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三歩目:「しもしも〜」

祖母とわたしの合言葉

「しもしも〜」
電話に出たわたしは、掛けてきたのが祖母だとすぐ認識し、「しもしも〜」と返す。そして、少し話をして母に電話を渡す、この一連のやりとりが好きだった。

わたしの周りで「しもしも」を使うのは、祖母や母、母の姉妹だけだった。
だから、母の家で使われている独特な言葉だと思っていた。

平野ノラさんがギャグとして使っているのをテレビで見て衝撃を受けた。
「え、『しもしも』ってバブルの言葉なの!?」と母に聞くと、
「そうだよ、知らなかったの?」とあっさり言われた。

わたしにとって、「しもしも」は祖母とわたしの合言葉だった。
電話で祖母とたわいのない話をするのが好きだった。
だが、祖母がいない今は、ほぼ使うことがなくなってしまった。
今度、母に電話したときに使ってみようかな、、、。

ベッドのうえの住人








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