やっぱ産めないけど彼となら
ベロベロの彼と、ほとんどシラフのあたしは、彼の家に一緒に帰っていた。
線路の下のトンネルで勇気を振り絞って彼に聞いた。
「あたし、一生子供産みたくないけど大丈夫?」
思ったより大きな声が出たのに、声は震えていた。
彼はベロベロのまま、
「別に子供絶対欲しいとかないし、そういうのって女の人の方が負担大きいし、俺が決めることちゃうし。でも、欲しくなったら一緒に育てよ。お金は何とかするで」
と、すんなり答えた。
あたしは目を大きくした。
こういうことを言うと、いつも理由を聞かれて、