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無償の愛に出会うとき

大げさなことではなく、「無償の愛」に出くわすことは日常にもあります。


以前、元夫と別居中に私は慣れない仕事でストレスが貯まっていたせいか太っていた時期がありました。

当時はチュニック系の服が流行っていたので、

そんなに目立たないことを良いことに、痩せようともせず、その日も仕事仲間の友人達と

【レディースデー980円で食べ放題】などというお店でご飯を食べてきてしまいました。

女性同士なので気合いを入れて食べたせいか、
本当に仕事着のスカートがきつくなる程食べてしまいました。

帰りの電車内はいつもと時間帯がズレたせいか大変混みあっていました。

私は詰められるような形で電車中央部分のつり革に捕まって立っていたのですが、

どうも前に座っている男性が気まずそうなのです。
もちろん知らない男性です。

と、そのとき、男性が立ち上がり
「どうぞ席に座ってください」と言って立ち上がるではないですか(@ ̄□ ̄@;)!!

そして私のお腹を見ているのですよ。

つまり私は妊婦さんと間違われてしまったのです。

その男性だって朝からお仕事をして、くたくたになって帰宅している最中なのに、

私を気の毒に思ったのか席を譲ってくださったのです。

いや、これはただの食べ過ぎと肥満です、

そもそも 相手もいないのに妊娠しないですし、
私の年齢だとなかなか妊娠も難しいんですよとも言えず、

お礼を言って座りましたが、
すぐに私の降りる駅に着きましたのでまたその男性に座っていただきました。


年齢的に言うと私の父親くらいの方だったように思います。

おそらくご自身の娘さんがご懐妊されたときに、
妊娠中の女性の大変さを知らされていたからかもしれません。


このことを機に、私はダイエットをして元の体型に戻しましたが、

見も知らぬ私に、疲れているであろう身体を押して、

私に席を譲ってくださった男性を思い出すと

何故か【無償の愛】という言葉が浮かぶのです。

今日も読んでくれてありがとう😊