準備編 | 日本のモノを仕入れて台湾で売る【EC編】

ニーハオ、台北でクラフト・工芸品の代理販売をしているエーマンです!

日本のメーカーさん、自治体の方から「富山のクラフト・工芸品をどんなところで売っているの?また売れているの?」とご質問を頂きます。
台湾のECプラットフォームに関して、あくまでも『経験値とほぼ個人的な主観』を元に整理します。(2019年9月現在)

①ECサイトの紹介
1. PINKOI おすすめ度★★★★★


2011年に創業し、わずか3年でアジア最大級のショッピングサイトに変貌。
日本法人もあるため日本でも契約でき、また複数言語にも対応。
取引エリアも台湾・日本に限らず、世界各国に発送できるため、日本で契約して越境ECのサイトとして活用するのがベスト。

2.有.設計 ★★★

大手新聞社「聯合報」のグループ会社。
聯合報は国民党支持派のメディアだが、それらの影響は特に無し。
2019年にMakuakeと業務提携。

3.citiesocial(找 好東西)★★

販売促進として、フラッシュマーケティングを好んで実施。
他社と比較すると著作物やブランドの理念に対する理解等を重視していないため、低評価。
こちらも2019年にMakuakeと業務提携。

4.靈感品物 ★★

mydesyというWEBメディアも運営。
カフェ等の実店舗も運営。
ただ、EC自体の知名度は他社と比較すると低い。

5.GiftU礼尚網 ★★★★


名前の通り、Giftをテーマとしたプラットフォーム。
台湾のギフト市場では知名度No1。ショールームも併設されており、実物を見ることも可能。
法人ギフトなどの大量購入の場合は通常の取引条件とは異なる条件が必要。
また同サイトはラッピングサービスを提供しており、直接消費者へ送付せず、同社へ納品する。

②取引条件
・掲載料金
今回記載の5社に関しては不要です。楽天等一部のサイトは契約時に費用が発生します。

・取引条件
在庫を保有しない分、手数料は実店舗と比較すると低目で15%~30%の範囲が一般的です。
取引条件と販売実績に相関関係はありません。

・在庫
ECのプラットフォームは基本的に在庫を保有しません。
メーカー側が登録したい商品を掲載し、消費者からの注文が確定した時点で取引成立となります。

・送料
各メーカー側が決めることとなっています。
一回の発送で80~120NTD程度かかります。
一般的には●●NTD以上購入で無料と設定しているところが多いです。
僕の場合は一律無料としています。
運送の品質はヤマトが最も良いです。
過去、郵便局から発送した場合に商品ダメージが発生したことがありました。

発送はオーダーより●日以内に発送をしないといけない、という規定がありますので注意(掲載する商品は台湾に一定数の在庫を持たなければいけない)が必要です。

③実際に取引をしてみて
一カ月の売上:
プラットフォームにより完全に数字は異なります。
これは1.商品とサイトの相性、2.プラットフォームのマーケティング力によります。

過去最高値:売上:約25万jpy(台湾上代ベース、PINKOI)
過去最低値:売上0(全てのサイトでありました)

【補足】
今回記載した以外にも「台湾楽天」「PCHOME」「博客來」「買東西」などのプラットフォームもありますが、これらのサイトは生活消耗品がメインであること、また今回はあくまでも僕が実際に取引をしたことがある先に限定するために記載していません。またセレクトショップが運営するECサイトも対象外としています。

上記以外にも、掲載しなかったプラットフォームもいくつかあります。それらは新規プラットフォームでまだ市場に定着しているとは言い難いからです。あくまでも印象ですが、台湾では毎年、新しいプラットフォームが出来ては2、3年後には無くなっているように感じます。
やっぱりプラットフォームビジネスは、No1しか中々生き残れないのかもしれません。

④結論:
現地に窓口や代理店があることで、よりスピーディーできめ細かい対応を行うことが可能になりますが、その分costも発生します。また取引しているプラットフォームが増え、また掲載商品数も増えると、各サイトの在庫数の調整に工数が思いのほか掛かります。

PINKOIは日本法人があるため、台湾に法人や取引先が無くても海外展開することもできます。
またマーケティングにも非常に力を入れています。ですので初めての海外取引という方はPINKOIから始められるのが良いかもしれません。
(PINKOIの回し者のような記事になりましたが、勿論違います!ですが大変お世話になっている取引先の一つであることは間違いありません。)

読んでいただきありがとうございます!

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