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つらい氷河期世代はどうすれば?学び直し・リスキリングできるか?

解雇規制緩和が話題ですが、AIと自動化が急速に発展する現代では、雇用流動化は時間の問題と言えるでしょう。

そもそも、能力の無い者が企業にしがみつくことは、我が身可愛さのただのエゴでありフェアネスの精神に欠けるからです。

フェアな競争と公正な環境がなければ人も組織も腐っていきます。科学とデータ、ITとAIが支配するこれからの未来社会では、このような欺瞞は許されませんので、淘汰される未来が容易に予測できます。


しかし一方で、ITとAIが導く流動化・弱肉強食化・オープン化していく労働環境で、辛い立場に立たされるのは就職氷河期世代です。

僕達のような氷河期世代は、就職活動で社会に出たらいきなり梯子外しされ20年のデフレ不況を味わいました。と思ったら、最近は突然のインフレと円安で生活費が黄色信号で、インフレなのに貯金無いので投資で老後に備えられない状況になってます。

さらに、雇用改善・人手不足・インフレでやっと労働者にチャンスの時代が来たが、40~50歳じゃ年取りすぎて環境適応やリスキリングに苦労している現状があります。

僕達氷河期世代は、このようなビハインドを背負いつつ、老体にムチを打って学びなおしをしていく必要があるのです。


それでは、つらい氷河期世代はどうすれば学び直し・リスキリングができるでしょうか?ポイントは4つあります。

①他責思考を捨て自助努力する(世を恨まない)

②バイアスを排除し適応力を高め老害にならない

③「逃げ」の精神を捨て積極的に挑戦する

④ひたすらに前向きにポジティブに生きる

これらのポイントを意識し、腐ることなく学び直し・リスキリングに挑戦していきましょう。


他責思考から脱却し、適応力を高める

経済的困窮や将来への不安は、氷河期世代にとって避けては通れない現実です。就職氷河期の影響を受け、正規雇用の機会が極端に減少しただけでなく、非正規雇用や短期間の仕事で生活を支えざるを得ない人が多くなりました。給与の低下や昇進の機会が限られている状況は、精神的なストレスを生み出し、ますます未来への不安を増大させています。

こうした不安を乗り越えるためには、自責思考を育てることが重要です。 自責思考とは、自分自身の行動や考え方に対して責任を持つ姿勢を指します。他責思考を続ける限り、自分を取り巻く状況を他のせいにしてしまい、変化を求めることが難しくなります。

氷河期世代は不遇な生い立ちから他責思考に囚われ、世の中を恨んだり拗ねている人がいます。このようなネガティブな感情に囚われても何も改善しませんし、現実は何も変わりません。無駄でとても頭の悪い行動ですので、すぐに改善していきましょう。


では、どのようにして自責思考を育てることができるのでしょうか。そのための3つのステップを紹介します。

第一のステップは、自己認識を深めることです。自分が抱えている問題の背後にある原因を理解するためには、日常生活や仕事においての自身の行動を振り返ることが有効です。何がうまくいっていないのか、どのような選択をしているのかを冷静に分析しましょう。自己反省は時に痛みを伴うものですが、自分を理解するためには必要なプロセスです。

第二のステップは、目標を設定することです。具体的で達成可能な目標を設定することで、自分が進むべき方向を明確にします。ただし、目標は短期・中期・長期の3つに分け、それぞれに対して具体的な行動計画を立てることが肝心です。目標に向かう過程で小さな成功体験を積むことが、自己肯定感を高め、さらなる成長へとつながります。

第三のステップは、行動することです。どんなに良い目標を設定しても、実際に行動しなければ何も変わりません。新しいスキルを学んだり、興味のある分野に挑戦したりすることは、経済的困窮からの脱却や将来への不安を和らげる手段になります。また、自分自身が成長することで、より多くの機会を手にすることができるでしょう。

これらのステップを実践することで、自責思考が育まれ、自ら主体的に動く力を得ることができます。氷河期世代は、苦しい状況の中でも自分の未来を切り拓く可能性を秘めています。

