医者にはならなかったけれど、医師免許は取った会社員の試験勉強術
※まずはじめに注意点。
このnote記事は不肖僕が勉強術をお教えする記事だが、高得点を取る方法ましてや今後も使える勉強法というのでは全くない、ということだけご了承をお願いしたい。
(何せ僕自身、医者という方向を一切考えずにコスパと合格最低点だけを据えてやっていたのでね)
「何とか滑り込みたい」「意識低く、とりあえず免許だけ」
なんてやつらは以下、僕のやっていた方法を参考にしていただきたい。
高得点狙いだの、臨床でも使える知識の付け方をご所望のやつらは、いますぐ左上あたりにある「←」をおすんだ。
ーーそうそう、それで良い。
それじゃあ残った奴らは僕と一緒に本題へと進もう。
前置きとかいらない奴らは目次から飛んで行ってくれ。
あと今回もダラダラ書いてるから長いんだ、本当にすまない。
急ぎのやつは、1.3.5.6かまとめを読めばOK。
・前置き
さてもう10月中旬(執筆当時)。
医師国家試験まで4ヶ月を切ったくらいになるのかな。
大体この時期になると、直前演習だの予想問題だのでざわついてくる時期である。
あと過去問何周したとか、誰々の講義は良いぞ、とか勧めてくるやつがいる。
大体、自慢したいやつらだから、無視でもしておけ。
医師国家試験の勉強法で大事なものは
『過去問をぶん回す』
『過去問を徹底的にやる』
『他人に聞け』
以上だ。
どの勉強にでも言えることだが、一人でやるのはコスパが非常に悪い。
たまに
「私さぁ、英語は独学で本当に大変だったけどぉ、でもこんなに喋れるようになってるんだぁ↑」
みたいなことを話しているYoutuberの動画を見るんだが、
別にそれを否定するつもりはない。独学であろうが、身についた知識は裏切りはしない。
だが、待ってほしい。
君にはあと4ヶ月もない。
そのYoutuberがどれほどの時間をかけて英語を身につけたのだろうか。
(英語の話を例に出しているのは最近そういう動画を見たから、という理由なので深い意味はない)
おそらく4ヶ月とかそんなんではないだろう。
だが、君にはあと4ヶ月しかない。タイムマシン技術だの龍玉の例の部屋を持っていない限り、4ヶ月しかないのだ。
なお、これを読んでいる間にも時間は刻々と減っている。
ちなみに、時間の使い方に関する本から得た知識を紹介している部分がある。
「あ、あの本に書いてあったで!」とかなるかもしれないが、それを基にしているだろうから、ぜひ周りにその本を勧めていただきたい。
ちなみに僕が読んだ最近の時間の使い方本で一番良かったのはこれ。
『時間術大全』
https://www.amazon.co.jp/dp/B07SD3F145/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
(収益化とか報酬とかは一切ない、ただの紹介である。)
暇な時にでもぜひ読んでほしい。
さて長くなった前置きはこれくらいにして、そろそろ進もう。
1.みんながいるところで勉強する
まず第一に(前置きでも話したが読んでない人のために)
『一人でやるのは自殺行為』
というのを覚えていただきたい。
これは別に「みんなとワイワイやってくれ」というわけではない。
『質問できる人を近くにおいておけ』
ということ。
自分で病みえだの標準○○学だの調べるより、知識のある他人に聞く方が圧倒的に時間がかからない。
だが、聞くときは必ず『そいつが動画講義を聞いていない時』『問題を集中して解いていないとき』に聞くんだ。
もちろん質問だけじゃあない。
そいつがやってる予備校講師が話してた豆知識なんかも聞くと良い。
「え、○○の動画だとなんか大事なこと言ってるの?」
とか聞いてみよう。
……え、友達がいない? じゃあ今のうちに作っておくと良いよ。
ちょっとの恥ずかしさだけで良いんだ。
「これ、教えてもらっても良いかな……?」
って言えば気楽に教えてくれることの方が多い。
「え~……? どっしよっかなぁ↑」
ってやつは今後も面倒くさいので友達にならなくてもいい。
別の人を探せ。
2.オリジナルはスルー安定
予備校で出された問題集とか、大学で出された問題集とかあるだろう?
