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意気に感じて、意地を張る 【Vtuber活動エッセイ】

最近、

  • 意気に感じる

  • 意地を張る

という二つの言葉を大切にしています。

意気に感じる


 最近、長年の友人でありマダミス作家でもある「みかんぷらねっつ。」の星野みるきさんに名刺を作ってもらいました。

名刺の表・裏ってこれで合ってますよね?

 シンプルながらも細やかに工夫と感性、機能美が込められていて、名刺らしい名刺でありながら私らしい名刺になっています。列挙していくと

  • 背景に原稿用紙をあしらった表面

  • 和風らしい縦書き

  • シンプルで読みやすい裏面

  • 衣装やロゴ、活動内容と調和性・一貫性の高いレイアウト

など、彼女の職人的かつ芸術家肌で、同時にビジネス的な感覚も兼ね備えたプロフェッショナルさが生きたとてもよいデザインの名刺です。星野みるきさんは印刷にも覚えがあるので選んでくれた紙も、いかにもビジネスパーソンからもらいそうで、総じて私というVtuberにぴったりな名刺を作ってもらいました。リアルイベントに参加する際は持参してお渡しするのでお声掛けいただければと思います。

 さて、画像と実物の名刺を見ながら改めて思ったことがあります。

恵まれてるなぁ、と。

 私は活動するにあたり多くのクリエイターや個性・才覚溢れる方と関わる機会をいただいています。そしてそれらの方々からアドバイスをもらったり、作品を借り受けたり提供してもらっています。
 例えば名刺にもあしらわれているロゴと衣装はわかりやすいでしょう。

今回色んな対策で透かし入れてみたけどどうでしょうかね?

 こちらもすごく私に合っているものを作っていただきました。全体に大人な落ち着いた感じですが硬すぎず様々な場面にフィットします。私のイメージを伝えるのに非常に便利ですし、名刺と同じく単純に見ているだけでも気分が高揚します。

 また、活動の方針や実際の活動、文章やデザインについてアドバイスをくれる人も複数います。もともと私が文章書きやデザイナーの界隈にいるのもあり、ものすごく実践的でハイレベルなアドバイスをもらえています。
 さらにたとえば、TRPGやマダミスでGMをさせてもらうにあたりシナリオ作者様から許可やアドバイスをいただけることもあります。私より先輩のTRPGプレイヤーからアドバイスをもらうという機会もあったりします。
 ノベルゲーム実況においても「私の作品を遊んで、実況してほしい」とオファーをいただくこともあります。


 このようなことって、決して当たり前のことじゃないんですよね。


 才能と研鑽を重ねている方々が私の周囲には多くいて、その方々が磨き上げてきた経験や作品、その果実のひとかけらを私に分けていただき、それを私が自身の活動に生かすことができる。これはすごくありがたいことです。Vtuber活動も人と人とのつながりは重要ですが、本当にありがたい関わりを多くいただいています。

 もちろん、少なくない視聴者・リスナー・読者の方が私の記事や配信・動画などに時間を割いてくれるのは何より大切なことです。この活動を続けていくたびに見てもらえる人がいることの喜びを日々感じています。
 さらには周囲で一緒に活動しているVtuberさんからも多くの刺激をいただいています。それぞれが前に進む姿を配信や動画・SNSで見ているとスキル・テクニック的にも勉強になるだけではなくすごく励まされます。 

 私の周囲のそのような方々を思い返したりするたびに、文字通り「背筋が伸びる」のを感じます。多分物理的にも精神的にも伸びています。
 これだけの方に色々を時間や心を砕いてもらっていることを意気に感じてやらなきゃという気持ちが溢れ、喜びと同時に身が引き締まる感じになります。口元がほころぶと同時に真一文字になるような不思議な感覚です。
 これだけのことをしてもらっているんだから…!と、お返しができるように無理ない範囲で自身のクオリティを高める努力や工夫をしていきたいと自然に思い、手が動いていきます。もちろん私の活動は現状では「趣味」の領域ですが、それでもやるべきことはやる!とモチベーションが湧いてくるのです。
 私は自分自身だけでモチベーションを高めるのは得意ではありません。それより、周囲の影響を受けて自分を盛り立ててエンジンを回す方が性に合っています。実際には他人と関係なく自身を盛り立てられる方がいいでしょうが、今さらその力を得るのは難しいでしょう。

 それならせめていい影響を受けていきたいです。

 今私はそんないい影響、幸福な果実をわけてもらえています。その幸福と果汁をしっかり噛み締め、意気に感じてやっていきたいです。そして、果実を今後もいただけるよう人と自分を大事にしてやっていきたいです。


意地を張る


 もう一つ、ここ数か月大事にしていることに

「意地を張る」

という言葉があります。

 一般的には「意地を張る」というのはいい意味ではないでしょう。もちろんあらゆる場所・あらゆる面において自分を譲らず頑固に意地を張り続けるのはよくないです。私もそうなってしまったこともありますし、なんならVtuber活動の初期にはそういう面もあったかもしれません。基本的には色々なことを受け入れて柔軟にやる方が活動もプライベートもいい方向に進みやすいでしょう。
 ただ、意地を張るべき場所、譲ってはいけないものはやっぱりあるなと思っています。

