薄給茶色乳首

元風俗嬢のポエ散らかすブスOL

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すきなひとの腕の中で眠ること

「嫁はもう家族やからな・・・女としては見られへん」 風俗店で働いていた頃に、耳にタコができるほど聞いたセリフだ。 「やから俺は風俗来てんねん、素人いかんくて偉いやろ?」 「ほんとに偉いと思う!今日はいーっぱいエッチなことしようね!」 風俗嬢は学びの多い職業だった。当時大学生だったあたしは「結婚しても別寝にしたほうが良い」と感じ、夫と寝室を分けている。 一緒に住み始めて1ヶ月半、平日はお互いの部屋で寝て、週末だけは夫の部屋で一緒に寝ていた。たまにあたしの部屋で一緒に寝たりも

    • ブスを治す魔法

      毎年正月、地元の集まりがある。20歳の時顔を出したが、それ以来予定が合わず、特別親しい友達はあまり乗り気でないので行っていなかった。 今年は暇だったので久しぶりに顔を出した。 誰が来るかわからなかったので、小中と仲良くしてくれていたマナちゃんを誘った。しばらく疎遠だったのに「会いたいって言ってくれるなら」と快諾してくれた。マナちゃんのことは個人的にすごく好きだったので「みんなで集まる前に二人だけで話そう」と誘ったらそれもOKしてくれた。 マナちゃんを最後に見たのは成人式。

      • 謝るってなんだっけ

        好きなバンドが出るライブを見に行った。 あたしば芸術にはとことん疎い。音楽には特に疎くて、友達に誘ってもらってコンサートに行ったことはあっても、自分からライブに行くのは2回目。 1回目は同じバンドのワンマンライブ。つい先月のことだ。 何もわからず、何も考えずに行った。 ステージの上でひらひらと踊るボーカルに見惚れた。好きになって半年のバンドなので知らない曲もあった。あたしは音色とかハーモニーとかはあんまりわからなくて、歌詞でしか音楽を認識できないけど、それでも美しいと思った

        • 人前で愛を誓うか

          結婚式を挙げた。 好きな人だけをめいっぱい呼んだ。みんな遠くに住んでいても当たり前のように来てくれた。 人前で愛なんか誓いたくなかったあたしは、感動の結婚式なんかしなかった。友達、家族、みんなが笑ってくれて、一緒においしいものを食べて。それだけのパーティーがしたかった。実際にそうした。 バージンロードを父とゆっくり歩いたりしない。 親に伝えたい感謝を手紙にしたため、人前で読まない。 誓いのキスなんてもってのほか。 それを許してくれた夫に感謝。 依頼した企業の対応は素晴ら

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        すきなひとの腕の中で眠ること

          嫌いな人の記憶に残りたい

          高校の時、いじめにあった。 当時は何度も死んでやろうと思った。 死ぬほどつらかったのもあるが、復讐がしたかった。いじめてきたやつの名前を遺書に書いて週刊誌に送りつけてやろうとか考えていた。 当時の大人はみんな 「幸せになることが1番の復讐だよ」 と言ってきた。 あたしはそれを信じて復讐を開始した。 高校をやめてから、友達ができた。みんな優しくて、当たり前みたいに「おはよう」と挨拶をしてくれて涙が出た。 希望の大学に進学した。やめた高校の半数よりも偏差値の高い大学に。 すご

          嫌いな人の記憶に残りたい

          針が通らなくても

          「その難関国家資格を取って、今より給料が高い会社に転職できなかったら、自殺するしかないって思ってるってこと? それは、小さな穴に針を通すように難しいことかもしれませんね」 自殺防止ダイヤルのお姉さんに言われた。はっとした。 国家資格を取って、いい会社に転職して、お金をたくさんもらって、夫を幸せにしたいと思っていた。そのために、努力してきた。 でも、そんなの、あたしの能力では厳しいこともなんとなくわかってきていた。 働いていない自分を受け入れることも難しく、毎日自分を責めてい

          針が通らなくても

          いじめの後遺症

          ボールペンが欲しくて文房具屋に立ち寄った日、涙が止まらなくなった。 高校入学前の春休み、母とロフトに行った日のことを思い出したから。 うちの家は田舎で、ロフトまでは1時間以上かかるのに、 「高校生になるし、可愛い文具でも買お!」 と、母がわざわざ連れて行ってくれた。 ロフトは品揃えが豊富で、近所の文具店にはない可愛い文具がたくさんあった。 「好きなの買って良いよ!」 母の言葉に甘えて、淡い色のマーカー2本とミツバチがプリントされた多色ボールペンを買ってもらった。すごく嬉し

          いじめの後遺症

          やっぱ産めないけど彼となら

          ベロベロの彼と、ほとんどシラフのあたしは、彼の家に一緒に帰っていた。 線路の下のトンネルで勇気を振り絞って彼に聞いた。 「あたし、一生子供産みたくないけど大丈夫?」 思ったより大きな声が出たのに、声は震えていた。 彼はベロベロのまま、 「別に子供絶対欲しいとかないし、そういうのって女の人の方が負担大きいし、俺が決めることちゃうし。でも、欲しくなったら一緒に育てよ。お金は何とかするで」 と、すんなり答えた。 あたしは目を大きくした。 こういうことを言うと、いつも理由を聞かれて、