あの中で『独自制作問題』とか『オリジナル問題』とか書いてある奴は全部やらんでよい。
これに尽きる。
『改変』はOK。
『オリジナル』は害悪でしかない。
(コスパを重視する際は、という意味であって全部が全部害悪という意味ではないということは念頭に置いてほしい)
どうして改変はOKなのかというと、昔の問題を出したものの技術の進歩によって治療法が変わったりしてそのまま使うと時代遅れになるものがあるからだ。
例えばC肝なんて僕が学んだときにはインターフェロン治療一択だったんだけど、今はIFNフリーなんでしょ?
そういう必要な改変を施した問題はむしろどんどんやっていこう。
睡眠だの内職だのでスルーしてしまった知識はこういうところで手に入れるんだ。
ーーだがオリジナル、貴様はダメだ。
まあ大体は予備校の講師が過去問ベースに作った問題だからそんなに筋から外れてるわけではない。
だが、それをやるくらいならベースの過去問をやったほうが安全である。
(だって、実際に国試に出てるんだから)
時間が余ったらやればよいと思うけど、時間がないならやらないほうが無難である。
3.過去問を回せ、とにかく。
後々話をするが、予想問題だの、オリジナル問題だの、直前講義だの。
予備校の金策というのはすごいもので、色々と焦らせてくるんだ。
だが↑をやる場合は『過去問を終えてから』だ。
まずは、過去問を回せ。とにかくだ。
過去問に関してはどこのを使っても構わない。
僕は紙が重いという理由でKYSW氏のとこのオンラインでぽちぽちとやっていた。(当時他の予備校はあまり使いやすくなかったため)
なお、解答解説はコード登録しないと見られないので、しっかり買って登録しよう。コスパを求める際は金を惜しむな。
極論であるが、100回以降の問題はすべて〇になるくらいやれば予想問題とかいらないくらいには知識つくよね。
しかも100回以降はHZM氏のmedu4が無料で解説を見せてくれるという何とも優しい世界。(2020/10/14現在)
ただちょっと解説がシンプルなので、もっとちゃんとしたのが欲しい場合は、他の予備校の過去問本を課金してくれ。
そしてここからが大事。
『わかった問題はもうやらんでよい』
これとても大事。
(例え話としてQBを出すが、メックだのTECOMだのにも同じような機能はあるらしいので応用してくれ)
QBオンラインだと問題を解いた後「◎ 〇 △ × -」で表示できる機能がある。非常に優秀。
基本的に合ってた問題には〇、間違っていた問題には×がつくのだが、
勘で解いたもの以外の〇は直前までやらなくて良い。
だってわかってんだもん。数日後に解いたって〇だわ。
勘で正解なものは△に変えよう。
そして次解くときは出題範囲を「△ × -」にすれば問題数と時間を削減できる。
これを繰り返して、全て〇になればOKなのである。
〇のやつを復習するのは「時間が余っていて」「なお直前期」のみ。
え、時間がかかる?
当たり前でしょ、何問あると思ってんのさ。(記憶が正しければ、QBオンラインの必修だけで1200問ある)
だけど4ヶ月間、毎日3時間でもやれば早々に終わるさ。
4.割り切れ
大体の予備校講師や頭のおよろしい学生は「理解が大事」「理解しないと意味ない」という。
そうさ。その通りさ。正解だよ。
たいてい丸暗記で挑んだテストはボロボロだよ。
でも、時間がない時は理解せずに「丸暗記する」のも手だってこと。
理解するのに教科書8ページ分読む時間があるなら、おそらく10問以上解ける。
将来医師になるのであれば「これを理解するのは初期研修で」って割りきって丸暗記でその場はしのごう。
4ヶ月しかないテストまでの期間。
2年以上ある初期研修の期間。
どっちが”理解する勉強”するのに向いてる?
そう、初期研修さ。(まあ僕は初期研修やってないから、これは空想)
5.使いづらい端末へ
この項目は前述の時間術大全を参考にしたものである。
時間術大全まじバイブル。
何が言いたいかというと、
「スマホが時間泥棒過ぎる」
のである。
Twitterが気になるし、LINEの情報も気になるよね。直近のニュースもそうだし、推しの画像をインスタグラムで見たいよね。そうだよねわかる。
でも、ぜーーーーーんぶ、時間泥棒。電源切れば通知系は全て解決。やったね第三部完!
