2020年春、あなたは今どこにいますか。

はじめまして、ささと申します。よろしくお願い致します。私がnoteを始めたきっかけは、いきものがかりのリーダー水野良樹さんの文章を読むためでした。彼の思考に触れられるというだけでも十分喜ばしいことなのですが、その文章を読んでいるうちに、「自分も文章を書いてみようか」「文章におこせば思考を整理することができるかもしれない」と思うようになりました。水野さんのように、論理的な文章を書くことも、人を励ますことも何もできませんが、自分の思考の整理のためだけに書いていきたいと思います。自分自身と向き合うきっかけを与えてくれた水野さんに感謝と敬意を表します。

さて、2020年の春です。あなたは今どこにいますか。

誰もが夢見た2020。それがウイルスという邪悪な存在により、一瞬でこんなにも苦しい日々へと変わってしまいました。それはどこか遠くの国や、地域の出来事ではなく、人類全員が当事者になる大災厄です。これまでもニュースで数々の災害を目にしてきました。そのたびに心を痛め、復興を祈ってきましたが、それでもどこか他人事のような気持ちで見ていました。被災された方々の気持ちは完全には理解できないし、分かったような気になってはならないと思っていたからです。ただ、今回ばかりは違います。都市部であれ農村部であれ、先進国であれ、発展途上国であれ、みな等しくこの脅威に接しています。

当事者として、私は今何を思うのか、何をするのか。ネットを開けば、テレビを見れば、誰かが今日も誰かを責めている。嘘の情報が流れている。被害の状況が落ち着くどころか、勢いをさらに増している。みなが落胆している。その状況で私は何をすればいいのか、何ができるのか。

まず明確な答えは、「うちにいる」ということ。どこにいますかに対する答えの一つにもなりますが、ウイルスの感染を広げないためには、感染媒体である私たち人類が人との接触を減らすほかありません。政治家やタレント、インフルエンサーたちは今日も訴えています。「うちにいましょう」。

そして次、何ができるか。これもシンプルでしょう。「できることをすればいい」。医療関係者の方は寝る間も惜しんで、また常に危険と隣り合わせで戦われています。政治家の方も、少しでも多くの人の命が助かり暮らしが守られるよう必死で制度を議論しています。アーティストの方々は生きる希望を与えてくれます。先の見えない状況でも、次の春への夢を与えてくれます。そういった方々には技術と知識があります。ただ私にはありません。人を救おうとしても、自分も感染し余計に被害を大きくするだけです。希望を届けようにも、伝え方を誤れば人を傷つけかねません。何かしたいと思ってもできない。ならば、できることをすればいい。今、自分に与えられたやるべきことをこなす。完璧な形でなくても、歩み続ける。それしかないでしょう。

私のすべきこと。まずうちにいること。家族を感染の危機にさらさないこと。

私のできること。今を生きるということ。就活のこの時期にあって、思うように身動きが取れない中でも、将来のために勉強を継続すること。いつか自分が最前線で働いたときに、技術と知識を持っていられるように。

2020年春、私は今ここにいます。

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