まずは小さな一歩から始め、自分自身に責任を持つ意識を育てていきましょう。最終的には、自分の選択を尊重し、充実した人生を手に入れることができるのです。


他責思考から脱却することは、自己成長を促進する上で非常に重要です。常に他人や環境のせいにしていたのでは、自分の行動や考え方を見つめ直すことができません。そこで、まずは自己理解を深め、自分の選択や行動に責任を持つことが求められます。これは、変化の時代に生き残るための「適応力」を高めるための第一歩です。

現代は急速に変化する時代です。技術革新や市場の動向は目まぐるしく、従来の価値観や働き方だけでは通用しません。そこで、適応力を高める方法を知っておくことは、キャリアの選択肢を広げ、未来に備える上で非常に役立ちます。

まず第一に、常に学ぶ姿勢を持つことが重要です。新しい情報や知識を得ることで、変化に対して柔軟に対応できるようになります。例えば、オンラインコースやセミナーに参加することで、最新のトレンドやスキルを習得することができます。特にデジタル技術や業界の動向について学ぶことは、今後のキャリアにおいて大きな武器になるでしょう。

次に、ネットワークを広げることも大切です。同じような悩みを抱える人たちと交流することで、情報交換や意見を聞く機会が増えます。このネットワーキングは、何か新しいチャンスを見つける手助けにもなります。また、異なるバックグラウンドや視点を持つ人たちと接することで、自分の考え方を広げることもできます。

さらに、変化を受け入れる柔軟性を身につけるために、日常生活の中で小さな変化を試みるのも良い方法です。例えば、普段のルーティンを変えてみたり、新しい趣味を始めたりすることを通じて、変化に対する恐怖感を和らげることができます。これによって、意識の中で「変化は恐ろしいものではない」と認識しやすくなります。

最後に、失敗を恐れずに挑戦する姿勢を持つことが肝心です。変化の中では必ず試行錯誤が必要ですが、失敗を恐れて行動しないことは、成長の機会を逃すことにつながります。失敗を通じて得た経験や教訓は、次のステップでの成功に必ず役立ちます。自分の過去の選択を振り返り、それがどう進化したのかを考えることで、次に何を選ぶべきかのヒントを得ることもできます。

他責思考から脱却し、自分自身の行動を見つめ直すこのプロセスこそが、未来の不安を軽減し、自信を持って変化に挑む力を育てる源となります。これらの方法を実践しながら、私たちは自分自身を強化し、変化に富んだ未来に備える準備を整えていくことができるのです。


就職氷河期世代は逃げきれない

また、「何とかして学びなおしやリスキリングをしないで、定年まで逃げきれないか?」と考えている者もいるようです。

結論から言えば逃げきれません

むしろ、この変化の激しい時代を目にして、なぜ逃げ切れると思えるのか疑問です。客観的に社会を見る事ができていないのでしょうか。「都合の悪いことからは目を背けたい」という心の弱さがあると、このような「逃げ」の精神に陥っていきます

人間はしばしば都合の悪いことやストレスの原因となる事柄から目を背けたり、無視したりする心理的な傾向があります。これを「回避行動」と呼ぶこともあります。このような行動は、一時的には心の安定を保つ手段として働くことがありますが、長期的には問題を解決するのを妨げたり、状況を悪化させる原因となることもあります。

心理学的には、「認知的不協和理論」「心理的防衛機制」などの概念が関連しています。例えば、自分の信念や価値観と矛盾する情報を受け入れがたい場合、その情報を否定したり、無視したりすることがあります。このような行動は、感情的な苦痛を軽減するための反応ですが、本質的な問題の解決を遅らせるデメリットや危険性につながっています。


まず、氷河期世代が逃げ切れない理由の一つは、長期にわたる雇用の不安定さです。デフレが続いた影響により、就職したとしてもリストラや給与カットのリスクが常に付きまといました。

