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臨床1年目の教科書

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リハカレスタッフによる、新人さん向けのマガジンです。
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2024年9月の記事一覧

足部の評価⑤

前々回からリスフラン関節の機能と、それぞれの関節の評価方法について整理しています。足部のバランスの機能を担っているリスフラン関節を評価する臨床的意義は大きく、必ず評価していきましょう。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回はリスフラン関節でも第2中足足根関節について整理していきましょう。 1 特徴 第2中足足根関節はリスフラン関節は頂点となる非常に負担の大きな部位です。そのため足の構造が崩れたり、外反母趾などの疾患で母趾に体重がうまく乗せられないような状態になると

足部の評価④

前回はリスフラン関節の役割について整理しました。ショパール関節、リスフラン関節共に、臨床的役割を把握することでより具体的な目的を持った評価が可能となります。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回はリスフラン関節でも第1中足足根関節について整理していきましょう。 1 特徴 前回の復習になりますが、リスフラン関節は5本の中足骨と足根骨の間にある関節のことで、足の全体構造の中心です。 役割としては後足部と中足部の中間にあり、前後のバランスを整えます。 2 どう可動して

足部の評価③

前回はショパール関節でも「踵立方関節」について整理しました。立方骨が歩行時にどう可動しているのか?を整理することで、なぜそこを評価するべきか?が明確になり、臨床的意義の高い評価となります。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は足部のバランスを整えるリスフラン関節について整理していきましょう。 1 特徴 リスフラン関節は5本の中足骨と足根骨の間にある関節のことで、足の全体構造の中心であり、その中でも、第2趾のリスフラン関節は頂点となる非常に負担の大きな部位です。

足部の評価②

前回はショパール関節について整理しました。ショパール関節は距骨下関節と協働することで足部の剛性と柔軟性を担当していることが理解でき、なぜ評価するべきか?も理解できます。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回はショパール関節でも、特に重要な「踵立方関節」について整理していきましょう。 1 特徴 前回の復習になりますが、ショパール関節は「横足根関節」とも呼ばれ、「距舟関節」と「踵立方関節」から構成されます。 特に今回注目していく「踵立方関節」の立方骨は舟状骨を下から支