それが、Vtuberとしての私にとっては「自分自身の肯定」です。
これを意地を張ってでも続けていきたいと改めて感じます。

 先ほども言った通り私は人に恵まれています。その上で思ったんですよね。

もう自虐とか卑屈してる場合じゃないな

と。

 私はすごくネガティブな人間です。基本的に自虐的でうじうじしています。今もプライベート・活動共に落ち込む瞬間はいっぱいあります。
 包み隠さず言うと活動の中でわかりやすい結果が出ていないとどうしてもネガティブな気持ちは浮上します。客観的に見れば私は決して活動が大きく広まっているわけではないですし、「底辺」とか「弱小」と言われる規模でしょう。私自身は直接言われたことはないですが、私よりも遥かに大きな規模で活動されているVtuberさんが「底辺」とマシュマロなどで言われていたり、自身のことを「底辺」って言うのを見て「うっ」ってなりがちですし、「あ、その声さえ届かないぐらい自分底辺なんだ…」と思ってしまうこともあります。

 でも、そこは意地を張って胸を張るべきだよなって思っています。

 規模どうこう、数字どうこうではなく、せっかくやるのだから意地でも胸を張って、「自分はいい活動してますよ!見て!」と前を向きたいと思っています。きっと、その方が見ていて楽しいですよね。

 話は少し変わりますが、最近自分の姿を写真にしたり声を出してショート動画を撮るなど「自分を前に出す」ことを意識し、それを鍛えるための活動をするようにしています。アイドル、とまで言うと違いますが、「見られる側の自分」を意識的にやっています

こんなかんじで写真に自分を差し込んだり

 今までどちらかというと「姿とか声じゃなく、喋りの内容や文章で勝負するのが日向日影だから」と、こういうことはできるだけしないように活動していました。
 今も「言葉を大切にする」という方針は変わっていません。それはまた違う意味で私が意地を張るべきところだと思います。
 ただ、新しい衣装をいただいたり全く自信がない声にお褒めの言葉をいただくことが増えてきて「こういうことも、少しずつでもやっていこう」と考えるようになりました
 声や見た目など、Vtuberとしてのベースとされそうな部分を肯定的に捉えられるようになっていくのはまた違った形のポジティブさを得られます。言葉や文章を褒められる時は拳をグッと握って「よし」と口角が緩むような喜びや楽しさなのに対して、声や見た目についてはすーっと染み込むような嬉しさを感じます。もしかすると、「違う自分になることでむしろ自分を好きになる」というVtuber活動やアバターの原初的な喜びをやっと受け取られるようになったのもしれません。

 とはいえまだまだこの類の活動には慣れないです。Vtuberには本当に素敵なお声をお持ちの方がごまんといます。いまだにイケボな方へのコンプレックスは強いです。それらの姿を見ていると「自分でいいのかな…」とよぎることはまだまだあります。でもそこは、

「いや、自分も結構いい感じだよ?そう言われてるでしょ?」

と言い聞かせ意地を張り続けています。

 きっとその方が変に自虐や卑屈になるより自分もみんなも心地いいと思うんですよね。もちろんあまりやりすぎてはいけないでしょうが。多分、今の自分はちょっとやりすぎかも?と思ってしまうぐらい出ようとしていいのかな…?と感じています。

 私の好きな言葉に

練習では自分が一番下手だと思え
本番では自分が一番上手だと思え

 というものがあります。野球選手の言葉なのですが、さらにこれの元ネタはエリック・クラプトンの

ステージに上がったとき、自分が一番上手いと思え。
ステージを降りているとき、自分は一番下手だと思え。

だそうです。私もステージに立つときは「自分が一番!」とまでは思えなくても「自分だって全然面白いし素敵だしやれてるはず」と意地を張ってやりたいですし、そう思えるために、普段から色々なものを吸収していきたいです。

おわりに


意気に感じる
意地を張る

この二つって繋がってると思うんですよね。

意気に感じるようなものをいただいているからこそ、意地を張ることができる。
意地を張っているからこそ、意気に感じる感謝を表現することができる

この二つを大切にして、みなさんにより楽しんで、喜んでもらえるようになっていきたいです。


告知

 名刺を作ってもらった星野みるきさんのみかんぷらねっつ。による新作ノンマーダーミステリー「スピカは愛を謳う」はオンラインマーダーミステリー店舗「SwordFishProject」様で遊ぶことができます

 S.F.P様だけの特別なエンドカードやコンテンツもありますし、書下ろしシナリオの内容を決めるコラボ企画も開催されています。

 普段のポストや活動を見ても非常に誠実で熱い思いを持ってオンラインマダミス公演をされている方です。
 貸し切り公演・オープン公演両方が可能ですので興味のある方、有償でクオリティの高い、ここだけの体験がしたいという方はぜひ下記のサイトをチェックしてみてください。

(案件ではないです。私もS.F.P様でマダミスをする予定です)

告知2

 今回紹介した衣装やロゴ、声については過去に記事に書いているのでそちらもよかったら読んでくださいね!


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