と、言いたいところなのだが、スマホやタブレット端末に書籍データを入れてる人もいるだろう。
なんなら動画講義やQB・MEC・TECOMのオンラインのやつは完全に端末限定だから電源を切ったらまじで何もできない。
となると電源は切れない。
でも電源を切らないと通知が飛んでくるはTwitterに気を取られるはで進まないよ、ド〇えもん~~~~。
ということで、ここは前述の『時間術大全』の知識を借りよう。
まず、SNS、ゲーム、chrome的なブラウジングアプリ、動画アプリはすべて削除しよう。
ゲームはちゃんと引き継ぎコードを設定しておいてくれ。今までの徒労が無駄になる。
使いたい時にログインすれば良い、のだとか。
スマホとは別にタブレット端末を持っている人は、タブレット端末からそれらのアプリをぜーんぶスマホに押し込もう。
そして、スマホの電源はOFFだ。なんなら持ってこないのでも良い。
これで大分楽になる。
あと個人的ではあるが、端末のライトをめっちゃ明るくすると集中できる気がする。
(視力が悪くなるかもしれないので、やるときは自己責任だ☆)
6.ちゃんと寝ろ
というか、休め。
僕は学生時代、くそほどに集中力がなかったので、勉強しても1日4時間しかしなかった。
なお、これは全て大学での勉強時間であり、滞在時間自体はゆうに9時間は超える。この間はなんとすべて休憩時間なのである。
家では一切勉強しなかった。
家は休む場所、と決めてオンラインの問題演習や動画講義は絶対に見なかったし、書籍についてはすべて大学に置いていた。
大学で勉強、家でも勉強、登下校時も勉強。
というのは、まぁ時間がない時にやりがちではあるけど、大体は集中力がべらぼうに下がって勉強の質が下がるのがオチ。
さっき僕は4時間勉強した、とは言ったが、別に4時間ぶっ続けでやったわけじゃあない。
僕は基本的に15分やって5分休憩、というスタイルで勉強していた。
まじで集中力が続かないから、15分以上集中力が保たなかったのだ。
だから15分やって、5分はちょっと廊下歩いたり、天気が良ければ外を歩いていた。
案外、ウォーキングは馬鹿にならない。(上述の時間術大全でも言ってた)
え、それにしては休憩時間が5時間もあるって?
…………そういうときもあるさ。
7.直前講義は人から聞け
おそらく、年末年始にかけて直前講義とか直前特講など様々な予備校の金策がやってくることだろう。
これらが使い物にならない、とは言わない。
(僕が国試を受けた時の某会社のコンテンツは非常に使えなかったが……)
だが、ここで過去問を終えていない場合に直前対策に手を出し始めると、もう、終わりだ。
兎にも角にもまず、過去問をやれ。
直前講義の内容は友達からそれとな~く聞くと良い。
根掘り葉掘り聞くことはさすがにできないが
「あー、まだ直前講義とか買ってないんだよね……え、結構良い感じ? 〇〇の分野とかどんなところやっておけばよいとか言ってた? それ結構オススメ?」
という台詞を10人に聞けば、その年の直前対策は上々、
20人に聞けば完了だ。
まとめると……
ダラダラ書いてしまったが、何を言いたかったのか、というと
・過去問をやる
・誰かの近くでやる
・スマホを不便にする
・ちゃんと休むということ。
基本的でしょ?
基本的だけどできてないことの方が多いんだよね。
少なくともこれを全てできてるやつはこの記事見ないやろ。
ひとまず過去問15年分くらい解けるようになれば、合格はもうそこ。
自慢しているみたいでちょっと気乗りしないが、僕は以上の勉強法で「必修:97%、一般:84%」を取っている。
(もちろん、これ以上の点数を取っている人は大量にいるので、これ以上の点数を狙っている人はそっちにアドバイスをもらってくれ)
まじで、最低限過去問さえ解けるようにしておけば大体は何とかなるのである。
それでは受験生諸君、頑張ってね。