界に貢献したい、夢を諦める人を減らしたい
ネガ:ワークライフバランスの崩壊

結果として辞めることにはなりましたが、実際会社員に挑戦したのは正しい選択でした。広告会社の仕入れ部門なので、かなり利益について考えるようになりましたし、社会人として大切なことをたくさん学ぶことができました。そして、自分がフリーランスとして仕事をいただく商流の中の仕事でもあったので、クリエイターとして何に気を使うべきかみたいなことも肌で感じ身に付けることができたと思っています。
そのため、まだ学生の後輩の中でフリーランスや起業を目指している人たちにも、就活をしてみてほしいし、縁があれば就職もしてみて欲しいと思っています。だから、前回のnoteを書いたのです。(副業OKの会社も増えてるし、色々やってみてほしいなあなんて思ってます。辞めたら一緒に仕事しましょう)

自分の人生始めるんだねとか人生リスタートだねとか言われるのですが、会社員時代も私は自分の人生を生きていたし、後悔は一つもないので、ただ地続きの人生を歩むだけです。人生どんどん前に進めます。
またやりたいことは変わるかもしれないけれど、やってみたいこと全部やってみます。

とりあえず、2019年度は
どこにも専属せず、どこにでも所属する人生
とさせていただきます。

応援よろしくお願いいたします。

サポートいただいた際には全額作品制作に使わせていただきます。