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希望と絶望


2021年、振り返ってみると、あっという間に駆け抜けた一年だった。

たった25年間しか生きてないけれど、恐らく、いや断トツで苦しい日々だった。

春に3年半同棲した彼氏と、結婚を目前で別れた。両親や祖父祖母にも色々と言われたが、どうしても結婚に踏み切れず嫌いではないが好きか分からない気持ちのまま結婚するのは相手に申し訳ないと思い同棲3年半、付き合ってからは4年以上の思い出と時間に区切りをつけた。

ひとり暮らしに戻るにあたって、それまでの職場は人間関係も仕事内容も何ひとつ文句無かったが給料が低く、生活がキツいなと感じ、思い切ってずっとやりたかった職を受けた。

無事に受かった。

本当に嬉しかった。思えば2021年のピークはここだったかもしれない。

希望しかなかった。夢にまで見た仕事、憧れの仕事。まだ25歳、色々な人と出会いもあるだろう。希望しかなかった。結婚しなくてやはり正解だったとすら思えた。

6月に転職。思い描いてたものとはかけ離れた職場だった。

毎日ボロボロになりながら帰った。それでも、やっとやりたい仕事ができる喜びを感じていた。

でも、ある時から朝起きたり、電車に乗ると息が苦しくなるようになった。喉になにかつかえてる感じがずーっと続き、息がうまく吸えなく、過呼吸にもなった。この頃から家でも電車でも道を歩いててもよく泣くようになった。眠れなくなった。お酒も増えた。

iPhoneのメモに毎日付けている日記はこの頃を境に、日々あった出来事ではなく、つらいとかしんどいしか書かなくなった。


10月。うつ病と診断された。

毎日泣いて毎日お酒を飲んで死にたくて死にたくて、朝起きれず、大好きだったメイクや、自分の服装、食べるものにも興味がなくなった。

何をしても虚しい、何でこんな事になってしまったんだろう、

でも全ては自分の選んだ道で、全てが自業自得で、絶望感と希死念慮しか感じなくなった。

12月ある日全てが耐えられなくなり、睡眠薬やら抗うつ剤やら痛み止めやらを大量に飲み、意識を失った。

職場や、親、不動産会社、警察を巻き込み騒動を起こしてしまったが、死ねなかった。遺書も書いたのに。起きてしまった。死ねなかったことへの絶望感しかなかった。

まだ12月半ばだけど、これが私の2021年。

2022年はいい事があるといいな、という気持ちとこんなつらいままなら死んだ方がいい、という間に揺れている。




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