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作曲家、DTMer必読!必ず知っておくべきオーソドックスなコード進行を紹介!


みなさん、こんにちは!
I'chiba'nのハンです!

みなさんは楽曲のコード進行、どう決めてますか?
メロディーを先に決め、コードを乗せる方も、
気持ちよく聞こえるコード進行にメロディーを乗せていく方もいらっしゃると思います。

でも、オーソドックスなコード進行の場合、
「楽曲がありふれたように聞こえるからいや!」と思われたりして無視されがちですね。

でも、プロこそオーソドックスなコード進行を多く使います。

まずはオーソドックスなコード進行を適当につけて、
メロディー、ボイシングなど、
必要に応じてテンションや代理コードを入れる作曲パータンが多いです。

オーソドックスなコード進行の楽曲が多い理由は、
リスナーから愛される確率もその分高い、ということですので、
ポップ楽曲を作っている方なら無視できないですね。

今回の記事では「オーソドックスなコード進行」、そしてその変化系まで!みなさんに紹介したいと思います!



01. II - V - I

II - V - Iは、「Two Five One」という名前がついていて、
音楽理論で一番最初に出てくるコード進行です。

Sub Dominant、Dominantを通して、TonicのCに戻る音楽の指向性理論を含めている、短くても強力なコード進行であり、Jazz、Popなど、ジャンルの関係なく多くの人に愛されているコード進行です。

曲全般に使われることもありますが、少し童謡ぽく聞こえる可能性もあり、Tonicで終わるコード進行の最後に使われたり、Tensionをつけたり、変化系のコード進行を使うことが多いです。

* II - V - Iの変化系コード:

・FM7 - G7 - CM7 (4 - 5 - 1)
 (Dm7の代わりに、代理コードFM7を利用した変化系)
・Dm7 - Db7 - CM7 (2 - 2b7 - 1)
 (G7の裏コード、Db7を代理として利用した変化系)
・Dm7 - F/G - CM7 (2 - 5/4 - 1)
 (G7が持っているドミナント性を薄くさせた変化系)

* II - V - Iが使われた楽曲:


Maroon 5 - Sunday Morning (曲全般)


コレサワ - SSW (Aパートの最後、4 - 5 - 1の変化系で登場)



02. I - VI- II - V 

「Two Five One」になれた方が次に見かけるコード進行はこちら、「1 - 6 - 2 5」と呼ばれている、IM7 - VIm7 - IIm7 - V7です。

1 - 6 - 2 - 5 進行は、大ヒットした多くのポップ楽曲やジャズに使用され、いまだに愛されているコード進行です。

TonicであるRootコード、CM7からスタートし、Amを通って上記のコード進行、「Two Five One」を展開することで最初のコードであるCM7にとてもスムーズに循環することができるコード進行です。

* I - VI - II - V の変化系コード:

・CM7 - Am7 - FM7 - G7
 (Dm7の代理コードFM7を利用した変化系)
・CM7 - A7 - D7 - G7
 (Secondary Dominantを連続的に利用した変化系)
・CM7 - C#dim - Dm - G7
 (Dm7に行くためのAssending Diminishを利用した変化系)

* I - VI - II - Vが使われた楽曲:

Elvis Presley - Can't Help Falling In Love (Aパート)

宇多田ヒカル - First Love (A パート)



03. I - V/VII - VI - V - IV

1 - 5/7 - 6 - 5 - 4はパッとみた感じ、上のコード進行に比べて少し複雑に見えるかもしれませんが、ベースの動きを見ると理解しやすいコード進行です。

Root音のC(ド)から始めて、ベースが順番にB、A、G、F(シラソファ)に2度下行するようにできていて、自動的にG/Bという分水コードが発生します。この分水コードの響きが特に魅力的で綺麗に聞こえるコード進行です。

*I - V/VII - VI - V - IV の変化系コード:

・CM7 - G/B - Bb7 - Am7 - FM7
 (ベースの動きを短2度にするため、C AeolianからのModal Interchange Bb7を代理として入れて、またそこから短2度に下がるようにした変化系)

*I - V/VII - VI - V が使われた楽曲:

Beatles - Let It Be (サビ)

夏川りみ - 涙そうそう(サビ)


04.  V - V/IV - III - VI

IV - V/IV - III - VIは、多くのJ-POP曲に使われ、長い時間愛されてきたコード進行です。

コードが変わってもベースが動かない(FM7 - G/F)の演出、そこから必然的に登場する分水コードの響きがとても魅力的なコード進行です。

Em7をSeconday DominantとしてE7に変更して使用する場合も多いです。

*IV - V/IV - III - VI の変化系コード:

・FM7 - G/F - Em7 - A7
 (Am7をDmに行くためのSecandary Dominant、A7に変更、Dmの代理であるFM7で解決させる変化系)

*IV - V/IV - III - VI が使われた楽曲:

YUI - Good - bye Days (IV - V - VIの形で登場)



05. VI - VII -VIII(I)

メジャーキーではVI - VII - VIIIが登場できない分、マイナーを代表するコード進行で、楽曲のマイナー性を強調する時に使えるオーソドックスなコード進行です。

最近は平行調の特徴を使い、コード進行はこちらのVI - VII -VIII(I)を使いながら、平行調のメジャーでメロディーができている楽曲がよく出ています。

Ex. AmキーのFM - G7 - Am のコード進行に、CMajorスケールを使ったメロディー。

*VI - VII -VIII(I)の変化系コード:


・F - G - A(Major)
 (Picardy 終始を利用、既存のマイナーではなくメジャーに解決なるようにした変化系。)

*VI - VII -VIII(I)が使われた楽曲:

New Jeans - Attention(イントロ、サビ)

SOMI - Fast Foward (Aパート)



みなさん、いかがですか?
色々なヒットソングがオーソドックスなコード進行をベースにして作られています。

楽曲が出ない時は、
オーソドックスなコード進行の楽曲を作ってみるのはいかがですか?


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