このため、経済的な基盤が脆弱になり、生活の不安を抱える方が多いのです。さらには、定職にこだわるあまり、柔軟性の無い選択をしてしまうこともあります。これが、さらなるキャリアの停滞を招く要因となっているのです。

次に、社会の価値観の変化も大きな影響を及ぼしています。かつては「安定した職」が重視されていましたが、現在は多様な働き方が求められています。フリーランスや副業、リモートワークなど、各個人がライフスタイルに合った仕事を選ぶ時代です。

それに対して、氷河期世代は「社員」としての職業体験が中心であったため、フレキシビリティや多様性を持った働き方に対する抵抗感が強いことが多いのです。このギャップはストレスを生み出し、世代間の孤立感を深める可能性があります。

AIやIT技術は急速に進化しており、これに適応できるスキルを身につけることが重要です。新しい技術やツールが次々と登場する中で、継続的な学びやスキルのアップデートが求められています。特にデータ分析、プログラミング、AIの理解などは、今後のキャリアにおいてますます重要になるでしょう。

また、柔軟な思考や問題解決能力も、技術が進化する中で価値を持つスキルです。学びなおしやスキルアップは、個人の市場価値を高めるためにも欠かせない要素と言えます。

大事なポイントは、これからの時代はAIがどんどん僕達のスキルを吸収して進化していくという点です。

学びなおし・リスキリングは人工知能技術との競争であり、単純なスキルアップではなく「AIにできない先を行く」「AIがやらないニッチを狙う」という観点が必要になる上に、一度スキルアップしたら終わりではなく休むことなくアップデートしていく必要があります。


社会の変化に対して過度な抵抗をせず、受け入れる準備をしましょう。

新しい働き方やライフスタイルに対する柔軟性が必要です。変化は恐れるべきものではなく、成長の機会でもあるのです。過去の経験に固執せず、新しい挑戦を通じて自己成長を図る姿勢を持つことが、未来を切り開く一歩となることでしょう。

氷河期世代が抱える現実は一見厳しいものですが、向き合うことでチャンスが生まれます。むしろ氷河期世代は、インフレ社会が到来したことにより、これまでの不遇を逆転するチャンスが来たと前向きに捉えましょう

自分自身を受け入れ、変化を恐れず新たな挑戦にコミットすることで、希望のもてる未来への道が開かれるはずです。


氷河期世代のリスキリングと学び直しの進め方

氷河期世代が学び直しを考える際に、いくつかの障壁が立ちはだかることがあります。中でも、年齢や経済的な負担は特に大きな問題です。しかし、これらの壁を乗り越えられれば、新たなチャンスを手に入れることができます。今回は、具体的な障壁とその克服法について考えてみましょう。

まず、年齢による壁についてです。40代や50代に差し掛かる氷河期世代は、若い世代に比べて再就職や新しい分野に挑戦することに対して躊躇することが多いです。「もう遅いのではないか」と不安に思う気持ちは理解できます。

しかし、年齢を理由に挑戦を諦めるのはもったいないことです。実際、多くの企業が年齢に関係なく、人材を求めています。重要なのは、自分の持っている経験を活かすことで、他者との差別化を図ることができる点です。

年齢に対する不安を克服するためには、まず心の持ちようを変えることが必要です。就職氷河期世代の経験や知識は、若い世代は持っていない貴重な資源です。この資源を活かして新たなスキルを学ぶことは、決して無駄ではありません。

また、学び直しの場では、同じような境遇の仲間が存在します。彼らと共に学ぶことで、共感や支え合いが得られ、自信を持って挑戦する気持ちが強まります。

次に、経済的な負担も大きな課題です。学び直しには、学校や講座の受講料、教材費、交通費などがかかり、経済的な負担を感じる方も多いでしょう。特に、家計のやりくりが厳しい場合、学び直しにかける余裕がないと感じてしまいます。

