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臨床1年目の教科書

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2021年3月の記事一覧

腕尺関節の触診

今回も、臨床であまり意識していない肘関節について触れていきましょう。 前回は橈骨頭に触れることにより、屈伸の安定性、前腕の支持性、回内外の可動性が評価できるようになりました。 今回は、その肘関節の屈伸の大きな役割を担う腕尺関節について整理していきましょう。 1 触れることの臨床意義腕尺関節は蝶番関節に分類され、自由度は1度となっています。 つまり、屈伸のみ動きの際に大きく稼働します。 この屈伸がスムーズに行くことで、橈骨も動き、前腕骨間膜が緊張し、前腕での支持性が向上します

腕橈関節の触診

今回は、臨床であまり意識していない肘関節について触れていきましょう。 肘関節は複合関節であり、以下の3つの関節から構成されています。 ・腕尺関節 ・腕橈関節 ・近位腕尺関節 今回は腕橈関節の触診方法について整理していきましょう。 1 触れることの臨床意義 臨床であまり意識されていない腕頭関節ですが、触診ができることでどのように活かされるのでしょう? 腕橈関節が触れられることで、橈骨頭の触診がより正確になります。 私はこの橈骨頭の触診を以下の2つを評価する際に利用しています

上腕骨小結節の触診

今回は小結節の触診です。 前回整理した大結節の触診が可能となると、その横にある小結節の触診が可能となります。 しかし、それよりも確実に触れる方法について本日は整理していきましょう。 1 触れることの臨床意義小結節が触診できることにより、臨床ではどのように活かせるのでしょう?私は具体的に以下の2点になります。 ・結節間溝のランドマーク ・触診が可能なことによる筋の走行イメージの修正 前回のテーマの大結節と小結節の間には結節間溝があり、そこには上腕二頭筋長頭腱が走行しています

上腕骨大結節の触診

今回から上腕骨の触診を整理していきましょう。 上腕骨は”肩甲上腕関節”と”肘関節”を構成しており、それぞれ繋がりがあります。肘に不全がある場合肩関節に影響が生じ、肩関節に不全がある場合肘関節に影響が生じます。 それぞれしっかりと触診ができることで、不全の原因を考えられるようになっていきます。 ぜひ触診を整理し、臨床につなげていきましょう。 1 触れることの臨床意義大結節が触診できることにより、臨床ではどのように活かせるのでしょう?私は具体的に以下の2点になります。 ・結節間

肩峰の触診

前回より上肢帯の触診を整理して行っています。 骨の触診は基本的に突起部を触れていくため、圧をコントロールしながら触れることでわかりやすいことが多いです。 この圧をしっかりコントロールすることも重要ですので、臨床では相手の表情を確認しながら実施していきましょう。 さて、今回の整理していく箇所は肩峰です。 この肩峰が触れられることでどのように臨床上活かすことができるでしょう? 本日も整理していきましょう。 1 肩峰を触診する意義 肩峰が触診できることで、自分のイメージと実際