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臨床1年目の教科書

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リハカレスタッフによる、新人さん向けのマガジンです。
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2021年12月の記事一覧

烏口腕筋の触診

本日のテーマは烏口腕筋です。この烏口腕筋ですが、肩関節で結滞動作が困難な場合、必ずチェックしておきたいポイントです。結滞・結髪動作の障害は生活場面で多くの支障をきたします。本日はその中でチェックしていきたいポイントとして烏口腕筋を整理していきましょう。 前回までの内容がまだの方はこちらから 臨床1年目の教科書 1 触れることの臨床意義 まずは走行を確認していきましょう。 起始:肩甲骨烏口突起 停止:上腕骨内側面 (引用:visible body 2021) 走行を確認す

広背筋の触診

前回までは回旋筋腱板の触診方法について整理していきました。臨床で意識することが多い筋群です。しっかりと触診ができるようになると評価・アプローチの精度が向上していきましょう。そのためにもまずは触診を練習することが重要です。 まだ確認されていない方はこちらから 臨床1年目の教科書 今回のテーマは意外と見落としがちですが、肩関節を評価・アプローチする際にポイントとなる広背筋です。 1 触れることの臨床意義 まずは走行を確認していきましょう。 起始:第6胸椎〜第5腰椎棘突起、仙骨、

大円筋の触診

前回までは回旋筋腱板の触診方法について整理していきました。今回のテーマは回旋筋腱板に含まれていませんが、肩関節を評価・介入する際に見ておきたいポイントの1つである大円筋です。 前回までの触診方法はこちらから 臨床1年目の教科書 今回は大円筋の触診について整理していきましょう。 1 触れることの臨床意義 大円筋の走行を確認していきましょう。 起始:肩甲骨後面下角部 停止:上腕骨小結節陵 (引用:visible body 2021) 走行を確認することで並走している小円筋に

肩甲下筋

3回に渡って回旋筋腱板の触診を整理していきました。1回目は棘上筋、2回目は棘下筋、3回目は小円筋。残りは今回のテーマである肩甲下筋ですね。回旋筋の中でも深部に位置しており、触診しづらい感じがしますが、一つ一つ整理していきましょう。 前回までの内容はこちらから 臨床1年目の教科書 1 触れることの臨床意義 まずはやはり走行を確認しましょう。 起始:肩甲下窩 停止:上腕骨小結節 (引用:visible body 2021) 走行を確認することで上腕骨の前面に付着していること