          やっぱ産めないけど彼となら

          嫌いな人を結婚式に招待する

          流石にあたしが可哀そうだ。 親戚大嫌いなババアを結婚式に呼ぶことが決まった。 ババアの詳細は下記記事参照。 ババアが嫌いなことは両親も知っていた。 「結婚式に呼びたくないって、小さいころから決めてたから」 母にはそう伝えると 「わかった。でもそうなったら、さすがに話し合いをしないといけないし、おばあちゃんが泣いたりするかもしれないけど、あんたの気持ちも大事にしたいし決めていいよ」 と言われた。 それは「呼べ」という意味であるのは何となく理解していて、あたしも大人だし、呼ぶし

          嫌いな人を結婚式に招待する

          愛しい儚さと、永遠という図太さ

          結婚への理想は高かったが、理想を超える結婚をしたと思う。 彼はあたしのご飯を「おいしい」と平らげてくれて、洗濯物は一緒に干してくれる。掃除が下手なあたしを咎めたりしない。一緒にいると楽しいのに落ち着く。急に抱きしめてきたり、辛いときは守ってくれたり、愛されている日々を忘れてしまうのがもったいなくて、日記を書くマメさがあれば残しておけるのに、と悔しくなる。そんな毎日を送っている。 しかし、あたしは結婚を「一生」だとは思っていなかった。 不仲の両親と、風俗に来ていた既婚者がそう

          愛しい儚さと、永遠という図太さ

          ひだまりの寝室

          毎晩夫と2人でアべマプライムを見ている。出演しているひろゆきが論破する様子が面白かったり、政治的なテーマで考えさせられたりするのだが、昨日は「結婚前の同棲はあり?なし?」「夫婦別寝はあり?なし?」というテーマの番組を見ていた。 番組出演者のほとんどが「結婚前の同棲あり派」だった。ひろゆきは「結婚前に同棲を拒む人は地雷」とも言っていた。 「地雷って言われてるなぁ~」 あたしは結婚前の同棲はなし派。夫と交際しているときに同棲の誘いを受けたが断り、あたしたちは同棲を挟まずに結婚し

          ひだまりの寝室

          君と結ばれなくて本当に良かった。

          「ストレージがいっぱいです」 と表示され、Googleフォトの写真の整理を始めた。 高校3年生あたりからの写真が保存されていて、それらを見返すと思い出と、思い出にしたくない出来事が心の中に蘇る。友達との懐かしい写真もあれば、色々あって今は仲良くしてない子の写真が出てきたり、嫌いな子のストーリーのスクショ、整形前の自分の写真。それらを1つ1つ取捨選択するのは面倒だし、頭も使う。 その中で簡単に消せてしまう写真が2種類。 1つ目は食べ物の写真。なぜか食べる前に写真を撮る習慣があ

          君と結ばれなくて本当に良かった。

          アルコール度数0%の恋

          恋に破れては酒を飲み、酒を飲んでは恋に落ちる毎日だった。 大学2年生、20歳のあたしは、とにかく全てがだらしなかった。 毎晩好きなだけ酒を飲んだ。嫌なことがあれば、もっと飲んだ。 芋焼酎が好き。酒は強くないから、黒霧島を水で薄めて2杯も飲めばベロベロになった。酒癖は最悪で、路上で飲みながら泣いたり、寝たりすることはしばしばあった。街行く人に迷惑をかけていた。 翌朝むくんだ体で起きて、今までのことを思い出す。 「うわ・・・最悪だ・・・」 そんな気分さえも、また酒を飲んで流した。

          アルコール度数0%の恋

          パセリという愛について

          料理は嫌いではない。 特別上手いわけでもないが、ある程度の家庭料理を作ることができるし、一人暮らしも長いので、それなりにレパートリーもあると思っている。 しかし盛り付けは不得意である。 今度は一人暮らしの長さが仇となり、フライパンを箸でつついたり、洗いやすいタッパに入れて食べたりという愚行が常態化していた。 結婚して、毎日ご飯を作っている。 盛り付けは多少工夫しているが、あまりセンスが良くないせいで、写真映えするようなテーブルコーディネートはできていない。洗い物が増えるよ

          パセリという愛について

          子供の頃のトラウマはいつまでも

          毎晩のように悪夢を見るようになって2週間が経った。 何故こんなに悪夢が続いているのか。適応障害のせいか、生理痛緩和のために飲み始めたピルのせいか、心当たりが多すぎて分からない。 2週間の悪夢に3回も登場した人物がいる。 母方のおばだ。ここでは彼女のことをババアと呼ばせてもらう。 ババアは母の兄の嫁である。ババアには3人の子供がいる。あたしの1つ上のYちゃんと、あたしよりいくつか歳下の双子。 あたしはYちゃんと比べられて育った。 Yちゃんはかわいい子だった。ハーフ系の顔立

          子供の頃のトラウマはいつまでも

          駅まで15分のサンクチュアリ

          昨日、勉強に疲れて20分ほど自室で昼寝をしていた。 最近は毎晩彼の隣で寝ていて、布団は彼の部屋に置きっぱなし。多少寒いが布団を取りに行くのも面倒で、ベッドにゴロリンとしていた。 眠りの浅瀬で漂っていたら、彼が部屋に来て、あたしに布団をかけてくれた。そしてすぐに、あたしの部屋を出た。 あたしは起きてから、嬉しくて泣いてしまった。 あたしは休職して、何の仕事もせずに家でダラダラしているだけの女だ。にも関わらず、ずっと優しくしてもらっている。 高校の時にいじめにあった。クラ

          駅まで15分のサンクチュアリ