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未来をデザインするSnow Peak

今回は6/18(金)に、『デザインの力でこれからの未来を創造する力』というテーマでご登壇頂く、スノーピークの山井梨沙さんをご紹介します。

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〈writer profile〉
熊坂薫:立教大学観光学部交流文化学科3年。
観光とビジネスに興味を持ち、庄司ゼミでビジネスデザインを研究。学外では地元の観光協会とベンチャー企業でのインターンを行う。趣味はボルダリングと映画。目標は年内にアメリカに行くこと。

1. 山井さんのご紹介

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山井梨沙さん
1987年新潟県生まれ。独創的なプロダクトを生み出し続ける「スノーピーク」の創業家に生まれ、幼い頃からキャンプや釣りなどのアウトドアに触れながら育つ。ファッションデザイナーを志し、文化ファッション大学院大学に入学。洋服文化を専攻し、ドメスティックブランドで約1年間勤務。2012年に「スノーピーク」に入社し、14年秋冬にアパレル事業を立ち上げる。18年からはプロダクト全般の統括のほか、「LOCAL WEAR」プロジェクトなど、新たな試みも率先して牽引。19年に副社長に就任。20年3月から現職。<参考>
https://www.snowpeak.co.jp
https://yamaijapan.com
https://www.instagram.com/lisayamai/?hl=ja

株式会社スノーピークとは?
スノーピークは、人生を構成する5つのテーマ「衣食住働遊」に沿い、現代社会が抱える課題に対して、様々な事業を通じて取り組んでいます。急速なテクノロジーの進化により、人間と自然の繋がりが薄れる中、「野遊び」をすることで自然のリズムを取り戻し、人間らしさを回復することを目指しています。現在ではキャンプ、アパレル、グランピングなどと人間と自然の繋がりを創る事業を展開。

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スノーピークを知ったきっかけ
私は高校生の時、クライミングを行う部活動に所属していました。そうした中で、登山やキャンプといった自然に触れることは、私にとって身近なことでした。スノーピークを知ったのは、昭島アウトドアヴィレッジの店舗を訪れたことです。スノーピークの店舗では芝生にテントが建てられ、インドアとアウトドアが介在しており、店舗にいながら自然に触れ、キャンプを味わうことができる独特の世界観がありました。大学に入学してからはアルバイト、勉強等で忙しく、山やキャンプなど自然に触れる機会は減ってしまいました。しかし、観光学部生として地方創生や宿泊施設に興味を持つ中で、その土地の風土や技法に特化したものづくりを行う「LOCAL WEAR」と都会の喧騒を忘れ、五感で大自然を楽しむことのできる「グランピング」に出会いました。高校生の時とは違った文脈でスノーピークに出会い、新しい魅力に触れたことで、現在では1ファンとしてスノーピークを利用しています。

参考
https://sbs.snowpeak.co.jp/akishima/
https://www.snowpeak.co.jp/business/glamping/
https://www.snowpeak.co.jp/sp/localwear/

2. スノーピークの魅力

スノーピークについてより知ってもらうため、アウトドア、観光、環境問題に興味のある私の視点からスノーピークの魅力を3つご紹介させて頂きます。

①製品のデザイン性
まずキャンプ製品の使い勝手の良さ。スタイリッシュで使いやすいデザインになっており、スノーピークの製品を買えば、良いキャンプになることは間違いなしです。次にアパレル製品のデザイン。アウトドアメーカーのアパレルは自然の厳しい環境で快適に過ごすための製品作りがされており、機能性は高いが、デザイン性がイマイチということも多いのではないでしょうか。スノーピークのアパレルは山井さんがファッションデザインに精通されているということもあり、ファッションブランドの一面を持っています。都会から自然までをシームレスにつなぐ服というコンセプトのもと、服を通じたライフスタイルの提案という新しい付加価値を生み出しています。

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新アパレルブランド「ヤマイ(YAMAI)」

②宿泊施設と地方創生といった観光的側面
スノーピークでは監修・フランチャイズを含む宿泊事業を展開しており、長野、新潟、神奈川、徳島にグランピング施設があります。地域や時期によってそれぞれ違った自然を味わえるグランピングは宿泊以外の付加価値を求める消費者の価値観にマッチしており、宿泊業界でも注目されています。地方創生の面では、LOCAL WEARという取り組みがあります。観光のトレンドとして近年、地方が注目されるようになり、地方のホテルやレストランに都心から訪れる人も増えています。しかし、衣食住という文化の中で衣だけが忘れられ、地方の職人技や工場が衰退している現状があります。そうした中で、スノーピークでは、日本各地の魅力的な着る文化に光を当て、着ることで、その土地の物語を伝える服づくりを行っています。

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Snow Peak FIELD SUITE HAKUBA KITAONE KOGEN

③人と地球に優しい未来づくり
スノーピークはキャンプを通じて自然環境に触れてもらうSnow Peak Wayというスノーピークのスタッフと消費者を巻き込んだキャンプのイベント開催しています。キャンプでは子供向けのワークショップや参加者とスタッフのコミュニケーションを通じて、キャンプの知識をつけるだけでなく、自然に触れ、自然に対する関心を深める消費者教育を行っています。また、Co2の排出ゼロを掲げ、サプライチェーンの改善を行うなど抜本的な環境づくりに取り組み、人と地球に優しい未来を築いています。

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Snow Peak Way 2021 in 中部

参考:
https://www.snowpeak.co.jp/event/spw/
https://www.snowpeak.co.jp/news/p20210409-5/


3. ご登壇頂く背景

資本主義経済の中、利潤だけを追い続ける活動の弊害として、地球が限界を迎えつつある現代を生きる皆さんに
「デザインの力でこれからの未来を創造する力」を身につけて欲しいと思います。

近年サステナビリティやSDGsなどの言葉を聞く機会は増えましたが、実際に取り組んでいる企業はそう多くはないと思います。企業としては利益を創出しなければならない中で、環境問題に取り組むことは容易なことではありません。資金力のある大企業がやっと環境問題に取り組めるという状況です。しかし、このままの経済活動を続けるとプラネタリーバウンダリー(地球の限界点)を迎えると言われています。この状態を脱却するためには、経済活動と地球保全は相互関係であるという認識の上、それらをセットで考え進めていく必要があると思います。

そうした中、スノーピークでは「人と社会と地球に良い未来を創ること」を掲げ、事業を人や地球と結びつけて考え、多くの取り組みを行っています。日本の大手アウトドアメーカーであり、第一線でこうした問題に取り組みながら消費者教育を行うスノーピークで、代表取締役社長を務めアパレルやビジネスのデザインを行う山井さんからの講義はこれからを生きる上でのヒントになると思っています。

参考:
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h29/pdf/gaiyou.pdf
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/d-nnovation/circular-economy.html

4. 講義概要

当日は講義とトークセッション方式で進めていきます。質問等は随時チャットや挙手でも受け付けます。お時間を割いて登壇して頂く貴重な機会ですので、画面をオンにして積極的に参加して頂き、皆さんにとって有意義な時間になれば嬉しく思います。

講義日時:6/18(金)15:20〜17:00
講義時間:100分
参加者:立教大学履修生
形式:講義&トークセッション方式
進行:池尾健、熊坂薫、鈴木七海


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