しかし、経済的な負担を軽減する方法はいくつかあります。 まずは、授業料が高いと感じる場合、オンライン講座や通信教育を検討すると良いでしょう。これらは通常、通学型の教育よりもリーズナブルな場合が多く、自分のペースで学べるため、働きながらでも続けやすいのが特徴です。例えば、ICTスキルを学ぶためのオンラインのプラットフォームが増えており、どこでも受講できるようになっています。


また、国や地域においては、リスキリングやキャリア支援を行うプログラムが増えてきています。助成金や奨学金に関する情報を集めて、経済的な支援を受けることを検討してみましょう。これにより、金銭的な負担を軽減しながら学びを進めることができます。

学び直しを考える氷河期世代にとって、国や自治体の支援制度やリスキリングプログラムの利用は非常に重要です。これらの制度を活用することで、金銭的な負担を軽減し、効率的にスキルを習得することが可能になります。

日本には多くのリスキリングプログラムが存在します。これらは特に、中高年層を対象とした支援が強化される流れにあります。例えば、厚生労働省が推進する「キャリアアップ助成金」は、職業訓練やスキル開発にかかる費用の企業負担の一部を支給する制度です。さらに、「生涯学習振興法」が施行されるなど、政府も生涯学習の推進に力を入れています。

また、地域によっては、自治体が独自に設けている支援制度もあります。一部の自治体では、ハローワークと連携して、再就職支援を目的とした職業訓練やセミナーを提供している場合があります。これに参加することで、現地の求人情報に触れることができたり、直接企業からのアドバイスを受けたりするチャンスがあります。このような地域の支援制度を活用することで、地域に根ざした職業情報を得ることが可能になります。

さらに、コミュニティやネットワークを活用することも一つの手段です。同じ目標を持つ仲間とつながることで、リソースを共有したり、学びの進捗を励まし合ったりすることができます。また、SNSやオンラインフォーラムを利用して情報を収集し、学びの幅を広げることも効果的です。こうしたネットワークは、新たな学びの機会を知るきっかけにもなります。大学や専門学校が開設するリカレント教育や、地域での学びの場などもあります。

さらに注目したいのが、企業が自社の社員を対象に実施する社内研修やスキルアッププログラムです。特に今は、多くの企業が能力開発を重視し、新たな技術や知識を社内で学べる体制を築くことに注力しています。多くの企業で、専門講師を招いたセミナーやワークショップを実施しており、参加することで最新の業界トレンドを学べる機会を得ることができます。 学び直しを支える制度や支援を活用する際には、自分に合ったプログラムを見つけることが大切です。

複数の選択肢があるため、対象としている年代やスキルアップの内容、講座の形式などを比較検討することをお勧めします。また、参加する際には、事前にしっかりとした情報収集を行い、疑問点や不安な点は遠慮なく担当者に確認することが重要です。

これらの制度や支援を上手に利用することで、学び直しは決して不可能なことではなくなるはずです。学びなおしやリスキリングの手段は、今は世に溢れているということです。あなたのやる気次第でいつでも挑戦できるのです。

充実したサポートを受けながら新たな一歩を踏み出し、自分自身の未来を切り開くための道筋を見つけていきましょう。あなたの挑戦を後押しする手段が、たくさん用意されています。


自己投資は長期的な視点が必要です。学び直しは一時的な努力で終わるものではなく、長い目で見るべきプロセスです。

短期間で結果を求めがちですが、少しずつでもスキルを積み重ねることが成功への鍵です。自分に合ったペースで学ぶことを大切にし、たとえ困難があっても続ける意欲を持ち続けることが求められます。

氷河期世代が抱える学び直しの壁は確かに存在しますが、それに立ち向かうことで見えてくる新たな可能性も大きいです。年齢を口実に諦めるのではなく、今こそ自分を見つめ直す機会に変えてみましょう。

そして、経済的なハードルをクリアし、自分に合った方法で学び直しを進めることで、明るい未来への道を切り拓くことができるはずです。

あなたも、新しい一歩を踏み出す準備をしてみませんか。


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