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新しい学校のリーダーズから勇気をもらった話

 去年ごろから新しい学校のリーダーズが大ブレイクしていますね。

 私にとって新しい学校のリーダーズの思い出といえば2016年のカオスフェスというライブイベントでの出来事です。

 でんぱ組.incを主催としていた興行で、当時でんぱ組.incにどっぷりハマっていた私はオンラインでは見られる限りのイベントを見ていたため、当然このイベントも楽しみに見ていました。そこにオープニングアクトと参加アーティストへの直前インタビュー役で出演していたのが新しい学校のリーダーズでした。
 ただ、やはりまだ経験が薄かったのでしょう、その日の彼女たちのパフォーマンスを厳しくdisったり彼女たちの出番に「引っ込め」などの文句を言うコメントがかなり出ていたんですよね。ひどいですね。それに対して私の永遠の推しである夢眠ねむさんが画面の向こうに対して怒る一幕がありました。非公式なので紹介はしませんがyoutubeに今でもその映像は残っています。その時の夢眠さんはカオスフェスという名前らしく大暴れしながらもアイドルという存在・現象をメタ的に見つつ自覚的に演じながらもだからこそよりアイドルとしての輝きを……、ああすいませんここは本題ではありませんでした。
 とにかく、新しい学校のリーダーズは当時まだデビューして1年ぐらいだったのもあり、本当に初々しさと、言葉を選ばず言えば拙さを感じるパフォーマンスだったと記憶しています。確かリコーダーを吹いていたような…。どちらかというと「よく頑張ってるね!はなまる!」と拍手したくなる感じだったはずです。それ以来彼女たちの姿を見ることもなく、当時もあくまででんぱ組を目的に見ていたわけですから「新しい学校のリーダーズ」という名前は私の記憶の隅へ隅へと送られていきました。余談ですが、私は当時のパフォーマンスなどから彼女たちをインディーズアイドルだったと思っていたのですがアソビシステム所属のパフォーマンスグループだったのを今回めて知りました。

 そんな彼女たちが数年の時を経て、メンバー変更もないままこれだけ大きな存在となったのは、本当に素晴らしいことですし、驚きでもあります。実際にはあれ以降どんどん活動を拡大させていたので、私が不勉強だったというのが正解に近いのでしょうが。
 大ブレイクしている「オトナブルー」は「昭和の歌謡曲の空気を感じる楽曲を平成のアイドルが再現した感じを令和、あるいはK-POP以降のスキル感覚でやっている」という感じを受けます。昭和的な下世話さと平成アイドルの生命観が現代的なスキルやフィジカルで再現される、その時代感のねじれにぐらぐらさせられて非常に面白いですし、もちろん楽曲やパフォーマンスのレベルも高くヒットするのも納得です。ただ、芸能の世界はいい曲があれば必ずブレイクするわけでもないですし、彼女たちがこの数年間頑張り続けてきた日々、そしてきっとほんの少しだけ見えただろうチャンスの神様の前髪を掴んだその快挙を、その道のりをほとんど見ていない僕でも想像するだけも敬意を払わざるをえないなと感じています。

 そして、その姿を想像するだけで、「ああ、自分も頑張らなきゃな」と思わされます。
 私もVtuber活動の中で色々と悩んでいるし、うまくいかないなと思うこと、辛いなと思うことがあります。むしろ今現在noteの好調とトレードオフかのようにyoutubeが絶不調です。私の横を新人VtuberやVtuber準備中の人が追い抜いていくのも一度や二度ではありません。自分はここではやっていけないのかな、やっぱり自分みたいなタイプじゃダメなのかな、向いていないのかな、このまま続けてもだめなのかな…?、と思うこともないとはいえません
 でも、私はまだこの活動を始めて1年と4カ月ぐらいですし、普通に考えてまだまだ下積み以下の状態なのが当たり前なんですよね。今うまくいかないのは当然で、その中でも日々何かを得て、あの前髪を逃さない準備をしておくということが必要なのでしょう。だから「あのときカオスフェスでリコーダー吹いててぐだってた新しい学校のリーダーズだって、あれから何年も頑張り続けてブレイクしたのだから、まだまだだぞ」と、自分に言い聞かせていきたいなと思います。
 同時に、自分が試行錯誤して、それでもなんとか前に進んでいる姿が誰かを励ますかもしれない、そう思って活動をやっていければいいなとも思います。今僕が彼女たちが勇気をもらったように、誰かに勇気を与えられればいいなと。

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