「分からないからこそ、実験してみる」qutori代表・加藤翼、HYPHEN TOKYOとの関わり。そして未来。
コーヒースタンドを起点としたサービスを展開するHYPHEN TOKYO。
OPEN NAKAMEGURO〔中目黒〕、000Cafe〔渋谷桜丘〕、SWITCH KOKUBUNJI〔国分寺〕の直営店運営の他にも、クライアント様の「やりたい!」に寄り添い、コーヒースタンドをきっかけとした場づくりのプロデュースやサポートも行っています。
▼ HYPHEN TOKYOとは
コーヒースタンドを起点とした場づくり。
私たちは、人が往来する為に必要な機能はコーヒースタンドだと考えます。
その機能が内包された場は、つまりカフェ。
HYPHEN TOKYO ができることは、「統一感のあるチェーン店」のように、店舗設計や運営方法を一定のフォーマットで固めて、「個性豊かな個店」のように、そこに関わる人のアイデンティティで変化が生まれる仕組みをつくること。
幅広い世代や属性の方が集い、誰でも日常の一部として利用できて、個人・法人問わずPRや表現の場として活用されるカフェの新しい在り方。
そんな多様性を持った、ヒト / モノ / コト の個性が最大限に発揮できる場所を一つでも多くの地域に展開していくことで、そこにしかない価値を生み出していきます。
今回は、HYPHEN TOKYO の直営店舗である OPEN NAKAMEGURO で毎月開催されるポップアップイベント『hello, popup』を運営する株式会社 qutori 代表の加藤 翼さんへのインタビュー後編をお届けします。
▼OPEN NAKAMEGURO
コンセプトは[開かれた場所]。
中目黒という街にも、そしてこの場を活用して表現をしたい人にとっても、開かれた場所をつくりたいという思いから誕生しました。
・WEB
前編では、コミュニティマネージャーである加藤さんご自身のお話、そしてなぜ POPAP[ポップアップ専門メディア]を立ち上げ、『hello, popup』の企画から運営までを行うに至ったのか、などをお話いただきました。
《 前編はこちら 》
後編では、HYPHEN TOKYOとの具体的な関わりや未来を見据えた今の想いなどを伺いました。
OPEN NAKAMEGUROで開催される『hello, popup』
POPAPは2020年4月からHYPHEN TOKYOが運営するOPEN NAKAMEGUROと提携し、ポップアップイベント『hello, popup』を毎月開催しています。
出会いのきっかけは、知人の紹介。
HYPHEN TOKYOのコンセプトや、OPEN NAKAMEGUROの[ 街にも表現したい人にとっても開かれた場所をつくりたい。]という想いに共感し、何か一緒にやりたいと思ったそうです。
OPEN NAKAMEGUROは、ポップアップイベントを準備段階から一緒に作ってくれる
「単なる場所貸しのレンタルスペースだと、ルールが厳しい上サポートがないため、自由度はあまりない」と話す、加藤さん。
POPAPは、自分たちがブランドとして出店するわけではないため、『hello, popup』の参加ブランドさんが何をやりたいのか、その都度不確定要素が多い状態で企画から会場の設営までを行うようです。
中には、初めてポップアップを出すブランドもいるため、「慣れてない中で企画を実験的に進めるというやり方でやらせてもらえているから感謝しかない」と語ってくださいました。
普段からカフェは欠かせない存在である加藤さんにとって「“ポップアップイベントをカフェでやる”ということにも、意味がある」そうです。
「カフェがあることで、普通のお客さん常連さんも一定数は来るじゃないですか。どうしてもレンタルスペースだとファンしか来ないみたいな。ファンだけの反応を見ていると、分かりきったことしかできなくなってしまいますが、常に半分くらいが既存ファン、半分くらいがカフェのファンみたいな塩梅が取れていると、ポップアップの実験・検証ができるので、最適だと感じています」
「カフェは、自分のコンディションを整えるためのインフラである」と語る、加藤さん。週の半分以上、朝8時には利用しているそうです。
日常の中でカフェが欠かせない存在である加藤さんだからこそ、「ふらっと立ち寄った人に、参加ブランドを知ってもらえる」魅力を強く感じている様子でした。
中目黒は、おしゃれなショップやアートギャラリーが並んでいる一方、昔ながらの商店街など下町的な雰囲気も残っています。
実際にOPEN NAKAMEGUROでポップアップイベントをやってみて、何か感じるものはあったのでしょうか?
加藤さんにとって、中目黒は「代官山ほどキラキラしてない大人の街」のようです。「適度なローカル感がありますね。逆にいうと、ふらっと来ても、ちゃんとモノを見てくれる人が、中目黒にはいる気がします。時間の流れがゆっくりなことも良い」と、中目黒の雰囲気を気に入っているそうです。
一緒に考えてくれるのがHYPHEN TOKYOの強み
実際にタッグを組むPOPAPの視点から、「トップダウンよりボトムアップのプロセスをしたい人」や「街で実験をするための拠点をつくりたい人」に、HYPHEN TOKYOをおすすめしたいと話してくださいました。
「HYPHEN TOKYOは、ベースキャンプのような活動の拠点としてのコーヒースタンドを立てることができるので、そこを起点として短期間でPDCAをしっかりと回して、お店をやったり、コミュニティをやったり、パフォーマンスをやったりができると思います。
ベースキャンプがあることで、そこが情報発信基地になるかもしれません。一旦荷物も置けるようになると思うし、疲れた時の集合場所として使ったり、会議もそこで行ったりができると思います。
今後はコンセプトではなく”何をやるか”というのが求められます。何をやるのかが分からないからこそ、まずは小さく作って、実験してみるのが必要になってくるでしょう」
”場”に対する概念も、今後は変わってきそうですね。
OPEN NAKAMEGUROで実験をし続けたい
HYPHEN TOKYOと一緒にやりたいことは、まだまだたくさんあるようです。
「実験的な場所としてOPEN NAKAMEGUROで『hello, popup』を継続してやりたいと思っています。もっとコミュニケーションの設計とかデザインとかできるし、初めてきた人にも知ってもらいたいとか、もっと常連さんができるとか。
あとは、オンラインでしか参加できない人とどう関われるかとか、もっと地域の人たちや街への滲み出しとか、通行人のどういう風にアプローチするのかとか、まだまだやれることはたくさんあると思います。今までやってきたことや培ってきたことを、どうアーカイブとしてみせるのかなども、今後は一緒にやっていきたいです」
(取材・執筆:金子 志緒梨)
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